4.続・神聖ダルマスカ王国

バッシュ「これからは空賊がモテるんじゃよー」
ヴァン「空賊か……たしかに、あのドサまわりの闘牛士としか思えないファッションのバルフレアですら、女をいつもはべらせているもんな」
バッシュ「空賊はうさぎちゃんにモテモテなのじゃよー」
ヴァン「ちょっと待て、うさぎちゃんってあのフランの一族のことか? あいつら百歳を超えてるし、あいつの役柄はFF10でいうところのキマリだぞ。いいのか? ロンゾで本当にいいのか?」
バッシュ【平行四辺形】

(五分経過)

ヴァン「……いいかも……」

バッシュ「まずは空賊を足がかりに、わが国をますます増長させるため、世論を正しく誘導して、わが国を讃美する風潮をつくるべきなのじゃよ」
ヴァン「ちょっと待て、空賊はただの橋頭堡なのか?」
バッシュ「ハァッ?! 空賊なんてちっせえちっせえ。そんなことより、わが国が風の噂に乗って貿易風に乗り、モンスーンに流れ、黄砂にまぎれて行くべきなのじゃよ」
ヴァン「そんな風まかせで、一体どこにたどり着く気なんだ」
バッシュ「むろん、わが国ですよ?」
ヴァン「「このバカが……お前これ以上目立つ気か? お前なんか、帝国領で無事に暮らしていけるだけでも奇跡なんだぞ」
バッシュ「へへへ……暮らしていくためだけに奇跡を起こすとは、やっぱわしって大したしろものじゃなー」

【空賊便覧】
一.局を脱する者は許さず
一.厚く三宝を敬え。三宝とは仏・法・僧である
一.生きて虜囚の辱めを受けず
一.万機公論に決すべし
一.カブスカウトは自分のことは自分でします

ヴァン「……何だ、このロンメル麾下の大西洋沿岸守備軍のようなよせあつめは?」
バッシュ「われらが空賊の遵守すべき憲章なのじゃよ。これに違反した空賊は、腹をたち割られてマストに腸を釘付け、帆柱のまわりをバターになるまでぐるぐる回る運命なのじゃよー」
ヴァン「……それは海賊の処刑法だ」

バッシュ「まず空賊になるには、飛空挺が必要なのかにゃー。あとパイロットも」
ヴァン「それは要するに、なんにもないってことなんじゃないか?」
バッシュ「インド空軍を名乗る、瑠架さんを招聘するかにゃー」(バカは勝手なことを言った)
ヴァン「お前こないだ、瑠架さんに喧嘩を売ったばかりだろ。二度と相手にしてもらえるとかそういうことを思うな」


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