カナダ西海岸の玄関、バンクーバーから車で北に2時間ぐらい、2200mほどのウイスラー山とブラッコム山という2つの山が向き合った形の、広大な(北米最大というふれこみ)スキーエリアです。ふもと(650m)はウイスラービレッジと呼ばれ、たくさんのホテルやレストランやお土産店などが集まり、かなり賑やかです。 2010年バンクーバーオリンピックのスキー競技会場となりホテルのキャパシティーも激増しました。
またブラッコムとウイスラーの頂上同士を結ぶ「Peak to Peak」ゴンドラができ、二つのスキー場が上部でも繋がり、晴れた日には絶景を楽しむことができます。
ビレッジは、緯度的には稚内より北にありますが、カナディアンロッキーの向こうにあるバンフとは違い海辺ですので、日本の長野、新潟あたりのスキー場くらいの寒さです。ただし日は短く、1月半ばで、日の出は8時、日の入りは4時です。積雪量、雪質も新潟のスキー場と似ていて、やや湿った大量の雪が降りますが、標高650mのビレッジに積もっていることは珍しいといえるでしょう。たまに雪に遭うと、ビレッジは、情けないほどパニック状態になります。
もしも、あなたが着いた日が、1月中旬アメリカの祝日ならば、その休日を利用して遊びにきているアメリカ人(カナダ人よりガラが悪いので気をつけろ、と現地の言)があふれます。1月の第4週になると、これよりもっと恐ろしい(あるいはおぞましい)人がやってくるということなのですが、それは、あとのマル秘情報で。
ビレッジの様子を紹介しましょう。
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左側の丸い建物の地下に免税店が入っていますが、ロゴ入りのTシャツトレーナーなどは、ほかの店のバーゲン品を税金付きで買ったほうがほうが安い。 | スキーから帰ってきたところ。午後の日差しに映える街の美しさもさることながら、青空のもと今滑ってきたブラッコムのコースが名残惜しい。 |
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ウイスラービレッジ クリスマスイルミネーション |
ここ、スキー場前に開いた広場(ショップや、カフェテラスがあり、午後は大勢の人で賑わっている)左手からブラッコム山に上がります。この乗り場から50メートルほどのところにウイスラーへ上がる高速リフトとゴンドラがあって、めちゃ楽ちん。
ゴンドラはブラッコムが6人乗り、ウイスラーは10人くらい乗れます(立ち乗り)。これで一気に山頂へいけると思ったら大間違い。ブラッコムでは、あと2本ほど長さ2kmはある高速リフトと、Tバーリフトを乗り継がなければなりません。
ブラッコムゴンドラを下りて目の前の高速リフトに乗ったあたりで、寒くてたまらなくなりますから、まずは1本滑ってください。
右手から朝日が差しました。きれいに圧雪されたコースを、みんな思いっきり滑っています。
このソーラーコースターという高速リフト沿いに2本平行してあるコースは、かなりの急斜面ですが、整地(圧雪)が行き届いており、このとおり人がいないので、安心してスピードが出せます。
ここのほか、グレーシャーリフトの隣にある、ジャージークリームリフトであがるコースは、いずれも実に気持ちよい(ちゃんと雪があれば)、整地派(こぶや新雪、不整地斜面を好まない)スキーヤーにはたまらんところです。
ブラッコムに来たらぜひ、といわれる名物コースが、この7th Heaven(セブンスヘヴン)。山頂から、見渡す限りどこを滑ってもよいというスケール。日当たりがよく、眺めも美しいのがたまりません。ただし一部を除いて圧雪されていませんし、積雪が少ないと岩が出ています。
下半分は、セパレートコースになっていて、上から見て左側2本が、中級者や、「中年お気楽スキーヤー」にはたまらない、圧雪コースです(山頂から全長3kmくらい)。
しかし、ここの本当の人気のもとは、新雪が降ったあとの深雪すべりでしょう。そんな日は「アバランチ・コントロール」(爆薬で人工雪崩をあらかじめ起こし、危険を防止する朝「ドーーーン」という重低音が響いている)、が終わってリフトが動き出すのを、1時間半も待って、「通」は滑るのだそうです(待ちに備えて、チョコレートなどを持ってゆくという念の入れよう)。
問題は、人気があって人が集まるのに、リフトが1本しかないことで、それも、大して風もないのに、高速リフトのはずが低速運行していることがあります。とにかくここだけは、他が空いているときでも、20分ぐらいの待ち時間があると思ったほうがよいでしょう。
