『ノワール』 #14 の感想


粗筋
パリの街角でふとミレイユは叔父に再会した。 両親が亡くし故郷を離れるミレイユの、かつての保護者だった。 その彼は霧香暗殺の依頼を受けているとミレイユに告げた ──
概観
骨格であるところの、ミレイユの葛藤というものは基本的にはこーゆー筋しかないとこなんで、 そこに霧香の視点を混ぜこんできたのは『ノワール』的に正しいような気は、確かにする。 でもちと不徹底でバランスが危うく感じた。

つまり、ミレイユの本来の目的からすれば、叔父をてきとーに懐柔して そっちのルートから(真の)ノーワル〜ソルダにあたる、という方針も無いことはなかった。 まだそれほど目鼻ついてない霧香ルートよりは ソルダの名前が出てる叔父ルートを選ぶというのは決して悪い選択肢ではない。 「血縁者か相棒か」というどっかでみたような選択を直接おもてに晒すのでなく、 「霧香ルートか叔父ルートか」という、ミレイユの(表向きの)目的に従った判断として ── というのがしっかりおもてに出てりゃいいんんだけど霧香に食われたミレイユの描写不足で どーにもならへんかったことになってると思う。地下で調整と称して銃を撃ちまくるミレイユ、 という描写だけではいかんともしがたい。

霧香
猫 ....
じゃなくて、ええと、洞察力ついてきたねぇというか、ミレイユが分かりやすすぎるんだろうけど。 表情に出して「なんでもない」とか「ついてくるな」とか。
ミレイユ
やっぱり複数回観るんが必要な話なんだなあ。
リアルタイムで見た時は見落としてたや。 叔父さんにデートに誘われて、叔父さんがクラクション鳴らしたトコで ちゃんと表情が一瞬翳っていた。
叔父さん
ミレイユのお仕事の甘さは師匠譲りですか。 霧香と同居していることを知っていてミレイユに暗殺のことを知らせるなんて、 しかも嘘ついてることを知っていてって、銃の腕が遥かに上回る自信があるか、 ミレイユが裏切らない自信が ... あるはずはなく。
基本的に殺されてもいい、つまりそーゆー事態になるってことは、 ローランをついで ソルダに敵対する意志をミレイユがもつほどに成長したってことになるし。

ミレイユと撃ち合った時に、彼が狙ったのが霧香みたいなオチ (べつにミレイユを殺せとは言われてないし、仕事熱心な方ってことで)つけるかと思ったが、 いちおーちゃんと撃ち合ってしまっていた。やっぱちとひねりすぎか ...

ところで、 「おったるく〜ん」などど思い出したりしてたのは秘密だ。 まあ、よくある顔ではあると思うが。

CM
DVD 1 巻の CM が次回予告前に入ってんだけど、.... 久しぶりにみる 1 話、桁違いによく動いてんな。殺人技倆的にも別人レベル :-)
今回、この一言
「帰らない」
すっかり反抗期が板についた霧香。なんだが、ちょうどこのあたりでテープが終わって 交換するハメになったんで話が途切れてんだ ... ;_;


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