UK05・UK便り
UK便り22 暗っ!─8月3日私の部屋の窓はヒースロー空港に向かっていて、飛行機がひっきりなしに飛んでいるのが見える。空を眺めていると、地球はまわっているわけだから、この空は日本でも見れるんだな〜と思ったりする。イギリスはすでに秋の空で、抜けるように高い。沢山の人が乗っているはずの飛行機は鳥のように小さくて、なんとなく物悲しい。
こんな遠い国まで来て、私は何をしているんだろうと思ったりする。私の人生で一番大切なものって何だったっけ。何故こんなことをしてるんだろう。
外国での生活は想像以上に心身にダメージを与える。このままでは握り潰されてしまう。
タフになりたい。身体的にも、精神的にも。迷わない強さと、はばむものをなぎ倒す力が欲しい。
UK便り21 おかま発見─8月2日今日はイギリスは雨。日は射してるけど雨。雨に濡れた葉っぱが太陽に照らされて輝いてる。イギリスの最も綺麗な光景だと思う。
9日ぶりに学校に行った。でも、1時間でダウン。寝続けて、体力がなくなっているのだろう。まあ、ゆっくりアイドリングしながら進むさ。皆とても心配してくれていて、申し訳なくて、有り難かった。あ〜あ、この弱っちい身体を抱えている限り焦燥感と戦いながら生きていかなくちゃならないんだろうなぁ、つらっ。
昨日の夜、キッチンをガサゴゾしていたらキャビネットの奥に、なんと炊飯器を発見。電気釜なんだけどすごい旧式でいつからあるのか可動なのかも不明。でも、とにかくやってみる事に。フラットの友人が買ってきてくれたライスプディング用のお米を研ぎ、いざスイッチオン。すると、なんと正しく稼動するではないか。日本で食べたら「こんなもん、まずくて喰えるかぁぁ〜!」って感じだけど、とにかく白い御飯だ!いける! とりあえず野菜などはストックが切れていて何もなかったんだけど、でも御飯だけで食べちゃった。ああ、やっぱ日本人。
UK便り20 いいかげんde GO!─8月1日まだ熱が下がらない。お腹も壊れたまま。いいかげん嫌になってくる。もう少し丈夫な身体プリーズ(;_;)
いいかげんといえば...。
イギリスはいい加減な国である。すべてがって訳じゃないけど、日本と同じ基準でものを考えるとばかを見る。例えば、銀行の残高は引き出して2、3日経たないと反映されない。各種手続きには理解に苦しむ程日数がかかる。ただし、それを逆手にとればいい事もある。今回大学院留学のための書類などはその典型例。私は結婚する前に日本の大学院を修了しているので、その修了証明書が旧姓で記載されている。それと結婚後の姓の私が同一人物であることを証明する書類を出せ、と言われた。本来であれば戸籍謄本や結婚証明書を英語で作成してこなければならないのだが、日本の役所は英語の文書を出さない。もし欲しければ、自分で訳して、それを公証役場に持ってって公印をもらい、それをさらに大使館に持っていって印をもらわなければならない。それは面倒臭い。そこで思いついたのが有効期限の過ぎた結婚当時のパスポート。改姓による記載事項変更の記載がある。日本だったら絶対受け取ってもらえないと思ったけど、イギリスならいけるかも、と思って、international officeに持っていってみた。そしたらやっぱりOK! コピーをとっただけで終わり。
郷に入れば郷に従えじゃないけど、いい加減な部分は上手く利用させてもらわないとね。もっとも、利用するよりもいらつく事の方がはるかに多いけど...。
UK便り19 たまには役に立つネタを─7月31日一昨日の夜、隣の部屋のタキーがイカ飯をくれた。といっても中に入っているのはイカのゲソとなんか野菜とミンチみたいなのだった。トマトソースで煮込んであって美味しかったけど、絶食の後にはハードだったらしく、またおなかを壊した。
さて、最近ホントにただの日記になってきちゃってるので、たまには役に立つネタを出す事にしようと思う。でも、部屋にこもりっきりなので、そうね、海外旅行傷害保険について。
私が加入したのは東京海上の海外旅行傷害保険で、スタンダードタイプのもの(オススメとかいって、一覧の色が際だだせてある部分ね)。運転特約はつけていなくて、学割(渡航先の学校に留学する事が条件)の半年契約タイプ。病気の治療に関しては800万円までカバーされる。それで、61,000円だった。