中年スキーの基本は「休憩の合い間に滑る」です。そう、無理はいけません。
ここは「JerseyCream/GlacierExpres」2つのリフトの乗り場にあるレストハウス(Blackcomb
Glacier Creek)。かなり広いけれども、昼時は込み合っています。
なお、カナダで、しかもスキー場で、「味」を期待してはいけません。もうひとつ、食い物の量は、半端な食欲ではとても話になりません。ピッツァもサンドも「巨大」というべき、ただしこの手のものは安いので「食」にこだわりのない人はどうぞ。
パン、野菜いっぱいのスープ、コーヒーという組み合わせ(11〜12カナダ$)が一番無難だと、試行錯誤のうえ知ったのでありました。支払いはたとえ1ドルでもカードでOK。トラベラーズチェックや現金は不要です。
上に行けば「RendezVous(ランデヴー)」というレストハウスがありますが、こちらは少し狭い。メニューは似たり寄ったり。あくまで、スープとパン、ね。それから、アジア系の麺類やご飯類はちょっと冒険と考えたほうが良いでしょう。
あ〜、それとお菓子類の「甘いもの」の甘さは尋常ではありません。甘さのあまり背骨に電撃が走るという経験をしたい方はお試しを。多分アメリカ・カナダ人は、妙にカロリーを気にするので、ノンカロリー甘味料(甘さは砂糖の数百倍)です。
でもやっぱり甘いものは別腹、あるいは、お菓子類をご飯がわりにして気にならない人向けには、CrystalChairというリフトで上がったところにある「CrystalHut」という小屋でのワッフルがお勧めです。直径20センチほどの焼きたてのワッフルに、ホイップクリーム、ブルーベリー・クランベリーのジャム、メープルシロップなどてんこ盛りにかけてくれます。狭くて人気なので、相当の待ち時間を覚悟したほうがよいでしょう。
Crystal Hut | 名物ワッフル シンプルにクリームだけ |
休憩が終わったら、「GlacierExpres」リフトで Let’s go!このリフト、長くて豪快。降りてTバーリフトを乗り継ぐと山頂です。そこからの圧雪コースは優に4〜5キロメートル。「一気降り」すると、涙がちょちょ切れますうううう〜。
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グレイシャーリフトの乗り場 | コースの中ほど | 大きな岩が迫ってコースが少し細くなる |
グレイシャーリフトを降りてTバーリフトに乗り継ぐと氷河の上のコース。途中にはこんなクレバスが口をあけていたりして、入れば楽しく、落ちれば怖い。 |
Tバーを降りて少しスキー(ロッカーなど深雪対応のもので)を担いで登ると、ブラッコムの奥座敷、幅数100メートル、全面深い新雪に埋まったブラッコム氷河。必ず現地ガイドとともにいってください。谷の底の方には大きな岩がゴロゴロ居座っています。 何が写っているか分からぬときは拡大画像を。 |
ブラッコムからの帰りは、必ず標識に注意します。ヴィレッジベースに帰るのか、途中から右に曲がって「シャトーウイスラー」のあるアッパータウンに帰るのか。自信のない、もしくは自信とは無関係に道に迷う傾向のある方はツアーガイドについて団体行動をお願いします。
ウイスラー山の東半分をブラッコムから見たところです。2日や3日では
とても滑りきることはできない、広大なエリアが呼んでいます。
とにかく早起きすることが肝心です。そう、有明の月がくっきり見え、ヴィレッジが眠っているころに。
なぜなら、一般営業の始まる前のゴンドラに乗って、山頂近くのレストランで朝食を食い、そのまま、整備がすんだばかりのゲレンデを思うがままに滑る、「Fresh Track Trail」という楽しい遊び(朝食券が必要)があるからです。
レストランはビュッフェスタイル。みんな、ゆっくりたっぷり朝食をとるかと思うと、とんでもない。ひとに踏み荒らされてなるものか、われこそは1番すべり、とばかりに、そそくさと食べて出て行くカナダ人たち。20分もすればレストランは空っぽ状態。
何だ、がつがつ滑るのは、日本人もカナダ人もなく、スキーヤーという名の同類なのですね。
何せこの天気で、圧雪されたばかりで、人がいないのですから。
はるか下界には雲海が谷あいを流れています(写真の右上)。
レストラン玄関すぐ前のコースも裏に回ったコースも素晴らしい。通常営業になる前に両コースとも滑り尽くしましょう。
朝日が差し始めたウイスラー山の山頂。緯度が高い分、太陽高度は低い。しかし、とてもまぶしいのは空気のせい?
