一つの試合の中で動く感情をベースにして何事かを描くつもりなら、 試合そのものの内容をもう少しマトモなのにしてください。 どーみても試合運びが足ひっぱってんだけど、これが実は原作の責任とかいうんじゃあるまいな。
「平等に撮る」なんて分かりにくいとこで分かりにくい愛情は、この場合まったく役に立たん。
県大会級で 10 試合、関東全国合わせて max 8 試合 ... そんなもんといえばそんなもんかなあ? 関東大会を挟むにしては都大会での足切りがちと高いような気もするが、 これはつまり県大会級はわりと誰でも出られるってことの補正も兼ねてんのね。 「公式大会」と名乗るに値するのは関東大会以上だと。
ところで、戦う前に「敵」の方の人格描写があるというのが 『エンジェリックレイヤー』の特徴の一つになってると思う。 ふつー戦う直前に名乗ったり挨拶したりする程度で、人格描写もゲームの最中にやっちゃうから。
だから『エンジェリックレイヤー』では ほんとはゲーム中の敵の心理描写に余裕があるはずなんだぞぉ ...
ついでに書けばですね、 この全国な方々とか、みさきの母君とか、みさきの立て直しに対して「ちゃんと答え見付けたね」 てな表情(次回相手の二人除く ...)なんは、そしてこの「答え」でみさきが林子さんに勝てたということは、 この方々は林子さんを相手にしたら圧勝しただろう、ということ。 東京大会ならともかく関東大会のレベルでそれって、いかに 1 回戦つうても問題があるでしょ。
「ああ、そういうサバキ方でも勝てることは勝てるか ...」くらいの、みさきの発想の全てを覆うことができたわけではない、 みさき独自のセンス、発想というものがある、 ということを誰かしらが明示するくらいのことはしてほしかった。
鈴鹿の使ったローリングサンダーを真似たこと(への各人の感想) が本来そのあたりにくるはずなんだろうけど、... 真似できたこと自体は誰も驚いちゃいねぇ (やっぱり次回相手の二人を除く; この二人、もしかしなくても弱いんじゃねーか)。 驚いたのは「素人が真似したこと」だ。 皆さん「何時でも真似は出来るけど別に真似したからといってどーだと言うんだ」という態度だもんで、 せっかくのみさきの行為に迫力がなくなっちゃってる。
ところで、動態視力が良い程度で技を真似できたら スキルもなにもないんですが。 どんな格闘技もスポーツも動態視力の良い奴が勝つ、ただそれだけの世界、ねぇ。 「運動神経」という概念を何だと思ってんだろう?
「みさき。輝いてたわ、すっごく」みさきの独白とか、虎太郎の声援とか、王二郎の楽しみ発言とか、いろいろあれど。