山形市方面から庄内に向かうと、いくつかのトンネルを
過ぎたあたりから、そこは一面雪をかぶった世界となり
ところどころ春の兆しか黒い土が現れる。月山の麓へ来たのだ。 あいにくの曇り空で山も雲に紛れている。 【羽黒山の麓 玉川寺(ぎょくせんじ)の水芭蕉】 |
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一旦、高速をおりてまた乗りなおすと、やがて庄内平野。 ここまで来ると、雪はほとんど消えている。そして、いたるところに花、花、花が。 椿、連翹、桜、木蓮、水仙・・・・・ 一気に春が来ている。 【羽黒山の麓 イワザクラ】 |
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【右:羽黒山の麓 イワウチワ】 【下:羽黒山境内のショウジョウバカマ】 |
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【兄山女の歌】 月山のふもと抜ければ曇り日のいで羽の国も百花息吹けり 黒川の季節はずれの能舞台 一管の音のあとしづまりぬ イワウチワ・ショウジョウバカマ・水芭蕉 融ければ庭は春となりぬる 岩が根にイワザクラ咲く伸びやかに枝垂れ桜と天地を競う 庄内に百花咲く日の果樹畑に冬を越えつる裸木の群れ |
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風雪が枯らし尽くせば立ちすがた修験羽黒の塔となりなむ 塔もまた杉の巨木の一木(いちぼく)に過ぎぬと語るは猩猩袴(しょうじょうばかま) 開拓の庭に散り敷く花びらもいずれ月山の谷へと流れん 雪融けるあしたの祭り湯田川の神輿(みこし)はやがて孫待つひとへ 【羽黒山 五重塔】 |
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【桜桃(サクランボ)の木】 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・ 北国の春は雪解けと共に一気にやってくるのですね。 桜桃は駆け足で花を咲かせ黄金の実をつけるのでしょう。 (十三里) |
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