苦労の末、ようやく確立されつつあった、
エヴァンゲリオンと安定にシンクロさせる技術。
エヴァとのシンクロは極めて暴走の危険が高く、
これまでにも死者が複数出ていた。
シンクロそのものに成功するようになってから 6 年。
ようやく、状態を安定させる目処が立ちつつあった。
調査機関ゲヒルンにおける E 計画関係の研究者の最大のテーマが、
この状態の安定化だった。
「安定にシンクロさせるには、やはり例の条件が欠かせないようです」
リツコの報告を、ゲンドウ、冬月はじっと聴いていた。
「そうか。仕方あるまい」
「では、綾波レイを最初の適格者グループとして?」
「碇?」
------------------------ 怒涛の設定公開用の小話。 ------------------------