秋の富士山御殿場口(静岡県御殿場市 2008.09.08 by ひろやぎ)


富士山の登山口の一つ、御殿場口は明治時代に作られた新しい登山口です。新五合目の標高は1440m。
この一帯は太郎坊とも呼ばれており、かつてはリフトを備えた御殿場市営スキー場が開設されていました。
しかし、度重なる雪崩の被害により閉鎖され、今は大きな駐車場が残っているだけで、スキー場の面影はありません。


駐車場からの登山道の出発点です。風雪に耐えた木の鳥居が建っています。晴れているとここから富士山の雄姿が望めるはずでしたが、この日は残念ながら雲の中に隠れていました。
霧の晴れ間に富士山の山腹にある双子山が顔を出しました。ガレ場を覆う草木は一部分紅葉が始まっています。
今回の目的は、ガレ場で咲くフジアザミの花です。巨大な花が下を向いて咲いていました。
メイゲツソウ(ベニイタドリ)の群落もありました。
ノコンギクも花をつけていました。
僅かにクサボタンも咲いていました。
ススキの間に、何故かカワラナデシコが咲いていました。
これから穂を出すススキの群落です。
駐車場の近くで、小さな実をつけたグミ(ナツグミ)の木がありました。実は真っ赤に熟れています。
大きな溶岩にきれいな苔がついています。キラキラと輝いていました。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
御殿場口の土は火山灰のようで決して良い条件とは言えませんが、様々な植物が繁殖を繰り返し生き続けている生命力の凄さを感じます。(十三里)
   
 
戻る