山頂へは、かつて「Peek chair」という日本人には、悪名の高いリフトがかかっていました。
乗りにくい、高くて怖い(下まで4・50メートル)、降り場が狭くて降りにくい、と3拍子そろってました。
今は、高速リフトに架け替わり、とても快適。リフトの右手にある大斜面は斜度35度以上で非整地、手ごわいですぞ。
たどり着けばこのとおり、カナディアンロッキーでんがな。真中に「BlackTusk」という墓石みたいな岩山が見えます。Tuskは「牙」の意だそうで、日本風にいうなら「黒牙岳」でしょうか。夏場はロッククライミングでにぎわうそうです。
ウイスラーもブラッコムも、リフトは3時で終わりです。帰りのエネルギーにと、レストラン(RoundHouse)でホットチョコレートをちびちび飲んでいると、パトロールのお兄さんに「早よ帰れ」とせきたてられます。ビレッジまでは10キロ近くあるんだから、ゆっくりさせてよと思うのですが、日が傾いてから暗くなるのは予想外に早いので忠告は素直に受けた方がいいでしょう。
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RoundHouse | テラスにて、同じガイドグループのお嬢様、おじさまと。 |
そうそう、ビレッジに帰るときは、やはり標識に注意して。左に行き過ぎて「CreekSide」に出てしまうと、30分ほどスキー担いで歩くか、タクシーで帰ることになります。なお、CreekSideのコースは、ワールドカップで使用されるほどで、たいへん面白い、面白すぎてとり残されないよう、早めに真中のコースへ戻りましょう。
地図感覚が無いか、横文字をまったく受け入れる気がない人は、ガイドとともに行動を。
ヘリコプターに乗って、朝日輝く山の尾根に降り立ち、誰もいない新雪の大斜面を、思う存分自分のシュプールを描いて滑る、それがヘリスキーの醍醐味。
現地係員の「スキー場だけ、なんてもったいない。ここのところどんどん新雪が降ってますので、最高のパウダー体験ですよ」なんて言葉に流されるまま、行くことにしました。決して安くはない(40000円ぐらい)。
新雪対応のスキーでない場合は、深雪用のスキーをレンタルして、その朝を待ちます。天候が悪くてヘリが飛ばないときは、順次繰り延べしてゆくことになっていますので、やる気のある方は到着後速やかに予約する必要があります。
初体験だった、当日は雪がしんしんと降っていて、「こんな日に飛ぶか?」と首をかしげながら、ホテルから出てすぐのところの集合場所へ。「Peeps」という雪崩に巻き込まれたときの「発信機」の説明を聞き、バス(30年前のもの、ヘリの運行経費が高いので、バスまで金が回らないと係員がぼやいていた)で10分ほど行くとヘリポートです。
この日の参加は、日本人だけでも20人ほど(他に40人ぐらいの現地人)。2グループに分かれて、ヘリの乗り降りについての注意を聞く間も、雪は降り止まず、「現在、飛ぶかどうかぎりぎりのところ、飛べても樹木のない雪原までは危険なためあがれない。森の中を通るコースになる」とのこと。
やっとGOサイン。本当に洒落にならないヘリのプロペラの風圧に、一同驚きながら乗り込み、向かうのはブラッコム山の裏あたり「レインボーマウンテン」というところ。
スキーを履き、広大な雪原へ…!?。そんなものないぞ。
100メートルほど先がもう森。ひと一人がやっとという木と木のの間を、延々と、延々と!、延々と!!抜けます。日本人サブガイドのおっさん(かなり下品、名前は忘れた)は「アドベンチャースキー」と言うけど、「雪原より森の中のほうが雪がふわふわ」というけど、なんか違わんか?
やっと昼飯。甘い紅茶がうまい。しかしでっかいサンドイッチは、いまいち。
みんな元気いっぱいに笑っているけど、ここですでに3人がgive
upしているのだ。
教訓
カナダでのヘリスキーを存分に楽しむには、
楽しむには!
