粗筋
あっという間にクラスにとけ込んだヒカル。
ポートボールでものびのびとプレイしていた。
ヒカルを通じてつばさが見たものは ── 失敗を恐れて手が伸びない自分の姿だった。
概観
驚異の 2 話のあとだけに大きなことは期待していなかった。
しかし ... 「反動」の演出の扱いは見事でした。
そう、「理想の自分」がそこにあるのなら、そばに居て欲しいかもしれないが、
いらなくもあるだろう。間髪いれずにこうぶつけてきますか ...
つばさとヒカルの関係
つばさとヒカルの関係がほとんど完全に「親友」になってしまってるな。
物語的な嘘として許容できる範囲だけど、
細かいこと言や、
かつての記憶を共有してるのなら、
ヒカルがいない時代のつばさと今のつばさの変化をヒカルは知ることができるから、
つばさがヒカルからの圧力に負けてるとこでヒカルから鼓舞するなんて危険な橋を渡る必要はない ──
というのがリアルタイムでの感想だった。
この時点ではヒカルの行動はそれほど危険な結果にはならなくてすんだが、
このあとヒカルからつばさにかかる圧力は不自然なまでに大きくなっていく。
その最初のとっかかりが今回の出来事であり、それを思えば、やっぱりこの時点での鼓舞はマズかった、
という結論になりそうである。
つばさにとってヒカルは「理想の自分」なのだからヒカルの言うことに従ってるのではダメなので、
ヒカルに反抗し、これに打ち克たなければならない。だからヒカルからはハードルを低くしてやる必要があった。
... まあ、双子の妹が演じてやるようなことではないし、後の 6 話で日比野先生がそれをすることになるのだけれど。
つばさ
今回の戦闘中につばさは恐いながらも目を閉じなかった。
目を閉じてはいけないという状況判断が出来てるということだし、
萎縮圧力を耐えて跳ね返すだけの勇気を持っているということでもある。
つばさの驚愕モードは目を見開いたままで固まるほうであって縮こまるほうではないから、
フィギュアん中でも固まった時に目ぇ見開いたまんまというのはつばさにとって自然なモードだ。
だからいちおーそのぶんはさっぴいて考えておかないといけないが ...
ヒカルの転入のタイミング
周囲の人達にとって、ヒカルが叔母に預けられてつばさだけ先に父親とともに北海道に来た ── というのは、
その逆より「正しい」。つばさとヒカルじゃつばさのほうを先に北海道に慣らしておくべきだ、
というのは衆目の一致するところだろうから。
父親やヒカルのコントロールのないとこでつばさの環境を激変させるのはちと不安だろうし。
そーゆー意味で、ヒカルだけ後から ... というシナリオは良くできていると思う。
なんというか、厚い造りの話だ。
今回、この一言
「体育の時間に転んだ時 ...」
「美奈ちゃんにやられた?」
「あの時 ... なんか、嫌だった」
嫌だったにせよ、そのことをこれだけ喋れれば大丈夫。
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