一見ミレイユ主人公にみえるがミレイユの描写密度は意外にたいしたことはない。 ワンシーン一発の霧香のほうが印象に残るのは何故だらう。
「霧香のことね」... 霧香の名前を呼んだのがなんか新鮮なんだけど、 第三者にむけて呼んだのはもしかして初めてだったり?
「ソルダの子」と言われた、ただそれだけでこれだけのショックなのは、 血縁を重視するコルシカ人、ってことなんでしょうな。
ただその衝撃の扱いがヘンだなぁ。心理的なモガキとか反発とか、そういう方向にいくんでないの?
ここで霧香がミレイユに触れることができなかったというのは まあしょうがないのかなあ。冒険できないもんなあ、 てのはつまり、ミレイユに肩に手をおいて、振り払われるなり逃れられるなりという 「拒否」の描写をいれてくるかどーかって部分。
ここで「拒否」の描写いれたほうが話としてぴしっと締まると思いつつ、 微妙に霧香の描写を損なうかな? でも霧香の心理的な成長の話としても ... と、このシーン 1 秒たらずのわりに考えることが多かった。
「私が嫌だと言ったら?」「(霧香が自分のもとから離れるのは)嫌だ」ということを明言してしまったのだが、 本人自覚してるんだろーか。