新雪が腰の高さまで積もっている、幅1メートルほどの森の木の間を、
完全にコントロールして滑ることができるよう、日本のスキー場の「滑走禁止区域」でこっそり練習してくること。
また、スノーボーダーは、スキー場で森と新雪を見たら、必ず分け入り、途中で止まって、
真横に「トラバース」する練習を欠かさないこと。
林間「アドヴェンチャースキー」では、かなり歩くよ。
カナダのスキー場って、なにが美味しいの?という疑問に関しては、ほとんどの食い物は、たいしたことがないと答えるしかありません。肉は当然「アメリカンビーフ」だし、港町バンクーバーならいざ知らず、山の中で魚介に期待するのは無理というもの。
そう、所詮はハンバーガー、ピッツァ、サブウエイサンドのファストフードの国なのです。もしこれらの「ジャンクフード」が好物だという人は、とても安い費用で過ごすことができます。実際、ヘリスキーで一緒になったスノーボーダーの兄ちゃん2人は、これらの食い物で資金を浮かし、ヘリスキーを2回楽しみ(苦しみ?)、さらに足を伸ばしてYellowKnifeのオーロラツアーに参加するといっていました。
さて、ウイスラービレッジには、イタリア料理、中華料理、地中海料理、ギリシャ料理、ステーキハウス、寿司屋、鉄板焼き、カナディアンバーと何でもあります。
ではビレッジ内で亭主が入ったところの感想を。
とにかくチャーハンのボリュームが凄い。牛丼の「特盛り」2杯食べられる人以外は、2人で1皿注文する事をすすめます。なお、量以外は全く期待しては駄目。特に看板のラーメンはやめた方が無難。救いは日本語でOKなこと。
ビレッジのメインストリートにあるリストランテ(写真)と、マウンテンサイドロッジ内のトラットリアがあります。どちらも、予約なしでは難しい、人気の店。比較的気軽な感じのトラットリアでも、かなり高い(1人4〜5000円は覚悟)。
2000年は、トラットリアで、スープとパスタの定食を注文。6時という比較的早い時間にもかかわらず(混みあうピークは7時過ぎ)6割がた席は埋まっていました。
スープはミネストローネ風で美味しい。パスタは手打ち生麺です。ボンゴレビアンコとミートソースのチョイスでしたが、ミートソースが実にうまい。肉の出汁(スーゴディカルネ)の味が前面に出ていて、トマトソースにひき肉が泳いでいる日本のものとは大違い。生麺ゆえ「ラビオリ」か「ラザーニア」も試す価値がありそう。
注意としては、ボリュームがあるので、自分達でアラカルト注文する時は、「share」つまり「みんなで取り分けて食べる」とするのが良いでしょう。また「ペッパーはいかがですか(英語でね)」と言って、ペッパーミルで挽いてかけてくれるが、胡椒が好きでない限り、ガリガリと2回ぐらいのところでストップをかけること。止めないといつまでもやる。
2004年はクリスマス休暇で混んでいて予約できませんでしたので、恨めしげにリストランテの外から窓越しに店内の様子を撮りました。空いているようですが、予約で満席だそうです。
ウィスラービレッジリゾートホテルの2階にあります。 ロブスター、カニ、チキン、牛肉を目の前の鉄板で、料理人がパフォーマンスつきで焼いてくれる、日本人もさることながら現地人にも(みんな器用に箸を使うんだな)人気の店。美味しい肉なら断然ここ。混み合うので、できれば予約を。5000円ぐらいは覚悟を。
ビレッジ・ノースにある。IGAという大きなスーパーの隣。ここは、うまい・安い・たっぷりの3拍子がそろったところ。
「ウイスラービール」という地ビールもあり、「スーパードライ」が嫌いな人にはぜひおすすめ。揚げワンタン、牛肉とチンゲンサイのトウチ炒め、野菜炒め、いずれも本格中華で、素材も味付けも誠によろしい。
さらに毎朝焼いているというパンは「これだけ売ってくれんかなア」と思うほど。 700円ぐらいでスープ皿山盛りのムール貝も食べられますが、その他の料理は一皿最低1500円はします。量的には日本のレストランよりやや多い程度。なお、ここは、ぜひデザートを食べましょう。菓子職人(パティシェ)はたいしたものです。 この店、ビレッジレストラン「金賞」の常連、名実ともにビレッジNo1といってよいでしょう。 |
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ウサギ肉と蟹の入ったスープサフラン風味、アルバータ牛、鹿肉、梨のタルト、といったところ。 乾杯は、スペインのスパークリングワインで。 ワインは、Zinfandellというぶどうから作られた赤。 空気に触れた後の香りと味の変化が鮮やかな逸品でした。 |
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ビレッジ・ノースの「デルタ・ウィスラースイート」の一角にある本格ステーキハウス。このホテルは少し複雑な形をしているので、店にたどり着くには迷路感覚があるかもしれません。
