胴元 ミサトの一日 その一

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 カチャカチャカチャカチャ............

 「ミサト! 何やってるの! こんな真っ暗な部屋で!」
 「う、.. ちょっち...」

コンピューターの使い方ロクにしらないクセに... リツコはミサトの手元を覗く。

 「ふーん、なるほど、... そういえばミサトが胴元やってるって聞いたけど、
   今ごろそんな計算させてるの? あたしが半年前にやってあげたわよ、ほら」

　　　綾波レイ　　　　　　　　：３０％
　　　惣流・アスカ・ラングレー：３０％
　　　葛城ミサト　　　　　　　：２０％
　　　赤木リツコ　　　　　　　：１０％
　　　伊吹マヤ　　　　　　　　：１０％
　　　洞木ヒカリ　　　　　　　：１０％
　　　その他　　　　　　　　　：２０％

 「って... 何? これ」
 「ミサトが今やろうとしてたことよ。シンジ君争奪レース予想でしょ?」
 「さっすが赤木リツコ博士、持つべき友は心やさしき級友よねぇ、
   ついでに最新データで計算してみてくれる?」
 「そうね。じゃあいくつかシミュレーションさせてみましょ」

 カチャカチャカチャカチャ............

 「はい。でてきたわよ」

     惣流・アスカ・ラングレー：55％
     綾波レイ　　　　　　　　：40％
     葛城ミサト　　　　　　　：5％
     洞木ヒカリ　　　　　　　：5％

 「へーえ。アスカが首一つ出たのね」
 「そうでもないらしいわ。アスカのケースはまだ "当選確実" で
速報が間違ってる可能性があるらしいけど、レイのは全部 "当選確定" よ」

 「って、選挙かぁ? あれ、ねえ、不思議なんだけど何で足すと
   100% 越えてるの? それにあたしシンジ君に手だした覚えないわよ」
 「重婚も入ってるのよ。それにミサトが手をだすケースもけっこう現実味が
   あったわよ? みる?」
 「い、いいわ... けっこうよ」