冬枯れの小網代(神奈川県・三浦半島 2004.01 by 提灯鮟鱇)


三浦半島から冬枯れの小網代の画便りです。

黒い穴はアカテガニが冬眠している巣。
真ん中の焦げ茶色の丸い物体は、ツチグリという名前のキノコ。
今は外側の皮が本体を包み込むように丸まっているが、 水分を含むと栗のイガのように反り返る。
枯れた葦のヤブの中にたくさんのアオジが隠れていた。 そっと葦原の中に立つとチッチという囀りが前後左右周り中から聞 こえてきて鳥の世界を暫し旅した気分。
ところで、葦は「アシ」とも「ヨシ」とも読みます。私は長い間アシと ヨシは別のものだと思い込んでいて違いを見分ける方法を知りたいと 思っていました。しかし2つは同じものでアシは「悪し」が連想される のでヨシ(善し)に言い換えられたとのこと。
植物の命名には感心させ られるものが多いのですが、こんないいかげんと思える例のあります。
クズの蔓にカマキリの卵が。
子供の頃、この卵を家に持ち帰って机の引き出しの中にしまい忘れ 春になったある日、突然引き出しの中が小さなカマキリであふれ かえったことがある。
昔、少女はこの実を集めてお手玉や首飾りを作ったという。
写真の数珠玉は熟しきって灰色になっているが、秋の頃には黒っぽい エナメル質に光って美しい。
   
 
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