〔常軌を逸した思い込みと、この国の重要課題〕(2005年11月27日記事)

               
 ■郵政選挙は誰しもが何か変だなーと思っているまに、自民党の圧勝に終わった。
 ■ただ、国内外の重要課題は今後置き去りにされてしまいそうである。
 靖国問題で頑張ってしまい、アジア各国との関係は更に悪化してきているように思える。
 どうしてこんなにがむしゃらに頑張る必要があるのか。常軌を逸した思い込みに思える。
 ■人物として信頼に足るか少々疑問のある米国大統領だけとの二人三脚のみで、
 国益が守れるのか、世界で信頼される国が創れるのか、甚だ疑問である。
 ■身近な隣国のアジアの国々を軽視するのは、現場知らずの経営者の感がしてならない。
 ■内政では「年金」「医療」「少子化」「地方の自立」「政府系金融機関統合」「官僚組織の改革」
 「犯罪の極端な増加」
などなど解決しなければならない課題が山積している。
 ■郵政のみ、常軌を逸する思い込みで、ごり押しをして道を開いたが、他のテーマについては、
 半ば現場丸投げ高みの見物としゃれ込んでいる感がする。本当に解決する気があるのか?
〈最重要課題〉
 ■内政問題では、特に国家百年の計の観点から「少子化」対策が非常に重要であると思う。
 国の存亡にかかわるテーマと思うので、この問題を特に取り上げてみたい。
 ■内閣人事のサプライズ? 国際政治学を得意とする女性大臣を担当にした(ミスキャスト)。
 「少子化」を重要視した”フリ”をしているが、通りいっぺんの話しか出てこない。
 ■「児童手当増額」を対策という話もあるが、これは問題を矮小化しており、本質的なものが
 欠けているような気がする。人口問題はわが国の最重要課題のひとつである。
 ■一部に「やりたいことを見つけろ。好きな事をやればよい」という親の過保護が、「自分に合う
 仕事が無い、やりたいことが分からない」
という無気力で働く意欲のない子供を育ててしまった。
 ■あるいは、子供の欲することを親が先回りして満たしてしまい、考える事を放棄し刹那的に
 行動する
様になり、それが最近の子供の犯罪増加にに結びついていないか。
 ■ある程度親に反抗しながら、それを乗り越える自立心を持たせることが必要であろう。
 ライオンの様に、子供を「千尋の谷に突き落とす」勇気が親には必要と思う。
 ■一方企業の防衛策として、これまでの単純作業類は正規雇用者からアルバイト等に置き換えられてきて、
 彼らの働く場所が制限されてきている。これもある面では仕方がないことである。
 ■問題はあるが、外国の労働者は、低賃金の単純労働にでも就きながら頑張っている。
 生きるためには、この強靭な生命力を見習って欲しい。
 ■華やかなカッコノ良い仕事、楽して稼げる仕事ばかりがあるわけではない。
 無いものねだりせず、能力・分限をわきまえ、まずは我慢をしながら働くことが必要であろう。
 ■社会は色んな階層(その人の能力・適正に応じた)があり、その中で「こつこつと」働き、
 自分で考え努力しその分野で実力をつけ、這い上がっていくことが大切であり、必須である。
 世の中にはそんな方も沢山おられる。そして尊敬され、本人の存在感も出来、生きている。
 ■嘆かわしい現状を根本的に正し、地道ではあっても将来の明るい展望の開ける社会
 構築するために、世間の皆が協力し、また政治家が率先して範をたれ真剣に取り組んで欲しい。
 ■「児童手当」「保育園の増加」も必要なことではあるが、「強く生きる」心構えが最も必要ではないか。
 この課題にこそ「切実な思い込み」をもって、サプライズが出ることを期待したい。

 ■大それた課題に対し、浅学な独断と偏見とで考えを披瀝してしまいました。ご容赦ください!!  

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