〈日本人の危うさ〉(2001-7-20記事)

参議院選挙が近づいて来た。記録的な「小泉人気」で自民党が圧勝するのではないかと言われている。 、

 これまでの総理大臣とは違い、歯切れの良い語り口で人心をつかんでいるように思える。

 文化や芸術にも理解を示し、変人と言われるほど、初心を曲げないある種の頑固さもその土台と思われる。

古ぼけたどこか暗く、裏のありそうなこれまでの総理大臣へのリアクションもあるのではないか。

 総じてマスコミにも評判がよいようで、噂好きの日本人が好む、離婚の前歴も全く話題に上らない。

ただ、就任期間が短時間のため?、カタログ仕様の政策(どこかの脱脂粉乳を真似たのか「骨太」政策)

 のみが先行して、それが(「聖域なき改革」)どこまで本当に実現するのか、全くわからない。

自民党の古い体質の連中(守旧派といわれる、これまで利権を貪ってきた現状維持グループ)が選挙が終わるまで、

 なりを潜めているに過ぎないとも言われている。結果が出てから、巻き返しを図るとも言われている。

鈴木某という、軽石みたいな政策も理念もない似非議員?が(実力派といわれている?)、ちょろちょろ出てきて、

 売名行為に近い、非建設的なことで外務大臣をいじめている。何か「江戸の仇を長崎で」討っている感じもする。

 本人の資質が最も問題であるが、選んだ選挙民のレベルも気になるところである。(比例区の候補者のためまた当選する?)

現在の、内閣人気は、戦時、挙国一致ということで、一部の人間に踊らされた「ムード先行」型に似てきたような気がする。

 どうも「ムードに弱い日本人の危うさ」を感じる。しっかりと候補者を見極めて、冷静な判断により選挙する必要があるのではないか。

さらに、選挙後の「小泉進軍ラッパ」が途切れずに鳴り響き、大なたをふるってもらいたいものである。

 そして、この国の再生が果たされることを期待したい。

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