海外の各拠点に(大抵は)フリ−ダイアルの24Hサポートデスクがあり、そこに電話すると契約の事とかは詳しく教えてくれる。ロンドンに限っていえば、提携している病院があり、キャッシュレスで治療と投薬が受けられる。プライベートなので設備が良く、大抵はその日のうちに予約がとれる。また、タクシーなどで行った場合でも、領収書さえあれば後で払い戻される。特にこの病院である必要はないのだけど、そこ以外だと一旦代金を立て替えて後で払い戻しを受ける形になるのでちょっと面倒。
それと、地域によっても違うようで、例えばオーストラリアに行った時には、最寄りのホテルドクターに通訳付きでみてもらい、薬代は一旦立て替えてあとで払い戻しだった。
ちなみに、イギリスにはNHS(National Health Service)という国民健康保険みたいのがある。学生は加入にお金がかからないが、それ以外の人は保険料がかかるらしい。治療は無料だが、薬代は自腹を切らなければならない。また、当然の事ながら、交通費などカバーされない。
学生にはもう一つの道があって、大学のメディカルセンターに行くという手がある。日本の保健室などとは違って、地域と提携している普通の町医者のようなもの。医者と看護婦、受付などの事務員が2、3人という感じで、まあそこそこ。ここなら治療は無料で受けられるのだが、やっぱり薬代がかかる。また、英語で全て説明しなければならないというのがちょっとネック。
という訳で、留学する場合に海外旅行傷害保険に加入するメリットは、医療に関していえば、薬代が出る、交通費がカバーされる、それに、日本語で治療が受けられる、という点。私の場合は、これだけでも充分モトをとっている。もちろん、医療以外のメリットが沢山あるので(ていうか、そっちメイン?)、そこだけを取り上げて保険に加入するか否かを論じる事は出来ないけど。
そうそう死んじゃったり、大きな怪我をしたりってことないだろうけど、病気は誰でもすると思うし、加入する時は高いな〜と思ったけど、やっぱリライアブル。この9月からは加入しようかどうしようかと思ってたけど、やっぱり加入しておこうと思ってる。だって、絶対モトとるし。(^-^)
UK便り18 Freenetむかつく─7月30日大学の寮の電話はBT(British Telecom:まあ、イギリスのNTTだ)ではなく、Sun Managementとかいう会社のJARVISというサービスを利用している。これは学校が一括加入しているので選択の余地はない。ここはBTよりも値段が高く設定されていて、インターネット利用に関しては、freenetという無料のプロバイダだけには3分の1の値段で電話がかけられる仕組みになっている。小さな独占禁止法違反だと思いながら、でも安さに勝てずに登録して使用し始める事にした。
ところが。ろくに通じない。メールはアンデリバリーで返ってくる。しかも、すぐに返ってくればまだ認識できるからいいが、50時間後とかにひょっこり戻ってくるからむかつく度もひとしお。いつの間にか、メールもらったのに返信しないいやなやつにさせられてしまっていた。も〜、むかつく〜。やめてやる。やっぱ高くてもストレスフリーなso-netだ〜!
UK便り17 異国de病─7月29日絶食2日目。ものすごく気分が悪い。Macに向かっているとものの2、3分で座った体勢が維持できずベッドに倒れ込んでしまう(嗚呼、「寝てろ!」という罵声が日本から聞こえてくる... だぁって退屈なんですもの)。
病気になって困った事:
1寝巻が一枚しかなかった→さすがに洗濯は誰にも頼めない。そろそろ下着もネタ切れ。どうしよう...。
2キッチンが共同→いちいち服に着替えていかなければならないのは非常に面倒 仕方がないので病気だといいふらし寝巻のままでうろうろすることに。
3英語がでてこない→頭が回転しないので英語が上手く出てこない。ま、普段からだけど。って感じですかね。ああ、まとまりがない文章。ま、病気だから許して。
