月山・羽黒山の麓の春(山形県 2006.05 by 兄山女)


山形県は月山・羽黒山の麓から春の画便りです。

山形市方面から庄内に向かうと、いくつかのトンネルを 過ぎたあたりから、そこは一面雪をかぶった世界となり ところどころ春の兆しか黒い土が現れる。月山の麓へ来たのだ。
あいにくの曇り空で山も雲に紛れている。


【羽黒山の麓
 玉川寺(ぎょくせんじ)の水芭蕉】
一旦、高速をおりてまた乗りなおすと、やがて庄内平野。
ここまで来ると、雪はほとんど消えている。そして、いたるところに花、花、花が。
椿、連翹、桜、木蓮、水仙・・・・・
一気に春が来ている。


【羽黒山の麓 イワザクラ】

【右:羽黒山の麓 イワウチワ】
【下:羽黒山境内のショウジョウバカマ】
【兄山女の歌】

月山のふもと抜ければ曇り日のいで羽の国も百花息吹けり

黒川の季節はずれの能舞台 一管の音のあとしづまりぬ

イワウチワ・ショウジョウバカマ・水芭蕉 融ければ庭は春となりぬる

岩が根にイワザクラ咲く伸びやかに枝垂れ桜と天地を競う

庄内に百花咲く日の果樹畑に冬を越えつる裸木の群れ
風雪が枯らし尽くせば立ちすがた修験羽黒の塔となりなむ

塔もまた杉の巨木の一木(いちぼく)に過ぎぬと語るは猩猩袴(しょうじょうばかま)

開拓の庭に散り敷く花びらもいずれ月山の谷へと流れん

雪融けるあしたの祭り湯田川の神輿(みこし)はやがて孫待つひとへ

【羽黒山 五重塔】



【桜桃(サクランボ)の木】



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北国の春は雪解けと共に一気にやってくるのですね。 桜桃は駆け足で花を咲かせ黄金の実をつけるのでしょう。
(十三里)
   
 
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