"こみっくパーティ" #4 の感想


粗筋
印刷屋さんに払う金がない。和樹は大志に言われ、やむを得ずコスプレ喫茶でバイトを始めた ──
大志と同人誌作り
彼がなぜ和樹を引っ張りこみたかったのかがよくわからん。 多少の事務処理はしたにせよ、作るのも売るのもしなかったわけで。
この物語のもっとも弱いとこは大志が同人誌作りで楽しんでない、ことにあるんじゃないの?

由宇とか玲子のあたりは、基本的に「なんだかしらないけど同人とかゆふものをすなりとする連中」 だからいくら描写してみても話に深みがでたりはしない。 それはコミケの新聞取材のようなもの。コミケを扱った新聞記事みても「面白そう」とは思わない。

一般人だった和樹をひっぱりこみたくなるほどに大志が同人誌作りで楽しんでれば、 和樹本人が戸惑ってよーが違和感かんじてよーが 「同人誌作りというものは楽しいんだろうなあ」と思えて来る。

この話、タテヨコ氏つかってあるていど同人屋さんの周囲の問題も扱う気でいるようだけど、 それは大人(同人誌作りの常連)の問題。子供(和樹など一般人のセンスを残してる初心者)に 語って聞かせることじゃない。 「カメラ小僧みたいな問題があって、コスプレ禁止になるトコが ...」 という問題提起と懸念を初心者に伝えるんでなく、それを自分達常連がどのように解決していくのか、 解決していきたいのか、てあたりまで語らないといけない。それが大人の責任ってもん。

問題を投げるだけでとどめると、和樹の心の中でまだ同人誌が根付いてない現状では、 「同人屋なんてなくなったっていいじゃん」という反論を抑えることができなくなる。 それはこの物語的にまずいでしょ ... 確かに下手に提案できない問題ではあるけどさ。

同人屋の正負両面を現状の和樹一人で表現させるのは無理です。 これだけアニパロ満載しておいて、話そのものが同人的なのに なんでこー生真面目な態度で問題を扱うん?

コスプレ喫茶
... ってあーゆー感じなん? 入ったことないから知らない。

ところで私もアニメイトなどのアニメ&同人誌屋の前に来るとヒキます。 五十歩百歩だろーという突っ込みは棚の上にあげといて、 あーゆー店に対する生理的嫌悪感って、(異宗教での)偶像崇拝に対する嫌悪感と同一のものかな。 崇め奉る行為を連想させるのがいかにもアレっす。 アニメにしてもジオラマにしても同人誌にしても、ジャンル個別に見ると反感ないんだけど、 「作ること」「鑑賞すること」には違和感がないからな。

ファンレター
なかなかの力作、千堂さんのご研さんの賜物と存じ上げます。
技術的には稚拙な面も多々見受けられますが、
ページの端々から溢れる熱意に心を打たれました。
この調子で、夏の新刊も頑張って下さい。
今後のご活躍を大いに期待しております。
褒めてるのか? この文面 ... 力づけてはいるんだけど ... あーつまり、これを「褒めてない」ように思えるのは、 要するに「まだ下手だけどがんばってね(はあと)」じゃないのかってことで。 1/7 だからファンレター率はかなり良いか (1000 部から売るとこが 1/7 も感想返ってきたら整理で死ぬだろう)。

ちなみに、わたしゃこーゆー感想文は書けません。 「稚拙な面も多々...」とか「熱意に心を打たれ ...」みたいな抽象的な書き方は出来ないっす。 「稚拙な面が多々」あるように思えたらきっとリストアップしてる。 てゆーか、こないだこーゆー抽象的なの書いたら「てめーなめてんのか」と言われた ... いや、ちょっと疲れてたもんで、リストアップするのが面倒かったの。

ところで、ワープロ(パソコン)使ってんのに「研鑽」くらい漢字で書け、と書こうとして 「研鑽」の字が canna ででないことに衝撃を受けた。 補助辞書に広辞苑いれてあるからどーにでもなるけどさ、をいをい、ってなもんだ。

俺にしか作れない作品をどーんと仕上げなきゃ!
さりげなくも嫌味っすね :-)
あまたさぶらいける似たようなもんばっかの同人誌市場の ...
今回、この一言
... なし。


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