縄文期から人が暮らし、古代には高麗人が移り住んだ高麗の里。 カワセミも住む高麗川が流れ、今日は彼岸花で有名な巾着田は今も自然の小川が流れている。 旅の初めは日本タンポポとの出会い。 西洋タンポポに圧倒される中ここにはまだ日本の遺伝子が残っていた。 |
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巾着田を潤す水路にはドジョウやエビガニがおり、ヤゴから脱皮するトンボの姿があった。 まさに生命の誕生だ。(実際のヤゴは川岸の水面で脱皮する) |
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周囲を高麗川が流れ、巾着の形をしているので巾着田。 春の名残の菜の花が咲き、遠くに子供が戯れていた。 五月日和の薫風が心地良い。 秋の彼岸花畑は草が刈られたばかりで草いきれの香りが漂い、鳥の鳴き声が冴え渡る。 |
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巾着田からあいあい橋を渡り、高麗峠(標高177m)へ。 高麗峠の奥武蔵自然歩道は杉の林とコナラの落葉樹林が交互する。 芽吹きした新緑のコナラの葉がキラキラと輝いている。 |
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奥武蔵自然歩道を出ると国道299。 まもなく天覧山の入り口に。山頂に至る小道はコナラの新緑のトンネル。 木漏れ日と吹き抜ける風が心地良い。 |
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明治天皇が登頂されて天覧山と呼ばれるようになった。 天覧山(標高195m)の山頂はカエデの新緑に覆われていた。 標高は低いが紅葉の名所だ。 能仁寺に通じる道にはカエデの新緑を背景に赤やピンクのツツジが今が盛りと咲き誇っていた。 |
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天覧山の新緑のカエデの下で昼食。 持参した握飯がなんとも旨い。 天覧山から一度下って多峰主山(トウノスヤマ)に向かう。 木漏れ日にキイチゴが真っ白い花弁を開いている。 |
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多峰主山につながる山道。杉林の間からコナラの新緑がキラキラと輝く。 雨乞池にはオタマジャクシが群れをなし、池の周辺は湿気と適度な木漏れ日でシャガが群生していた。 |
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多峰主山(標高271m)。 300mにも満たないが、360°の展望。 東を望むと眼下には先ほどの天覧山が、そして飯能の市街が手にとるように見える。 水平線の彼方には天気が良いと東京・新宿の超高層ビルが見えるそうだ。 そしてやや右手に奥には濃い緑の狭山丘陵が横たわっている。 西側には秩父連山が幾重にも。冬場は富士山が綺麗に見えるそうだ。 多峰主山の山頂を吹く抜ける風が心地よい。 |
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多峰主山を少し下ると御嶽八幡神社。 信仰の山のようで石段が続く。直径が1mもあろうか御神木のような楠の木。 左手のコナラ林からウグイスの声が聴こえた。しばし足を止めて聴き入る。 |
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多峰主山の山道を下りきり、農家の庭先を抜けて下ると旅の終わりは吾妻峡。入間川の上流である。 連休とあってバーベキューや釣りに家族連れで賑わっていた。 吾妻峡を少し下ると広い飯能河原となる。 |
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