鳥海山の恵み(山形県遊佐市及び秋田県にかほ市 2008.08.16〜17 by ひろやぎ)


鳥海山は山形県と秋田県の県境にあり、日本海に面した東北第2の高峰で、標高2236m。
出羽富士とも呼ばれ、山麓周辺の人々の守り神として、古くから崇められてきた。
気象変化は激しく、四季の彩りも鮮やかで、雪は豊富な沢水となり、人々の生活を潤している。


鳥海山の登山口の一つ、象潟口の鉾立(ほこだて)展望台から眺めた鳥海山です。
鉾立から登ること約2時間。御浜神社から下界を眺めると、象潟の町と日本海を望むことができます。
御浜の近くには直径約200mの鳥海湖があります。かつては火口だったところです。
鳥海湖の近くにはお花畑があります。これは咲き終わったチングルマの実です。風に揺れていました。
ハクサンシャジンは盛りを過ぎていたようです。
斜面にはニッコウキスゲの群落も見られました。
鳥海山特有のチョウカイアザミです。
アザミの花は普通、上を向いていますが、チョウカイアザミの花は下向きに咲きます。
登山道の脇に咲いているウゴアザミの花にアサギマダラが止まって、蜜を吸っていました。カメラを近づけても一向に逃げる気配がありませんでした。
下山して、この日は象潟の小砂川(こさがわ)海水浴場にある旅館に泊まりました。海岸には沢山のウミネコが集まっていました。
小砂川海水浴場のある集落には、湧き水の出ているところがあります。年間を通じて、きれいな清水がこんこんと湧き出ています。鳥海山からの恵み、伏流水が海辺の集落をも潤しているということでした。

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鳥海山に降り積もった雪は豊富な沢水となり、幾条もの谷を刻んで広い山裾に流れ、水田を潤し、人々の生活を潤しているようで、自然の恵みは計り知れないですね。(十三里)
   
 
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