絶望からは、道は拓かれません

 「いつか来た道」のテレビ番組(NHK製作・寿岳章子原作)が15年前に放映されました。そのときは、そうならないようにと、そのために自分のできることは、と私の職業であった日中友好協会京都府連合会の専従として「平和のために戦争展」「不戦の集い」「残留孤児帰国者支援活動」「映画会」「街頭宣伝」などに取り組んでいました。その分、平和こそ生活の土台、大切にして次の世代へ「平和のバトン」をと思って生きておられる方も多くおられるとも思っています。やった取り組みには確信しています。
 現状は、今日にもイラクへ自衛隊派兵(憲法違反で、フアシズム化)が、小泉内閣のもと発動されようとしています。
 第二次世界大戦で、6500万人が犠牲(うち非戦闘員の子供・婦人など4500万人)になった過去の冷厳な事実を、今こそ直視して、あらゆる行動を起こし、いつか来た道を食い止めなくてはと思います。
 絶望からは、道は拓かれません。一人一人の平和を願う国民・県民の琴線にふれるようなメッセージを、多様な(街頭宣伝・講演会・コンサート・劇・詩・短歌・小説・エッセイーなどなど)形で、大きな平和のうねりを起こしていくことが、どなたも参加できる、共感できる運動ではと思っています。
 今回の「私の一言」を大募集の試みは、その一里塚と受け止めています。ブックレット発行もできたらと。
 福井県から、今回のような発信が全国・世界へできることに感動しています。

ゆきのした文化協会
日中友好協会福井支部
事務局長 粟田 栄
Sakae Awata <yukisita@kore.mitene.or.jp>
http://kore.mitene.or.jp/~yukisita/