『機動天使エンジェリックレイヤー』 #8 の感想


粗筋
女が男にバトルで敵うわけがないと主張するクラスメイト。 たまたまエンジェリックレイヤーのビルで鉢合せし、口論が再燃。 結局、みさきはそのクラスメイトとエンジェリックレイヤーで戦うことになる。 みさきは彼の息に飲まれ ──
概観
ん、それなりに面白かったっす。 感想書いてて楽しいのは、比較的気楽な話だったということ。 最低限でこれくらい出来てればたまに光る話が混ざるくらいで不満はないかも。

構成とか監督してるようなのが脚本に入る、たぶん重要な回であると認識されている話に限って ヘタってるのが不安なんだけどね、やっぱり。

「どういうことか説明してくれるかしら?」
... なぜいっちゃんの策略とバレている?
つまり、そういうことが有用であるといっちゃんが思うような状況であることを理解してるわけね?
エンジェリックレイヤーっ子
そういう言い回しが世にはあるんですか。なんか口語にはちょっち長いタームだけど。
名前を付ける
たとえば。アルファタイプのアンドロイドに「アルファ」という名を付けるのは、 名を付けたことになるのだろーか? 名の由来でみんな驚いてたから非常識ではある? 本人それなりに気に入ってたようだけど。

自分の「それ」が一つしかないならば、 「それ」を常に「それ」が属する一般名詞で呼ぶのは、 実質的に固有名詞をつけたようなもんではなかろうか。ビデオとか擬人化表現することあるよね? 一般名詞としても「エンジェル」と、「パソコン」とかよりは なんとなく愛に満ちた(?)名前になるんで、 そのまま使うのがそれほど罪だとは思わんのだけどな。

ま、エンジェルほどカスタマイズの利くものにたいして固有の名前がないというのは かなり不便なので、名前をつけずに過ごせるような人種は もともとエンジェリックレイヤーで勝てるはずがない。 べつに愛情とかは関係なく ── ないこともないか?

... と名前付けに反論してるけど、個人的には名前はわりと付けるほうだと思う。 モノにはおろか事件とか事実に至るまで。 高校ん時に「んなものまで名前つけるんか?」と言われたことがあるから。 ほとんど一般名詞の転用だけど、「概念」として扱う時に固有のラベルがないのは不便すぎる。

ところで、根本的な問題として、エンジェルって名前をつけないことには初期起動も出来ないんと違った? 1 話で強制的に名入れのシーンがあったと思う。

どれだけ輝くか
心技体の一致とバランス ... まあ、ねぇ。本人の本人たるを出し切れないようでは話にならんので、 それを条件に置くのは分かるけど。 それでも勝てない相手とゆーものがあるってのが鈴鹿戦でなかったんかいな。

当然のことながら、相手に全力を出させない、 相手の力がおもてに出てこさせないようにするってのも戦法としてあるわけで、 そのあたりは雰囲気で力押しした岬の戦術勝ち。

このあたりを正当に評価することも必要だと思うぞ > 脚本屋さん

エンジェルの名前は「みさきち」
.... こういう笑いの取り方があったんかっ
というトコは後で書くとして、それだけでなく直後に ED かぶせて流しだした鮮やかさに大爆笑。

こういう笑いをとったとこでこのタイミングであの ED かぶせるかって。 本筋と、その内容から曲調的にずれた BGM との合わせで乾いた笑いをとる技で『ミト』を思い浮かべたら 演出に渡部高志が入ってたんで彼の技だと思うけどどーだろ。

今回、この一言
「こいつの名前はみさきち!」
いろいろあったような気がしたけど全部ふっとばして岬の一言の圧勝 (^^;;;

表も裏もなんにもない、それ以外あるかよ、みたいな内容は もちろんクラス全員にモロばれで、で、 その愛すべき分かりやすさのとこまで含めてみんな笑ってると。 まさか彼がこれほど可愛い気質の持ち主だとは、 長い付き合いにしても多分クラスの誰も思ったことがなかったろう。 ま、もともと単純なとこは見えていたにせよ。


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