麻績(おみ)の里舞台桜(長野県飯田市 2008.04.07,13 by ひろやぎ)


信州・飯田市から舞台桜と呼ばれる桜の便りです

飯田市に「麻績の里舞台桜」という桜があります。推定樹齢350年。 高さ10m、幹周りは5m。花びらが5枚から10枚まで入り混じって咲く ことから「半八重枝垂れ紅彼岸桜」とも呼ばれています。この日はちょう ど八部咲きというところでした。
後ろの建物は、麻績学校と言って、明治6年に建てられ、1階が 歌舞伎舞台、2階が教室という長野県最古の学校です。歌舞伎舞台の 前に植えられていることから舞台桜と呼ばれるようになりました。
舞台桜は、見る方向によっては、人の形のようにも見えます。全身を 枝垂れる花に覆われながら、手を斜め上に上げて、身体を少し傾かせて 何かの舞を舞っているかのようです。
どっしりした太い幹を背景にして枝垂れ咲く花が綺麗です。
麻績学校側から眺めた舞台桜の姿です。
6日後には桜は散り始め、地面に花びらが散り敷かれていました。
太い幹は緑の苔がむしています。その幹で1羽のシジュウカラが クチバシで盛んにその苔を集めていました。
苔をくわえたシジュウカラは飛び立って、2、3m上の幾分細い幹に 向かいました。その幹の中ほどには小さな洞があります。シジュウカラは その洞にすうっと入っていきました。しばらくすると顔を出し、下の太い幹 まで降りて再び苔集めを始めました。シジュウカラはこの洞を巣にして、 子育てをするようです。
麻績学校の格子戸を背景にして枝垂れ咲く舞台桜の花です。
背景の麻績神社の階段には竹筒で作られたたくさんの灯篭が 置かれていました。
   
 
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