ヨーロッパ史や世界情勢に絡めた話の多い『ノワール』のトリを務めるのがこの地域ですか、 うーん、なかなか。...
で、10 世紀っつうとなけなしの記憶にあるのが
国土回復運動
の時期なんじゃねーかってことでちょっと索いてみた。
イスラム教徒側のマドリッドの(トレドの)防衛砦の建設が 9世紀後半,
キリスト教徒によるトレド征服が 1085 年とソルダ成立は
ちょうどイベリア半島の中心地トレドを争ってた時期のころ。
すでにピレネーのあたりはキリスト教徒支配下にあっても、
(スペイン北西部の)カスティリアの成立以後(スペイン北東部の)アラゴン王国建設前と微妙な時期。
「1000 年の〜」という単に切りのよい数値つかってるだけかと思ったら、
わりに面白い背景の時代になってるな。
時期的にソルダと十字軍との関係がどーこーという想像はあったが、どっちかってーと このレコンキスタとの関係のほうが確かにしっくりくる。「荒野へと染み渡り ...」ってのが特に。 十字軍のエルサレム王国じゃ100 年そこそこで地中海沿岸から追い出されてしまって 「染み渡る」ヒマなんてなかったろーし、そういう雰囲気でもない。
ただし。「世界そのもの」になってしまってるほどの組織なら ソルダ発祥の地のバスク独立運動問題くらいさっさと解決しておきなさい、って思ってしまうんですが ...
ところでピレネーまでパリから 400 〜 500km あるんですが、この距離を歩いたんでしょーか、霧香ってば。
ふたつめ。ソルダが対ノワール用に初めて動員した「軍隊」であり、 ソルダという組織が自分たちの(ソルダ的価値観の)私兵以外に兵力を有する ... 一般世界に実際に権力を持っているということを意味してる。 国境地帯で軍隊を動かしていて、スペイン側にも一定の力をもってるってことだし。
NOIR での描写ってば、 血が流れないおかげで歩くサンドバッグに弾うちこんでるだけの描写にしかなってないんですが、 そっちのほうがよっぽど教育上問題があると思うんだけど。
そもそも村長さんとかアルテナより年長にみえるんですが、アルテナさんがグラン・ルトゥールを提唱する前は この人達は何のために何をしていたんでしょう ... むしろ アルテナさんがグラン・ルトゥールを提唱してるんでなくて、 この村がグラン・ルトゥールを主張し、アルテナはそれを支持基盤としてソルダ内に権力を得た、 とでもいうのですかね。そのわりにはあっさり全滅しちゃってんだけど。
目の前で誰か(おばあさん)が霧香をかばって撃たれるまで戦闘モードに切り替わらなかった。 戦闘モードな霧香もこれまでの霧香の支配下にある ... 戦闘モードな霧香は確かに感情なし問答無用モードなんだけど、 それに切り替わるのに感情的な一定のイベントを必要とする、むやみに切り替わらないというあたり。
こういうタイミングでしか切り替わらないなら、 戦闘モード霧香というのは暗殺者としては非常に使い辛かろう。
「この村、どうかしてるぜ ...」重複しちゃったけど、やっぱりこのセリフしかないです。