『無限のリヴァイアス』 #5 の感想

(Last updated: Nov. 3, 1999)

粗筋
船が 2 隻接近する。救助は来たかにみえた。しかし彼等との連絡は何故かつかない ──
概観
やはり前回から絵の質が落ちてるのは仕方ないんかなぁ。 話のほうもサブタイトル「小さなまとまり」にして見事にまとまっておらず、 悪い意味で粗筋が書き辛い。 地球側の動きがすこし描かれたけど、 ただでさえ人が多い話なんに、地球側の政治的対立まで描くつもりなんか。 全何話なんだろう? 480 人ってことは 全 26 話として一人あたり 40 秒そこそこしか描きこむ時間がないってことなんだけど。

プレッシャーが抜ければ各個人はそれぞれの思惑に沿って動き出す。 それはそれでかまわない。 ただ、事実全体こそバラけていても、 そこから一つの物語を切りだしてこそ、ストーリーテラーというものだと思う。

ツヴァイ操船科生
いきなり前言撤回。状況判断もできない無能の集団。 救助を待つ場合の鉄則はその場で動かないこと(余計なことをしないこと)である。 ツヴァイの連中の発想法のなかにはどうやら「なにもしない」というオプションは無いようだ。

まずリヴァイアスの外壁メンテが必要なくらいならそもそもリベールから動くべきではない。 船外活動を行なわなければならない場合にも、それは最小限にすべきであって けっして時間が最優先になったりはしない。 補給がないのだから最優先なのは物資であって、たとえば外壁メンテにかかる時間の浪費と 推進剤の浪費を秤にかけるなら大切にすべきは推進剤のほうである。

ほっとくと余計なことを考え出すから何かさせておく、という判断はそれなりに正しいが、 それなら作業を急ぐ必要はどこにもない。 2 種免許の連中を使って遊んでいるというのは相当に傲慢な態度といえる。

しかも、.... 船が敵である可能性に気付くのが遅すぎるぞ。

人型ロボット
おもいっきり大笑いされているけど、... 航宙艦に人型ロボットをいれておくセンスは大笑いするようなものかどうか分からんな。 「人型ロボット」というものがある、ということや それが「一機だけ」ってあたりは確かにけっこう笑えるけど。

リーベデルタの中に電源も入れられずに 10 年以上封印されていた船だから、 この人型ロボットはテスト目的でリヴァイアスの中に入っていた訳ではない。 これを設計した奴は一機だけでなにをどーするつもりだったんだろう。

重力制御理論
リヴァイアスは周囲の重力を制御してしまうし、 近付くほうの船に重力波検出装置が装備されてるってことは、 この世界、重力を制御する技術が実験段階から実用段階にあるってことですな。 ツヴァイの人達も船が加速してないのに 1 G の重力が得られていることを 不思議に思ってなかったから方法論的には既知だと。
リヴァイアスとブラティカ
同一のモノを指す二つの名前。このレイヤに焦点があたった日には 兄弟の諍いがものすごく筋から浮くんだけどええんかな?

一個大隊を投入できるほどの組織なら、 最初の捕獲作戦ん時にタイミング合わせの 2 段作戦なんつーあぶなっかしい方法でなく、 もすこしまともな手段があるような気がしないでもない。

今回、この一言
「相葉、昂治君だよね」
「? どなたでしたっけ」
このネタやるんならもう少し絵をなんとかしてくれぇ ...
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