『機動天使エンジェリックレイヤー』 #14 の感想


粗筋
三原一郎の研究は脳内のイメージを直接拾いあげ、それを義手義足に伝えて動かすようにすることだ。 神経断絶症候群にかかった鈴原萩子を被験者として、 人形程度のものならばイメージ通りに動かすことまではできた。 しかし医療器具として開発を続けるほどの予算が会社からおりない ──
概観の前に
ビデオの不調のため、#10 「いじわる姉妹! 狙われたヒカル」、 #11 「決着! ヒカルとマオの真剣勝負」 を録り落した。 #12, #13 はリアルタイムで見るかたわら録るには録ったがテープが壊れそうで見直しておらず、 #14 の今回。巻き戻してみて .... うぅ、トラッキングが合わない ;_;
概観
なんか絵がヘンですぅ。とくにちっちゃいみさき。 開発秘話はそのまんま『プロジェクト X』行きでもいいかも。凝ってんなあ。 鍛えてやってんだか戦ってんだかわからんゲームのほうは、もうちょいなんとかしておくれ。
ハイパーモード
そおいうんありか、と思ったら、そうですか、バグですか。 もっとも発現の仕方が分かってれば対処はどーにでもなるし、 逆に発現の仕方が分かってんなら、あの使い方はちょっとモタってる。

防御ほうりだしてノーガードでの打ち合いに持ち込んで、 相手もダメージがたまるが自分もダメージを受ける、という形にして、 そのうえで自分のダメージが自然にたまってハイパーモード発現、 という流れがベストだと思うが。 うたれっぱなしからハイパーモードってのでは戦術的にもったいないような。

いっちゃんさんのお仕事
現状、マンマシンインターフェースが最大のボトルネックになっている事例は多いうえに これからさき増える一方だろうから 脳内インパルスからの直接制御が安全に安定してできるようになったら最優先で予算回してもらえそうですが、 ってのはおいといて。

.... ネゴ周りに現実味がありすぎて笑えません。
てゆーか、かぎりなく独立採算つうてもよく予算(初期投資、資本)とれましたね。 もっとも脳波コントロールならどっか(例えば軍)と技術提携するだけでもペイラインに届きそうで、 まあ、大変か ...

いっちゃんさんのお仕事の目的と現状
本来は義手義足の制御用ですか。すると前に出てきた「10 分しか視神経がもたない」って論外じゃん。 目の直前に降ろす小さいディスプレイが実用化されているにもかかわらずロクに普及してないのは、 ひとつには健康障害の問題があるからで、ちょうどそれが実用に耐えるていどにしか使えないと。 「おもちゃ」としては対戦時間 10 分とあわせてそれなりにバランスとれてるけども。

ところで、人形さんがトテトテと動いてたけど、あれって現実に制御できてんのね。 レイヤ内でしか動けないから、レイヤ内は実際には単なる 3D ホログラフという可能性 ... つまりレイヤ内に "落ちてきた" 人形からの諸パラメータから適当にシュミレーションした 3D 対戦ゲームという可能性もちょっと考えていた。 脳内インパルスからの直接制御も凄いけどさ、 前回からレイヤに実際に人形が触れることのできる実体ホログラフ地形(スクロール機構付き) ってのが出てきたから。 地形が表現できるくらいなんだから、人形のほうも戦ってんのはレイヤ内に展開された映像でいい。 なにしろ重力と慣性を無視したようなゲームしてるから、これが実際に物理的に行われているゲームだとすると、 そっちのほう(慣性制御)のほうもそれだけで金になりそう。

ちっちゃいみさき
絵がヘンですぅ。泣くのを堪えてんだか絵が壊れてんだか分からん。
「ヒカルを苦しい目にあわせることなんて」
関係のモデル化が「友人関係」だとふつーこうなるよな。 にしても、「声が聞こえる、全力でまだ戦えると」 というモデルはあんまり好かん。

萩子さんの「デウスの心が戦う」のほうがモデルとして好み。 こちらだとエンジェルがどーなっても基本的に心理的な フィードバックはない。... けどさ、同級生の岬の戦い方を非難でけんと思う。

おかあさん
どうゆうんでもいいんだけども。まあ CLAMP 的な発想、ではあるか。
「みさきちさん」
.... いいのか? これ ...
新 ED
ねぞうが各人の気質を反映してない。

ええと、つまり、 服着たまんまうたた寝してしまうような人かどうかとか、 そういう時に自分や周りの環境も整えるか (身体の力を抜いた時に不自然な力が掛からないような形で寝るか、 とか腕を頭の下にいれるか伸ばすかとか草地でそのまんま寝てしまうか必ずマット敷くようにするか etc...) などが、本編でのそれぞれの在り方からちょっちズレてると思う。 例えばおーじろーさん、自分が爆睡するまえにウイザードを腰かけさせたとこで止める人とちゃうんでない?

む〜、前のほうが曲、絵とも良かった。

今回、この一言
「わたし、母がいないのですが、そういうものなのですか」
ブランシェの関係を親子関係と規定しておいてこれはなかろう ... というか、理想としての母親像というものの模索なんだろな。が、しかし 1 話を維持できそうなネタも 開発秘話が相手では分が悪かった、かもしんない。
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