『ノワール』 #24 の感想


粗筋
霧香は荘園に戻って来た。そこにはクロエと ── アルテナが居た。
概観
うむ、話を造るとはこういうことを言いしか、と思った回。 ラストまでのタメをたっぷりと、どういう形でも展開に困らなくなり。 この回自体にはロクな内容が無いんだけどね :-)
「ただいま」とクロエ
いきなり殺すかと思っていた ... が、前回ラスト 「ただいま」てのでちょっとひっくりかえった。 どーすんのかと思ったら、クロエの表情を歪めるのに使ったのですね。

ここに入れた「嫉妬」や アルテナに銃を向けた霧香にナイフを構える ... などクロエの精神構造の複雑な描写が いろいろはさまってんだけど、 ただまあ、彼女が本筋を外れた今頃に そんなもん挿れても挿れるだけムダだと思わないでもない。

アルテナの教育方針
3 本の苗木をまったく異なる水と光で育てる ...
それはそれで良いが、苗木が多数あるんならともかく 2/3 の確率で ただしく育ってくれないと困るとなると、 共倒れがどーこー以前にまとめて管理したほうが良いのでは ...?
多様性を期待するなら効率を期待しちゃいかん。

これまでノワールが ろくすっぽ育ってこなかったのがそれが理由?

霧香
心情、目的がよーわからん。 知識欲があるというのは、 つまり「戻って来た」という以外の目的があるわけで、 ミレイユを排除しようとするとこは「ミレイユを保護する」 という意味もあるような無いような。
CM
ほ、これが『NOIR』の元ネタなる『ファントム』。 良いとこで挟むねぇっつうか、度胸あるねぇっつうか。
「美しい」
... そうか?

確かに「両手(= 脳無し)」という感じではあるが、 そういうのを「頭」に属する連中が言う言葉ではなかろう。

こういう御洋服(ローマの闘技奴隷さん達の服?) を着せるんでは、そもそもノワールが二人の乙女/処女である必要すらないんでは。

やっぱりソルダの目的もグラン・ルトゥールも存在意義が分からんな。 ノワールという力をもってることが 権力維持に必要ってベタなことを語り合ってるし ...

霧香 vs クロエの練習
... 所詮は「闘技場」。 二人しか居ないから使い捨てができるわけではない。 でも「頭」の連中は「無くてもいいや」 などと思っていたりもすると。

確かに両手がないというだけでは人は死にはしないが、 ないとものすごく不便そうでもある。 まさに「両手」なんかもしんないな ...

クロエ
「まもなく儀式を経てノワールとなる。 どれほど長いあいだ待ち望んでいたか ...」

メタファー(結婚式)が笑えるというか、 ほほえましいというか、なんとかしてくれというか。 フォークは「指輪」ですかい。

オデット様
人が好いというか、 旦那を殺しに来た人に「銃をよこしなさい」。

しかし、これはオデット様による霧香救済ができるってこと。 今話、もっとも唸ったシーン。

アルテナ vs 霧香
「あなたは帰ってきたのです。自らのふるさとに。 その心地よさを受け入れなさい」

これまでアルテナについては好きでも嫌いでもなかった (何かを思える程の描写なんてなかった)が、 このセリフにおいて、「こいつは敵だ」と思いし ...
帰ってきたこととそこから出て行かないことはまた別だろ。

今回、この一言
「私は罪を犯して生きて来た。家族なんて ...」
すべての記憶を取り戻した霧香は、過去を忘れてない。 ミレイユのことも。
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