14.脳天気な迷宮

 新エボン党が党首のバラライを失って四分五裂しているという情報を聞き、さっそくベベルに向かいます。
 なるほど、ひどいありさまです。僧侶と僧兵が責任のなすり合いで喧嘩したり、子供まで警備に動員したり。果てはユウナを総老師に祭りあげようかというていたらく。宗教心とカリスマを失った宗教組織ほど、もろいものはない。

 とりあえず役立たずの坊主どもはほっておいて、子供たちに事情を聞いてみます。なんでも、妙なところに移動するワープゾーンを見つけたとか。
 なるほど妙なところだ。幻光虫がうろうろしていて、まるで異界。亡霊が現れて言うことにゃ、トレマとかいう野郎が封印を解いて奥に消えたっきり帰ってこないそうな。
 亡霊の残していったスフィアを見れば、ありゃ、またあのアカギ隊員の三人とパイン。合格したとか言われて有頂天になっている三人が、上層部の命令で暗殺されかけています。ヴェグナガンの秘密を知る者は消せってか。

 とりあえずとてとてと迷宮を進む。途中の至るところにトンペリがいるが、エリクサーをぶんどってはタコ殴りで殺す。あとの敵はザコばかり。と思ってたら交差点でえらく強い龍にぶつかって皆殺しにされる。
 どうやら龍は出たり引っ込んだりするタイミングを見計らって避ければいいらしい。あと、この迷宮は途中で脱出しても、脱出した階からやりなおせるらしい。ということで、こまめに脱出してセーブしながらとてとてと進む。

 なんか見たことのあるデブがいると思ったら、アーロンさんの旧友にして、前作でシーモア手下にぶっ殺された哀れな悪役、キノックでした。悪の幹部らしく、カニレーザーに変身してくるも瞬殺。さすがに再生怪人は弱い。スフィアを落として異界に逃げていきました。
 で、そのスフィア。さっきの続きらしい。アカギ隊から命からがら逃げ出し、追っ手から隠れる抜け忍の生活を送るべく、ミヘン街道で別れを惜しむ四人。ところがヌージがあとの三人を銃撃してます。背中を撃たれて倒れるバラライ、キップル、パイン。やっぱりこいつら、亡者なんじゃないのか?

リュック「ねえ、この迷宮どこまであるの? もう帰ろうよ」
ユウナ「でも、キノックさんみたいな亡者は、ちゃんと異界に送ってあげないと……」
リュック「きっと次はシーモアかマイカだよぅ」
ユウナ「キノックがカニレーザーだったから、きっとシーモアは吸血マンモス、マイカは死人コウモリね」
リュック「そんな楽しそうに言わないでよぅ。アーロンやチャップが出てきたら、どうするんだよぅ」
ユウナ「いや、恩人だろうが知り合いだろうが、やっぱり死人はちゃんと異界送りしてあげないと……(ちらり)」
パイン「私を見るなあぁぁぁぁ!!」


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