異称「山岳探鳥会」なるものに参加し、西丹沢の畦ケ丸から
白石峠を歩いてきました。 ちょうど、台風が2度通り過ぎ、 増水が心配された時期でしたが、天気はも穏やか。何度か 靴を脱いだり履いたりを繰り返す渡渉もありましたが、 終日、秋の散策を楽しみました。 【畦ケ丸に向かう西沢の木橋】 |
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この春には、今年は7年に
一度の実りの秋とある先生から言われた記憶がありますが、
結果的には大はずれ、山の木の実は乏しく、日本全国でも
熊出没のニュースが報じられています。ここ丹沢も同様で、
ブナの樹の下には、探してようやく見つかるほどの実、
殻だけのものも多かったようです。 スタートしてすぐに、 サルナシの実を口に含むことができ、幸先いいかなと 期待したのですが。木々の葉も、台風で落ちてしまったのか、 紅葉前にもかかわらず、見通しを良くしていました。 【立派なブナの樹】 |
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そんな中、元気な花も咲いています。 リンドウ、イワシャジン、 白ヨメナ、キッコウハグマ、キオン、そしてツルリンドウやシキミの実。 【イワシャジン】 |
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それにしても、西丹沢は登山客が少ないせいか、
足もとが硬く踏みしめられているということもなく、
枯葉まじりの尾根道をのんびりと散策することができます。 肝心の鳥は、残念ながらまだ冬鳥は渡ってきてなかった ようですが、十分に秋の日を満喫できた一日でした。 【シキミの実】 【右下:唯一紅葉していたコミネカエデ】 |
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【西丹沢】 この年は山の実りの乏しきと ブナの木の実を拾いて捨てぬ 鹿すらも見向きもせねど樒の実 朱く輝く吸いたきほどに 尾根づたい枯葉やさしき道なりき 三万日との旅路のひと日 やわらかく黒く掘られる尾根道は 猪占める畑と知るべし 丹沢を下る夕暮れ足裏に ぬくもりひとすじ立ちのぼる秋 |
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