UK便り16 食中毒─7月28日あまりにも具合が悪いままだったので、やっぱりダメだと思ってもう一度病院に行った。そしたらやっぱりリンパ腺の腫れだけではなかったようで、「食中毒」も追加された。とりあえず絶食を言い渡された。そんなに変なものを食べた覚えもないのだが。まあ、確かに賞味期限の切れたジュースや梅干し、一晩出しっ放しにした牛乳を飲んだりはしたが...。
この一週間周囲に迷惑をかけっぱなしである。具合が悪い時はお互い様、と言ってくれるが、常に私が一方的に具合を悪くするので、ちっともgive and takeじゃない。この恩はどうしたらかえせるんだろうか。とりあえず元気になるしかないのだけれど。
UK便り15 運転デビュー─7月27日
まだ熱がさがらない。気分も悪い。くっそ〜、ウィルスめ、抗生物質で早く死んでくれ。ということで、今は寝てるだけでネタがないので、過去からネタを引っ張り出す事にした。
先週の週末、イギリスで運転デビューをした。ラウンドアバウト(国立の南口のロータリーと同じ)とか、交通ルールとか難しいと脅されていたんだけど、運転エキスパート(?)のかおねぇにとっては大した事なかった。
ただ、一つだけ、最後までどうしても慣れなかった点。それはウィンカーバーとワイパーのバーが左右逆についている事。ウィンカーを出そうと思うとワンワイパーしてしまう。対向車を先に行かせようと思って、パッシングするつもりでウォッシャー液をプシュッとしてしまう。知っての通り、かおねぇはワンウィンカーが好きなので、このタイミングでウィンカーを出したい!という時に限ってワイパーをかけてしまい、運転のリズムが狂う事この上ない。
しかし、運転は楽しかった。取り上げられた趣味が舞い戻ってきた感じ。でも、調子にのってイギリスで運転しまくると、今度日本に帰った時には、またワイパーをかけそうである。
UK便り14 首の激痛─7月26日首が痛い。尋常な痛みじゃない。続けて発熱、嘔吐感、下痢、めまい...。2日間我慢した後、やっぱりこれはおかしいと思い、病院に行った。そしたら、ウィルス感染で首の後ろのリンパ腺とのどが腫れていて発疹ができているそうで、血液検査をし、抗生物質やら胃薬やらいろいろともらってきた上に、今週一週間は安静にして、来週の月曜日にまた来いと言われた。
授業を一週間も休まなければならないのは非常に辛い。でも、こんなきっかけでもないと際限なく無理するから、いい休養なのかも知れない。
それにしても、東京海上の保険に入っていると、提携した設備ばっちりの病院で、キャッシュレスで日本語の医療、投薬が受けられ、申請すれば交通費もカバーされる。私のように身体が弱い人間はあっという間にモトをとってしまう。東京海上さん、ごめんね。
UK便り13 チャンスと選択─7月25日学会の事で一緒に仕事をさせて頂いているT大学のH先生から連絡があった。9月にロンドンにいらっしゃるという事だったのだが、そのメールの中で、「9月以降あなたに共同研究を頼もうと思っていた3年計画の「ワールド・インターネット・プロジェクト」があったけど、正規に留学すると聞いて、この話はぽしゃりました。」と書かれていた。
えっ、そんな...。3年計画で公的機関の世界プロジェクトといったらかなりのキャリアになる。そこから得られる人脈も得難いものだったに違いない。1年間のMA留学と天秤にかけられる位の大仕事だったのに。
こんなビッグチャンスはそうそう舞い込んでくるものではない。今回これを逃してしまったのはかなりな痛手。
こんな風にして、人生ってタイミングで決まっていくんだな〜。選択してしまった後で後悔しても始まらないから、MAで頑張るしかない。最大限に誠実に努力していれば、どこかで誰かが見ていてくれる。と、思ってるんだけど、ダメかな...。(;_;)
もう一度似たようなチャンスが舞い込んでくる事を信じて。今回は「ちぇっ」である。
UK便り12 メディア─7月24日大学にZIP持ってって試したら動かなかった。「カシカシ、カシカシ、うにょ〜」とイジェクトされてしまう。サービスデスクで聞いたら「100MBまでしかダメなのよ」と言われ、なんだよばか、大学なんだからいいの揃えとけ、と思いつつ、まあイギリスだし仕方がないか、と諦めた。こっちの方が容量が大きいんだし、100MBのメディアを買ってくれば済む事である。
