春の妖精たち(神奈川県・津久井郡城山町 2005.04 by 提灯鮟鱇)


まだ寒さが強い早春に姿を現し、夏が来る前に姿を消してしまう動物や植物たちがいます。
ギフチョウは早春に蛹からかえり大急ぎで卵を産みます。成虫の期間は15日ほどだそうです。
卵からかえった幼虫も大急ぎでカンアオイの葉を食べ夏の前に蛹となって次の春を待ちます。
ニリンソウやカタクリなども早春に芽生え落葉樹の葉が茂る前に春の光を浴びて栄養を蓄え
花をつけ種を実らせると、やはり夏の前に地上部は姿を隠し地下で来春まで眠りにつきます。
1年のうち2〜3ヶ月しか姿を見せない者達はスプリング・エフェメラル(春の妖精)といわれています。

東京23区内の地域にも、かつてはカタクリが群生していたそうです。 片栗粉にして食べ過ぎてしまったせいでしょうか今ではほとんど見られません。
去年の春、長野駅の土産物店にカタクリが山菜として並んでいるのを見ました。
ピンクのカタクリの中にシロバナカタクリが咲いていました。 キバナカタクリはまだ蕾でした。

蛇足ですが、最近の片栗粉はジャガイモ澱粉を精製して作られています。
セツブンソウは節分の頃に咲くのでこの名前になったそうです。
セツブンソウは白い花ですが、こちらはキバナセツブンソウです。
アズマイチゲは花の最盛期を少し過ぎてしまい、散り始めた花びらに汚れが出てしまっています。
ミスミソウは葉の形からこの名前がつけられています。様々な色の花を咲かせます。
   
 
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