肉は淡泊で、日本人には「鉄板」の方がうまいと感じられるでしょう。しかし、香ばしくて肉のうまみはたっぷりあり、油っぽくないのは、ありがたいかもしれません。ヒレ、Tボーン、リブロースなどの種類と、量も3段階くらい選べます。
店おすすめの「ハウスメイドスープ」、ガーリックトースト(お代わり自由)がとりわけ美味しい。一つ難癖をつけると、ミディアムレアーで頼んだのに焼き過ぎだったこと、レアーと言わないといけなかったかな。ちなみに一人5000円ほど。
店員も気さくで、よく気がつき、とても居心地がよいレストランです。
写真の女性は、お友達(スキーのめっちゃ上手な大食い)です。↓の写真は、この女性が夫君と入ったときのもの。ちなみに亭主が牡蛎を食うことは決してありません。
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牡蛎 亭主は食わぬ | ロブスター タルタルソース | ステーキ |
ビレッジの中央広場(VillageSquare)を、ゲレンデからみて左奥に行ったホテル「リステル(ListelBestWestern)」の地下にあるフレンチ・イタリアンをベースにした、アメリカのシテイレストランという感じ。にぎやかで活気にあふれ、ピアノの生演奏もあったりします。
メニューも豊富で、ワインは非常に充実しています。ここでも、ジンファンデル(Zinfandell)という葡萄からできた赤ワインをリクエスト。
Araxi(↑)でも触れましたが、この葡萄はヨーロッパでは栽培が絶え、カリフォルニアで復活栽培されている種類。非常に豊かな香りを閉じ込めたフルボディワインで、デキャンティングして一口目、30分ほどの2杯目、1時間後と、空気と接触するほどに、秘められた味と香りがどんどん開放されて、まるで別銘柄のワインを飲んでいるような驚きを感じさせてくれます。めちゃくちゃ美味しいけれども、高価です。ちなみに今回は165カナダドル(15000円)でした。
90ドルで前菜・スープ・メイン(いずれもチョイスできる)のコースがあります。亭主は、バッファローのグリルを食しましたが、野生肉らしい風味(マトンのような)があり、悪く言えば獣臭いのですが、肉好きには楽しいものでした(とはいえ、つけ合わせの粗挽きのパテは、さすがに厳しかったですが…)。
ここまでで分かるとおり、とても高いレストランで、ビレッジ一の高級レストランといってよいでしょう。
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野生の味バッファロー | カシスシャーベット ミッキー風 |
ヴィレッジノースに入ってすぐタウンプラザ(TownPlaza)右手にあります。フランスアルプスのスキーリゾートの名を冠した、とても気さくなビストロです。ポトフなどの飾らない料理もあり、値段も3000円〜4000円というところです。一皿ごとの量がたっぷりめなのでその点は注意が必要かもしれません。
アラクシーやベアフットビストロの味から「洗練」を引いて、「素朴な美味しさ」を足したというところでしょうか。お勧めです。
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蟹とエビのラビオリ | 前菜のパテ | ポトフ(1人前) |
2軒あるスーパー(ヴィレッジプラザのTheGroccryStor、ヴィレッジノースのIGA)も食べ物は豊富です。鮭をはじめとする魚類も肉類も日本に較べればかなり安いし、ハムソーセージチーズなどの加工食品の種類は大変充実しています。
もしもキッチン付のコンドミニアムに泊れたら、自炊が最も安くて美味しい(メンバーの中に料理のできる人間がいればですが)と思われます。
安いスキーツアーでは食事が付いていないことが多いので、特に朝ご飯は、ここでパンとハム・チーズと飲み物を買って部屋で食うのが一番です。
2004年は、コンドミニアムでしたので、予約が間に合わなかったクリスマスイヴと、大半のお店がお休みのクリスマス当日は、仕方なく亭主が「み枡屋カナダ支店」を開店しました。
24日は鮭とムール貝のクリームパスタ、翌25日は鶏胸肉の香草(オレガノ)焼き、ほうれん草とベーコンのコンソメスープ、ってところでした。
恐ろしく「切れない!」備え付けのナイフには泣かされましたが…。
ちなみに、カナダ土産の定番「メープルシロップ」は断然、ノースのIGAで買うのがお勧めです。いわゆる土産物屋で買うより安いし、種類も豊富です。
毎年1月の第3週から4週にかけて、とんでもない団体さんが来るそうです。なんでもここで大会があるとか。
それは、全カナダ・ホモ・レズ大会!
男性は、もちろんケツを押さえて歩くこと!ジャグジー、プールは超危険地帯ですぞ。