だが ... たったそれだけのことでも、ラストのつばさのセリフに繋がる。 現状ではいちばんの仲良し友達が引っ越してくのが嫌だという程度の意味合いしかなかろうが、 1 話(自分が引っ越した) の裏に相当する形を造ってきた。
だいたい、2 話が 1 話の裏返しって、見返していま初めて気付いた。あう。
ヒカルに向かって「外にでちゃだめだよ」ってあたりで、 主導権を取り戻そうとするがやっぱりそのまま連れてかれてるか ...
ヒカルの側も、
「これ以上、その子を危険なことに巻き込むわけにはいかないっ」
「... そっか ...」
と納得してしまう。つばさを巻き込んではならないという意識が先行している。
ヒカルもつばさをひっぱりまわすことはする。でも最初の一歩はつばさから歩み寄らなければならない。 ヒカルの側からはどうしても「危険なことに巻き込んでしまうのはよくない」という意識があるからだ。
物語の展開上、単なる邪魔にしかなってないよーな気もしないでもない戦闘シーンだが、 ... まあ、これを通じてつばさが初めてヒカルの名を呼ぶといった展開もあるんだが、 それは細かいことで、 戦闘シーン(危険なこと)を体験し、ヒカルとつき合えばこれからもそういうシーンがあることを身にもって知った上で、 つばさはヒカルと離れたくないと言った。主張するにはたぶん最良のタイミングだったと思う。
戦闘シーンを体験する前の時点で「離れたくない」と言ったとしたら、ヒカルとしては「危ないことがある」 ことを主張しなければならないし、そう主張する以上、ヒカルは DD に対してつばさの側に立てない。
つばさが主張するタイミングは戦闘が終わったあとでなければならないし、 あとでなければ、ヒカルが同居するということにはならなかったろう ...
「あの ... わたし、どうしたら ...」理念と信念だけは素晴しかったんだけどねぇ、てのは置いといて。
「君は何も心配しなくていい。君に迷惑をかけるわけには、いかないからな」
頼もしい大人 ... というのは、まあ、それなりに掃いて捨てるほどある。 どヘタレな大人 ... というのも、『コナン』のを筆頭にヤマほど居る。 だが、こういう人達というのは、人生の目標とか一理塚としてほとんどなんの役にもたたん。 秋子@『Kanon』のごときふるまいが一般人にできるわきゃないし、毛利小五郎よりはマシになろうって それはいかにもハードルが低すぎる。
けれど、DD くらいにはなっておきたいねぇ。
「同じクラスの相沢翔君でしょ?」彼はフルネームを名乗ったわけではないので、 名前までつばさからコピーした記憶で判断したとして、つばさも「相沢翔」のフルネーム覚えてるのね。 ということは、この時点で相沢翔はつばさを個別認識していたと。
「私 ... 離れ離れは嫌、ヒカルちゃんと一緒にいたいっ」ブレークスルー。これだけのことが言えるようになるのは大変なことだと思う。