『機動天使エンジェリックレイヤー』 #21 の感想


粗筋
ヒカルをおいてきぼりにして王二郎と散歩にでかけたみさき。 なんとなく気になった虎太郎が追いかけようとした時、後ろから珠代は叫んだ。 「あたしもずっと前から虎太郎ちゃんのことが好きだった」 ──
概観
ラストに向けて話のモードが切り替わったのか? 人物描写ぜんぜんやっとらんのに人間関係の描写にいきなり突入されても困るんだが ...

色々詰め込んだわりに、特に鈴原母子の重なる描写が徹底してるわりに どのコンテクストも話がピクリとも動いてないこともあって、 主役はトリを飾った珠代ちゃん ... ってか。こういう主役はありがたくないかもしれないが。

鳩子
個人的に知世様も大川会長も可愛いと思うんですが、同系キャラと思しき鳩子には萌えませんね (なんで「萌え」が一発で出るんだよ、canna の癖に)。なにが違うんでしょう ...

ではなくて、

「虎太郎? サンオイル塗って」
5 歳児がサンオイルなんか塗るなよ ... 骨痛めるぞ。
鈴原家問題
... になると、それなりに息のあう三原兄弟。

よくかんがえてみりゃ、ご対面の際には、「なんで今までだまってたんですか〜?」 と問い詰められても仕方ないから、そんなもんか。

虎太郎
「俺達も鈴原のとこに行こう」
... 「なぜ?」と突っ込みたくなるような真剣な表情であったことよ。 これが珠代を誘ってる言葉であるあたり、何かが終わっている ...
珠代
おーじろーがみさきを誘ったとこで虎太郎が妨害工作に出、それをさらに妨害する ... ならついでに珠代の工作に王二郎が気づいた描写くらい入れてもたぶんバチは当たらん。 繰り返し繰り返し同じ描写が続くので飽きる ...

もちろん告白に至る流れはこれくらいしつこいのでちょうどなんだとは思うが、 あまりにこれまでの描写が描写だったからなあ。

みさきち
話が虎太郎に視点おいてるもんだから、 適当に止めるとだいたいみさきの絵になるシーン、ということになる ...

過去の履歴が現在にほとんど影響を与えない ... 簡単に言って 感情がいきあたりばったりで構成されてる子ですな。 自分の言動に他人がどう思うかについて考えなくてもいいから、 過去の自分の言動との整合くらいはしておくれ。

「ヒカル置いてきてしもて」と王二郎から逃げ出しかけたとこ、感心しかけたのだが ヒカルは(王二郎のほうが優先するという)だしに使われただけかい。

それにしても、人物の描写不足が祟るねぇ。 ラスト、珠代の涙に気づいたとこの意味が何にも描写できてないじゃん。 本来、この時点では絵だけでみさきが何を思ったか表現できてる筈のとこなのに。

エンジェル
高温多湿の潮風という最悪の環境で半日ほっとかれても(たぶん)ノーメンテで耐える機械。
.... 義手義足とはこうでなくては! (そういう問題か?)

ガワはエンジェル造る時の様子からして防水加工の光硬化樹脂なのでそれなりに強そうではあるが、 バラして洗わないと関節とか壊しそうだ。

線香花火
表現上手やね。いっちゃん側と珠代ちゃん側のコンテクストが綺麗にここで交差して。 CG な(すばらしく嘘っぽい)花火というたかだか絵的なものよりか、 こういう文脈的な美しさのほうが好きなのさ :-)
今回、この一言
「夏の海でスイカが冷えるかぁ!」
本筋にまつわる全てのコンテクストからわざわざ外して選ぶ奴 ...
個人的には、水温程度でちょうどよいと思ってたりするが。 せっかく外で食うんだから「自然な」温度で、ということで。
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