飯田市に「麻績の里舞台桜」という桜があります。推定樹齢350年。
高さ10m、幹周りは5m。花びらが5枚から10枚まで入り混じって咲く
ことから「半八重枝垂れ紅彼岸桜」とも呼ばれています。この日はちょう
ど八部咲きというところでした。
|
 |
後ろの建物は、麻績学校と言って、明治6年に建てられ、1階が
歌舞伎舞台、2階が教室という長野県最古の学校です。歌舞伎舞台の
前に植えられていることから舞台桜と呼ばれるようになりました。
|
 |
舞台桜は、見る方向によっては、人の形のようにも見えます。全身を
枝垂れる花に覆われながら、手を斜め上に上げて、身体を少し傾かせて
何かの舞を舞っているかのようです。
|
 |
どっしりした太い幹を背景にして枝垂れ咲く花が綺麗です。
|
 |
麻績学校側から眺めた舞台桜の姿です。
|
 |
6日後には桜は散り始め、地面に花びらが散り敷かれていました。
|
 |
太い幹は緑の苔がむしています。その幹で1羽のシジュウカラが
クチバシで盛んにその苔を集めていました。
|
 |
苔をくわえたシジュウカラは飛び立って、2、3m上の幾分細い幹に
向かいました。その幹の中ほどには小さな洞があります。シジュウカラは
その洞にすうっと入っていきました。しばらくすると顔を出し、下の太い幹
まで降りて再び苔集めを始めました。シジュウカラはこの洞を巣にして、
子育てをするようです。
|
 |
麻績学校の格子戸を背景にして枝垂れ咲く舞台桜の花です。
|
 |
背景の麻績神社の階段には竹筒で作られたたくさんの灯篭が
置かれていました。
|
 |