粗筋
2 回戦はエンジェリックレイヤー社のデウス。
そのセコンドには ── いっちゃんさん。実はエンジェリックレイヤーの創始者。
概観
だー、ったく、珠代にこういうネタさせるなら、もっと早くやらせんかいっ!
珠代の描写密度が上がってきたのは、... 何か方針転換でもあったのかと思ったんだが、
脚本家の名前をみて納得した。虎太郎ちゃんとみさきちのデートの回を書いた人なのね。
えらく珠代が贔屓されてた回。
にしても、あと 6 話と押し詰まった今頃じゃ話の膨らみもへったくれもなかろうに、もったいない。
わりと観てて面白い話だったが、
シチュエーションが物語的に切札的な状況だったので、それを思うとあんまり上手く使った感じはない。
もすこし上手に使ってくれい。
「どうして何にもないところで転べるんだ?」
すいません、何にもないところで転んだことがあります ...
エンジェリックレイヤー社のプレイヤー
作ったから強いとは限らないが、環境が反則的なほど良いことは強くなるに十分だろうとは思う。
鳩子
話から追い出すために風邪ひかされてしまったよーだが、
いかに話の都合つうても幼稚園児にそんな無理させるなよ ...
虎太郎も「歩けるか」って
歩けるかどうかを気にしなければならないほどの体重なかろ?
問答無用に背負ってそのまま病院に連れてけばよろし。
ところで、話から追い出したのは王二郎にセコンドさせるためだろーが、
なんで王二郎にセコンドさせる必要があったんだ?
別に鳩子にセコンドさせてもあんまり困ることなかったと思うんだが。
珠代
一瞬の表現力!
敵とすることと味方とすること
5 〜 6 話で敵に回すことの面白さ ── を表現したのに対し、
味方とすることの面白さ ── を表現しようとして、
ちょっとコケたかな? ん、言いたいことはだいたい分かるが、
いっちゃんがセコンド取られて悔しがる場面の奥行きがちょっと不足。
みさき〜王二郎の会話が一方的(王二郎が語って、みさきが聞く)で、
味方とすることの面白さ、ゲームでの cooperation の楽しみ、
というものが全く表現できてない。
みさきの失言
「ごめんね、一緒に戦えなくて ...」
「気にせんといて、王二郎さんがついててくれたし」
鳩子に「試合当日に風邪引くような奴おらんでもええよ」と言うてるに等しく。
「次の試合もよろしく」と天然フォローが続くのはまあ、この話だとそーゆーもんか。
ところでこの部分、カメラが「王二郎」に反応した珠代〜虎太郎にフォーカスを移してるので、
この失言が脚本の意識的なものなのかちょっと不安がある。
鳩子が反応してるので意識的に入れてあるような感じはするが、 ...
だーかーらー、いまさらこんなネタを準備したって何かする時間ないやろ?
いっちゃん
おーじろーがみさきのセコンドに付いたからつい反射的に出てきたのだろうが、
いま出てきちゃまずいっしょ。
みさきの敵に回ると、この場合、勝っても負けてもあんまり面白いことにならない。
この機を逃してなるものか ── というのもまた、非常に良く分かるが ...
萩子さん
いっちゃんの問い掛けに対して、萩子さんが黙り込んだトコ。
前話で萩子さんボケ倒したわけで、
「(いっちゃんも)がんばってね(はあと)。(でもみさきの勝ちは動かないと思うけど)」
位の展開かと思っていた。黙りこむ(見た目よりは萩子さんの心ん中でのいっちゃんの位置が高い)
ってのも確かに良い雰囲気なんだけど、ちいと前振り不足に感じる。
ゲーム
かなり上からのパイルドライバーなど、それなりによくなりつつはあるが、
『シャーマンキング』観たあとだと笑うしかないくらいレベルの違いがあるな。
絵
珠代の表現に注力し、視線を外す部分ですらフルモーションかけたらしい結果として、
他の部分の絵が(というか珠代の絵も部分的に)ヘタれている ... とくに鳩子。
今回、この一言
「仕事ちゃうかったら俺がそっち付きたかったわい」
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