『フィギュア 17』 #4 の感想


粗筋
学校でのキャンプ。 校庭の喧騒が伝わってくる閑散とした校舎のなかで、つばさは翔から空をとぶ夢の話を聞いた。
概観
1 時間枠というのものの可能性 ... 凄かった (でも微妙〜に作画のレベルが #3 以前より落ちた?)。
もちろん 30 分枠でも描けそうな内容しかないけれど、 時間的余裕を空間的な広がりに転化させる演出の上手さ。 「主よ、人の望みの喜びよ」をぜんぶ弾いて脇に何にも詰め込まないとか。 似たようなことは『シュガー』でもやってたが、あちらさんも虹の扱いやら上手だったけど、 こーしてみると忙しかったのね。
相沢翔
全体につばさと翔の会話のときにどちらが先に話し掛けるかに着目して観てた。 つばさは普段ヒカルに引っ張られてるだけで、 翔が気になるっつうてもハタから見てるだけのことが多いということと、 翔のほうもどこまで考えてつばさを音楽室に連れ込んだ (をい) のかが言葉と表情だけでは読めなかったからだが、 翔からのアプローチは買い出しの時と米研ぎ〜音楽室の時だけだな。 あとはすべてつばさからになっている。 なんもせんくせに要所だけは外さない奴 > 翔。

どーせなら萩原健太の心理がもちょい表現されると楽しそうなんだけどな。そういう話ではないにしても、 そこまで描写密度あげても破綻しない余裕はある話っしょ。 これだけ小学生日記していながらつばさとヒカルが関係しない人間関係で描写があるのが 萩原〜青山と萩原〜飛鳥くらいで萩原の地位はロクに本筋に絡まんわりにけっこ高い。

トランプ
テントの中で大富豪とおぼしきトランプゲームやってたけど、 ジョーカー上がりも 2 上がりも禁止してないんね。3 による革命もなさげで、弱者による逆転は大変そう。
今回、この一言
「なんかワクワクするね!」
「え ... なんで?」
「わかんないけどワクワクするぅ!」

そりゃあもう、ここでしょ。本筋のつばさと翔の語らいを脇において いちばん楽しそうだったのがヒカルだもの。

名シーンはヒカルが目で尋ねてつばさが自分指して諦めて頷くところと↑だけど、 頷くほうはセリフなしなのでこちらから。もっともこちらも台風接近が表現できてないかも。 ぜんたいに仕種と行動だけで表現する成分が多い話だから、 セリフ抜くだけだとほとんど何も表現でけんのだな。


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