ところが。メディアが売ってない。普段行っているアルゴス(店頭でカタログ販売しているお店)やブーツ(最近は日本にも進出してるドラッグストアね)にはない。大学の生協は夏休みのため9月までお休み(もっとも開いていたからといってZIPがあるとも思えないが)。
結局、友人がトッテナムコートロードというロンドンの電気街まで買いに行ってくれた。このトッテナムコートロードは、はっきり言ってしょぼい。高い。品薄。他に選択肢がないので電化製品を買う時には行くけれども、秋葉や新宿が懐かしい。う〜ん、useless。
UK便り11 ブリストルに行く─7月23日助手だった時にお世話になったBristol大学のL先生に会いに行った。2年前に大学で一緒に働いていた頃は、彼のBritish Englishは全くと言っていい程分からなかった。今回また全然わかんなかったらどうしようと思っていたのだが、彼の言っている事がわかる! なんかとても嬉しくて、「先生とコミュニケーションをとれた事がとても嬉しいです!」と伝えたら笑われてしまった。
L先生はとても親切に案内してくれた。2年前、言葉が通じなかった分必死でお世話した事が、こんな形ではね返ってこようとは思わなかった。やっぱりいつも一生懸命やるべきである。
今回はパソコンはお留守番だったので、Mac系の話題はナシね。
UK便り10 名前の順番─7月21日新しくタームが始まったので、最初の授業の時に出席表に名前を記入して登録をする。その時、当然の事ながらフルネームをローマ字で記入するのだが、この時、私はとても違和感を感じる。姓と名をひっくり返して書くからだ。
私は英語で名前を書く場合でも、極力姓→名の順に書く。姓を大文字にして書けば、姓と名を間違われる事はまずない。UDAGAWA Kaoriってな具合(あ、本名ばらした。ま、いいか)。私はウダガワ カオリであって、カオリ ウダガワではないのである。そう、英語帝国主義とかそういう議論はさておいて、私は自分の名前をひっくり返したくないだけ。人によってこだわるところは違うと思うけど、私の場合はこれ。姓名を逆にすると、自分のアイデンティティまでひっくり返されたような「気」がするのである。結婚した時にはさっさと姓を変えたくらいだから、姓そのものにこだわっている訳ではない。ということは個人としてのアイデンティティというよりは、姓→名の順番を保つ背景─日本文化─のrepresentationとしての表現形態にこだわっているという事なのかも知れない。
大学で私にセットアップを頼んだ先生のメールは全て大文字の姓→名になっている。直し方は分からないだろうから、今もそのまんまのはず。さり気なく啓蒙活動を推進するかおねぇである。
UK便り9 彼の学習─7月20日うちの近所にセンズベリーというスーパーがある。日本でいうイトーヨーカドーとか西友みたいなもん。そこのレジに彼はいる。いつも金額を(安く)間違えてくれた学生の味方の彼。30p(30ペンス;1ペンス17円くらい)のべ−グルは常に16pと間違える。そして彼は数も数えられず、3個買っても1個分の値段しかつけない。Buy 1 get 1 free(1個買ったらもう一個タダ)で、なぜか1個分以下の値段をつけてしまう。New Crossのセンズベリーにはレジが10箇所程あるのだけれど、まず彼を探してから並んでいた。彼のレジはいつも混み混み。やっぱ、みんな知っていたのだ...。
ところがである。ついに彼が学習してしまったのだ。そう、べ−グルは30pであると。誰が教えたんだ、くそ〜。なんかソンした気分。
UK便り8 イギリスの便座─7月19日イギリスの便座は「外れる」。そう、溶接が甘いのである。便器の上に付いている、だ円形の便座は、単にボンドみたいなもので便器に張り付けられているだけ。しかも日が経つと粘着率が悪くなるという粗悪品である。
最初に座った時に「ガタッ」と来ればまだいいのだが、用を済ませている最中に「ガタッ」と来られると、これはホントにたまらない。まず、イギリスに着いて最初に座った寮の便座が外れていた。今考えるとあれは通過儀礼だったのだ。だって、2〜3割くらいの確率で「外れた」便座にぶち当たるんだもの。最近では、トイレに入るとまず便座を揺らして外れていないか確認をとってから座るようにしている。
まったくもう、イギリスなんだから!
