変わった名前の植物(神奈川県・三浦半島 2004.11 by 提灯鮟鱇)


植物の名前は誰がどのようにしてつけるのか、命名の妙に感心させられる
名前があるかと思えば、思わずどうして!と首を傾げてしまう名前もある。
変わった名前の植物はそれだけで印象に残るので案外嫌いではない。

ヘクソカズラは夏に白と紅紫色のかわいい花をつけ、秋には艶のある黄金色 の実をつける。私の大好きな植物の一つだ。
名前がかわいそうだからサオト メバナ(早乙女花)に呼び変えようという声もあるが今の名前のほうに愛着を 感じてしまっている。
ハキダメギクは東京のゴミ捨て場で見つかったために、このように命名された とのこと。
外来種で第二次世界大戦後に急に目立つようになったとか。 あの有名な牧野トミタロちゃんの命名だそうです。
ススキやミョウガの根に寄生するナンバンギセルは、その形からの命名だが 古名は「思い草」。ナンバン(南蛮)もキセル(煙管)も既に古命かも知れないが。
万葉集に「道の辺の尾花が下の思い草 今更になどものか思はぬ」とススキの下 で物思いに沈むナンバンギセルの様子が歌われている。この歌の解釈からナン バンギセルが寄生植物であることを万葉人が知っていたことが分かるという。



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜 雑草にも名前があると言われますが、植物の名前は人間の生活と密着しているのも多いようです。 童が遊びで付けたような名前や、人間の生活道具に似せた名前など。ハキダメギクのように 名づけた動機が判ると面白そうです。
<
   
 
戻る