街路樹のある生活(北京市 2003.8)


馬が引く荷車や、自転車式の三輪車、それに日本でも昔ありましたオート三輪にいっぱい積んで近郊の農家からきた売り子が道端の木陰で売っています。 掛け声を発するでもなく、のんびりと商っている姿がとても印象的です。 こちらは空気が乾燥しているため水分補給もでき、これからの季節には欠かせない風景です。
当地もこのところ雨は無いのですが、からっと晴れた日が続かず、少し蒸し暑く感じられます。 しかしやはり陽気は夏。夕方などは、運河べりや街路樹の下など、ぶらぶらとそぞろ歩く人たちや腰をかけて語り合う光景が多く見かけられます。 オープンテラス形式に開かれたビアガーデンなどはたくさんの人たちで活況を呈しています。
日本でも昔は夕涼みと称して、夕方など縁台を出したり、うちわ片手にそぞろ歩く光景はよく見られたものです。なかなか懐かしい風景で、 スローライフそのものです。
経済的には決して豊かではない(我々がかってにそう思っているだけなのかもしれませんが)彼らが、 ほんとうに穏やかで豊かそうに感じられてなりません。

開発が進む北京ですが、日本の昭和30年代がまだ残っているようです。 こちらでも盛んに蝉が鳴いていますが、日本の蝉時雨が思い出されます。
   
 
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