UK便り7 水道事情─7月18日最近夜眠れないので、昼間の授業に気合いが入らない。なんとなくだらだらとしているうちに一日が終わってしまうので、学費を無駄遣いしている気がしなくもない。どうも精神的にもそうだけど、お腹を壊し続けているのも力が入らない理由の一つかも知れない。
そう、多分原因は水。ロンドンの地下には石灰層があるらしく、水は完璧な石灰水。シャワーヘッドなんて、あっというまに石灰でつまる。寮のキッチンにはなんちゃって濾過器があるのだが、それでお茶を入れてしばらくすると、表面に薄く石灰層ができる。で、できるだけミネラルウォーターを買って使うようにしているんだけれども、どうもおなかを壊す。イギリスに戻った途端におながが壊れ始めて、せっかく日本で太ってきたのに、すぐにしぼんでしまった。
おなかを壊していると、通常の3倍のスピードで疲れる。この水に対する抵抗力をつけないと、あと1年間生きていけないかも知れない。誰かおなかを鍛える方法を教えて下さい。
UK便り6 大学のMac事情とZIP─7月17日今日から学校が始まった。Pre-sessional Programmeには新しく30人弱の学生が入ってきたが、8割方日本人。一応、英語で話すようにはしているものの、「ここはどこ?」という感じ。今日はまだクラス分けが発表されていないので、顔合わせ程度で終わってしまった。調子が悪いから、もっと沢山する事をくれ。考える時間があるとどんどん落ち込んでしまうじゃないか。ここんとこmentalに調子最悪。
あまりにも暇だったので、大学のMacでZIPを試そうと思ったら、G3は全て使われていて試せなかった。ちぇ。
私が通っているロンドン大学ゴールドスミス校には、Macとウィンドウズがそれぞれ40台ずつくらいある。Macを立ち上げると、画面に「Keep Mac a day, Windows goaway!」と出てくるので、多分管理者はMacが好きなんだろう。でも、プリンタは40台に1台しかないので、平気でプリントアウト待ち10分とかいう現象が起こる。そして、MacのFDドライブはたったの1台しかない。もう奪い合い。40台のうち、約3分の1がG3であとはiMacなんだけれども、G3にはZIPが標準で入ってる。それはそれでもいいから、FDドライブをもっと増やしてくれ。頼む。
実際問題、提出物などのプリントアウトをしたい時にFDドライブが空いていないと非常に困るので、日本でZIPを仕入れて来た。MOは国立でお留守番。今まではプリントアウトだけウィンドウズでしていたんだけれども、やっぱり微妙にフォーマットが崩れるからねぇ。ZIPちょっと高かったけど必要性があったのでよしとする。新しいおもちゃが増えて楽しい。
でもQuikSync Setup Assistantとかいうのが起動項目に自動的に入ってしまい、それがどうもランチャーとスティッキーズに当たるらしくてしょちゅうフリーズするようになってしまった。仕方がないので機能拡張マネージャーからQuikSync SetupAssistantをはずす。そしたら快適。
UK便り5 寒い─7月16日今日のロンドンは薄曇り。寒い。こうも寒いとなんとなく落ち込んでくる。あまり眠れないし、やばい現象かも。さっさと学校が始まって、馬車馬のように何も考えず勉強したい。
今日は一日する事がなかったので、友人に紹介してもらった辞書をダウンロードする。英辞郎35.4と和英辞郎35.4だ。3分割された英辞郎をダウンロードするのに1時間半、和英辞郎1時間、ビューワと分割されたファイルを連結するソフトをダウンロードするのに30分、計3時間ほどかかった。もうちょっと速くできてくれると嬉しいのだが。でも、昨日電話料金割安の無料プロバイダに登録したから、ま、いっか。英和はともかく、和英はいいのが欲しかったので、とっても嬉しい。
今日は洗濯もした。一回1ポンド60ペンス(270円くらい)かかる。これはロンドンのコインランドリーの平均的な価格。乾燥機もあるのだが、貧乏学生のかおねぇはケチって部屋の中に干している。でもなあ、なんとなく洗剤が落ちてないような気がする。更に汚れも落ちてない気がする。う〜ん、まあイギリスだし、そんなもんか。
UK便り4 TATE Modernに行く─7月15日ロンドンには美術館とかギャラリーが多い。そして殆どが入場料無料。こういうところはイギリスを尊敬する。サッチャーのせいで美術関係の予算が削られたとはいえ、日本の貧困な文化活動事情とは比べ物にならない。今日はTate Modernに行ってきたのだが、なかなか興味深かった。もともとタービンを造る工場を改造した建物なので、とても広大。一日ではまわり切れないのだが、特別展以外は入場料無料だから何回でも行って楽しめる。コンテンポラリーアートは理解するのが難しいが、理解しようと思わなければ感覚で楽しめる。そのあと解説を読んでもう一度楽しめるので2度おいしい。
