散歩の途中で(神奈川県・鎌倉 2006.04 by 提灯鮟鱇)


かつて幕府の外敵を阻んだ崖の斜面や家々の庭に春の花咲き始めました。
まだ肌寒さが残る季節ですが、外国からのお客さんの姿も見かけられるようになりました。
花の名所として知られる寺院が多い鎌倉ですが、今回は丘や民家で花の姿を拾ってみました。

ヒメウズとフラサバソウ
右の白っぽい花がヒメウズでオダマキに近い仲間だそうです。
左の青みがかった花がフラサバソウでイヌノフグリの仲間です。 幕末に横須賀製鉄所建設のため招請された技術者集団の医師サバチェが採取し、 フランシェと共に日本野生植物目録を編纂したそうです。
ヤマブキソウ
ヤマブキに花が似ています。食い意地が張っている私などはヤマブキというと すぐに山蕗を思い描いてしまいますが、もちろん似ているのは山吹のほうです。
シロヤマブキ
黄色い花が枝いっぱいに咲くヤマブキに似て白い花をつけます。 ヤマブキの色変わりとは違って別種とのことです。
アブラチャン
クロモジの仲間で早春に小さな花を咲かせます。油が採れ、かつてはその油が利用されていたそうです。 どのようにして油が採れることを見つけたのでしょう。
シャクナゲ
散り始めた桜の花を背景に様々な色のシャクナゲが満開でした。 赤い花はアズマシャクナゲの流れを汲む園芸種でしょうか。

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世界遺産への動きもある鎌倉。800年の歴史ある鎌倉だが、それにもまして自然豊かである。 鎌倉を散策すると民家でも洒落た自然が多いですが提灯鮟鱇さんならではの繊細な観察の画便りですね。(十三里)
 
 
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