初冬の丹沢山(神奈川県・丹沢 2004.12 by 提灯鮟鱇)


丹沢も秋が終わり冬が迫ってきました。 晩秋と真冬との狭間の丹沢を訪れてみました。
山の花は全て終り、ブナなど落葉樹はすっかり葉を落としていましたが、 雪の訪れはこれからです。

崩れやすい地質のため沢には砂防用の堰堤が多数設置されています。 見慣れない模様の堰堤が目に付きました。スギの間伐材を2つに割って堰堤の コンクリート面に貼り付けてあります。景観に配慮したデザインでしょうか。
立ち枯れたアザミの白い綿毛が初冬の日差しに輝いていました。
運良く鹿に食べられることもなく無事に種を飛ばすことができそうです。 この種子のいくつが次の世代へと芽吹き花を咲かせることができるのでしょうか。
マルバダケブキ(丸葉岳蕗)も柔らかな綿毛の種をつけていました。
夏には黄色の大きな花をつけ遠くからでも良く目立ちますが、茶髪の綿毛も なかなかに魅力的だとは思いませんか。
すっかり葉を落とし冬姿になった丹沢堂平のブナの大木です。
ブナの平均寿命は巨樹としてはそれほど長くはないらしく苔むした倒木や立ち 枯れたブナがあちこちに見られます。
丹沢山頂上へと続く登山道です。冬の到来を予告する冷たい風が柔らかな 下草の上を吹き抜けていきます。
このブナの林床もかつてはササに覆われていたと思われますが、麓から追い 上げられた鹿に食べつくされてこのような風景に変わっています。


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神奈川県は水不足になりにくい県ですが、丹沢にブナが 多いことが関係しているのでしょうか。(十三里)
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