富士外輪山−夏の終りに−(山梨県・忍野村 2005.08 by 提灯鮟鱇)


富士山からの湧水「忍野八海」で知られる忍野村に連なる富士山の外輪山。
その山裾に夏の終りの花々を訪ねてみました。

[ゲンノショウコ」

ゲンノショウコは漢方薬の生薬になります。 小学生の頃、夏休みにゲンノショウコを採り集めて乾燥させ、休み明けに学校に持っていくと 業者が回ってきて買い取ってくれました。あの時代の農山村の子供の数少ない小遣いでした。
そんな訳で、ゲンノショウコは小遣いの元というくらいにしか見ていませんでしたが、こうして じっくり見るとなかなか魅力的な花ですね。
[タチフウロ]

ゲンノショウコと同じ仲間です。ゲンノショウコやフウロソウの仲間は茎が地面を這って伸びるものが 多いようですが、タチフウロは茎が立ち上がります。
[キセワタ]

山麓の草原にオドリコソウに似た姿の草を見つけました。初めて見る花ですがキセワタです。
後で知りましたがキセワタは絶滅危惧II類に分類され100年後の絶滅確率はほぼ100%だそうです。
[クサボタン]

クサボタンと言っても花は全々ボタンに似ていませんね。センニンソウの仲間だそうですが、 この姿からは想像できません。
種の写真を見たら納得できました。 秋になったら種の写真を撮りにでかけましょうか。
[コオニユリ]

緑の草原にひときわ目立つ色の花を咲かせているコオニユリ。
間近に見えるはずの富士山はこの日薄雲に包まれて姿を隠していました。
 
 
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