自分がセコンドやるつもりでいてこうこられた時に自分を推薦できるかっつーと 鳩子の思想信条的には問題なさそうだが、 事前に自宅で「まだお願いされてない」と虎太郎に告げておいていまさら立候補は出来まい。 鳩子で同じようにコンフリクトを起こさせるにしても、 今話の最初の流れの調子からするにこれくらいのほうが主筋が沈みこむこともなく、 流れ的に正しいんでないかい。みさき側の扱いが少し厄介なんだが、みさきとして描くべきものが 今回特にないんでどーってことなかろ。
鳩子視点で一気に重くしてきたので素直に作ってくるのは分かったけど。
もともと王二郎が設定した流れ ... キス提案からセコンド提案は王二郎の予定のうちだったろうから、 ゲームそのものがまるまる無駄になってもかまわないとは言える。
が、ここで鳩子が(セコンド発表のあとで)ゲームを受け、 そしてややトリッキーな手段で勝つという流れになるもんだと思っていた。 王二郎を三枚目扱いするなら、 自他共にこの場で一番強いと認める自分が当然勝つだろうゲームにトリックで負ける ... という以上のものはないと思う。鳩子が楓に負けたのが「リーチの差」というのなら、 速度としては鳩子は負けていないのだから、純粋に速度勝負になるゲームには 正直にゲームしても勝つ目はそれなりにあったとしてよい(論理的な矛盾はない)。
前話でのみさきの勝ち方がトリッキーなものだったから
前話で示されたスピード重視のエンジェルの不利は本質的には解消されていない。
したがってここはヒカルを含めたスピード重視のエンジェルの在り方が正しいことを暗示する
一つのチャンスだったと思う。
(ところでエンジェリックレイヤーというシステムは
スピード重視のエンジェルが本質的に有利であるはず
(思考と目線は常に物理的な存在のエンジェルよりも速く動ける。
したがって物理的に速く動けるエンジェルほど
デウスの思考の表現としてのエンジェルの振舞いが豊かになる; 創意工夫の余地がある)なので、
現在のゲームバランスがパワー重視に傾いているのはゲームの内容を
... ひいては物語の内容を豊かにする。だからこの弱点の設定は理解できる。
そういう考え方をしての設定かどうかは知らんが)
もちろん鳩子が落ち込んでいたのが元に戻ったこと、 とくに虎太郎の時間稼ぎに意味があったことを明示する役割もある。 今回の脚本、虎太郎の頑張りが丸々無意味になっている。 虎太郎の勝てるつもりのないゲームに挑戦したのは もともと鳩子のためだろ? ならば鳩子は虎太郎のためにも勝っておかなければならない。
鳩子の挑戦はもちろんセコンド発表の後でなけばならず ... 勝ち方は正直にでも反則的にでも どんなんでも物語として成立すると思うが、 みさきと未対戦の王二郎が実力としては上であるという設定を崩さないようにするとすれば、 エンジェリックレイヤー *としては* 反則な方法を適当に。
ふつーに素直に勝ってしまうと
(セコンドもゲームも総取りしてしまった)鳩子の決め台詞が難しいという意味もあるが。
少々トリッキーなら「リベンジは全国大会で」と流れを引かせることができるので。
この役割はみさきにはさせられないので、鳩子の役割というならそれもちょうど良いと思う。
本来は珠代の役割なんだろーが今回限りなく部外者に近いのでちょっち無理。
エンジェリックレイヤー過疎地に旅行中にさえこれさえ持ち出していれば練習が継続できる。 練習密度、量ともに他の連中とは比較にならないくらい有利。
「一日休んだら取り戻すのに三日かかる」と鳩子に言わせておいて それをふみにじるような設定だ。
「よく来てくれたね、ありすちゃん」他人ん家でどーどーたるもんである ...