『無限のリヴァイアス』 #12 の感想

(Last update: Dec. 22, 1999)

粗筋
ブリッジは次の方策に困惑した。火星に降りることはできない。 投降は問題外。とすればテロリスト呼ばわりが確定するのを覚悟で 受け入れてくれそうな他の惑星圏を探すしかない ──
概観
いくみ、昂治の対立。ファイナとも少し距離が開きそうだ。 すっかり怒鳴るだけに堕ちたフー、ユイリィの後退。 個人個人が分裂して動き出すさまは観ていて面白い。

それと、外部相互もその思惑が絡む結果として、 誰一人として手持ちの情報が正しい者がいない。 多人数の不完全ゲームになっているが、いまのところ各陣営とも戦術に瑕疵がなく、 最善手とみなすことができる。この緊迫感は良い。

まあ、外に敵がいるときに内に敵が発生する可能性が高いようなことをやっちゃいけませんな。 ブリッジは運営を委任されている訳ではないんだから、 運営責任はとらなくていいことに気付けば対策のとりようはあった。

「火星に降りれば犯罪者扱い、投降は問題外。この二つを前提として 次の方策を募集します ──」

基本的には自分達の頭で考える必要はない。

逆に、ブリッジに立てこもり続けることはできない ── 泥棒さん達がいうように 「食糧を持っている者がいちばん強い」のだから、 食糧を確保していないブリッジに抵抗力は乏しい。

宗教観
ファイナが自分達の宗教観に基づく発言をした時に昂治がどう反応したかってーと すこしひいてましたな。これって無神論、無宗教が席捲する「日本人的」な反応なんだが、 なるほどこうして昂治に感情移入しやすくしてるのね。
尾瀬いくみ
人命救助はすべての道徳に優先するのですねぇ ... まあいいけど ...
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