もっとも現代の世相を反映してか、重いテーマが多く、精神的に元気な時以外は止めた方が無難かも知れない。薄暗い会場の全ての写真の中に、死体になった自分を想像できるのはやっぱり異常。そんなこんなでかおねぇ7%低下(何が?)。
来週から授業が始まるから今のうちに楽しんでおこう。でも明日はお洗濯で一日終わってしまいそうな気配。ちぇ。
UK便り3 電話でハイホー─7月14日昼間さとしぃ(US06─マイダーリン)から国際電話がかかって来た。初期不良で入院していたiMacが違う子になって帰って来たらしい。苦労して入れた設定は全部水の泡か。Apple責任とってくれ。てなことで、一から全部電話で説明してさとしぃに設定してもらった。小一時間かかったけどそれでもインターネットとメールの設定終了。ちなみにiMacはISDNを想定した簡単セットアップをプログラムしていないので、全てマニュアルでしなければならなかった。さとしぃ偉い。よく頑張りました。
UK便り2 "STS"ってなに?─7月13日と14日のあいだ学生ビザへの切り替えの事、入国審査で事情を説明したら、普通の6ヶ月の入国スタンプの上に"STS"ってボールペンで書いてくれた。何の事だかよく分からないが、多分"STudent Status"だと勝手に解釈。これで9月に大学院入学にケチがついてももう知らん。大使館からは連絡来ないし。私の英語力ではこれが限界。..."SighT Seeing"の略だったらどうしよう...。
10日ぶりに英語しゃべった。別に衰えも感じなかったけど、まあもともとが衰える程のもんじゃないからなっとく。
お部屋に着いたら即曝睡。今起きた。ちなみに14日になったばかり。時差ボケを直すつもりだったのに睡魔には勝てなかった。お化粧を落とす間もなく夢の世界へ引きずり込まれたため、かおねぇの肌年齢5年程加齢。助手だった頃にもよくやったから、私の肌って今何歳なんだろう。多分530歳と10ヶ月は超えてるね。
日本から持ち込んだZIPを接続してみる。おいおい、カードからだったら電力供給いらないんじゃないのかよ。ダメだね。仕方がないのでプラグ挿したら快適。240v対応でよかった。これでかおねぇのG3ちょっとだけヴァージョンアップ。ほんとはメモリも挿したかったんだけど今回は強い必要性を感じなかったので見送り。
明日は暇なので、イギリスの無料プロバイダに加入しよう。so-net高い。だって、ローミング1分20円よ。基本料の他に。仕事関係(学会関係─お金もらってないから厳密には仕事じゃない)、研究関係全部so-netでやりとりしてるから止められないけど、日常ユースは無料のプロバイダにしよう。
UK便り1 モスクワの上から─7月13日2ヶ月間のロンドン生活を経て、一時帰国中にあらいリーダーからの指示により、UK便りを執筆する事になる。ロンドン滞在についてとか、大学院留学についてなんて有益な情報をちょっとでも期待しちゃった方、さようなら。今んとこ、ただの日記です。
初回はロンドンから書けばいいかと思ったけど、飛行機の中でとっても暇なので、パソコンを持ち出して書き始めている。今、ちょうどモスクワの上あたり。本当はKLM(オランダ航空)で渡英のはずが、KLMが定員オーバーするまでチケット売っちゃって、ヴァ−ジンアトランティック航空に廻された。KLMは経由便でアムステルダムストップだったはずが、直行便になったから、まあよしとする。でも、できればビジネスクラスに座ってみたかった。まあ、エコノミーとはいえ、通路側で、前にシートのない席にしてもらえたので、快適。今回は機内食もあたり。
今回の成田空港は忙しかった。今イギリスには観光ビザで入っているので、大学院進学にあたり、学生ビザに切り替えなくてはならない。そんなこんなで、ばたばたして、結局、成田空港でチェックインした後にイギリス大使館までメールを出す羽目になる。初めて公衆電話から回線をつなげるという体験をする。でも、so-netの成田付近のアクセスポイントを知らなかったために、立川市まで電話をかける事になり、あっという間にテレカがなくなってしまった。
そんな事をしているときに、KDDのカードから電話をかけようとしている外人さんに、かけ方が分からないと声をかけられ、サービスデスクに電話したり何だりして、時間をとられる。もしコイツが窃盗グループで、親切にしてあげている間に仲間が荷物を持って行くなんて作戦かも知れないと思って、荷物をキープしながら親切をしてみた。世知辛い世の中だ。「ご免ね」と「ありがとう」しか日本語が話せない人だった。それで来ちゃうんだからいい度胸だ。
あと1時間でヒースロー。ここから地下鉄を乗り継いでひさびさの危険地帯、NewCrossへ。今回は携帯用警報アラ−ムを買ったので、かおねえちょっとだけバージョンアップ。
<付録 アホな事報告>
東京で出そうと思っていた手紙を出し忘れ、持ったまま飛行機に乗ってしまった。仕方がないので、ロンドンで出そう。エアメールの料金になってしまった。(;_;)
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