わびさび
皆さん、こんにちは。国語が苦手なイタウです。高校の時から理系に進みましたが、理系科目が得意だからって訳じゃなく文系科目が苦手だから理系に進んだってのが正直な理由です。小学校のテストで「〜の時の作者の気持ちを答えなさい」って問題がありましたよね?そんなん分かる訳無いじゃん。そんな簡単に他人の気持ちが理解できたら戦争なんて起こらね〜っつ〜の。
(注・・・今日の日記は微妙に[ひぐらし]のネタバレを含みます。)
[ひぐらし]には各編で詩が出てくるんですよ。俺は国語のテストでトラウマを抱え、詩人とゆ〜人種からかけ離れた場所に存在しています。なので、詩なんて詠んでも何が良いのかサッパリ分からないし、作者の気持ちもサッパリ分かりません。でもね、[ひぐらし]の詩は凄い気持ちが分かるんですよ。2次元キャラの気持ちを詠った詩だからかな?w
<鬼隠し編>
どうか嘆かないで。
世界があなたを許さなくても、私はあなたを許します。
どうか嘆かないで。
あなたが世界を許さなくても、私はあなたを許します。
だから教えてください。
あなたはどうしたら、私を許してくれますか?
<綿流し編>
あなたの乾きを癒せない。
真実を欲するあなたがそれを認めないから。
あなたの乾きを癒せない。
あなたの期待する真実が存在しないから。
それでもあなたの渇きを癒したい。
あなたを砂漠に放り出したのは私なのだから。
<祟殺し編>
井の中の蛙は幸せでした。
井戸の外に何も興味がなかったから。
井の中の蛙は幸せでした。
井戸の外で何があっても関係なかったから。
そしてあなたも幸せでした。
井戸の外で何があったか知らなかったから。
<暇潰し編>
誰が犯人かって?
それを探す物語に決まってるでしょ?
誰が犯人かって?
そもそも「何の」犯人かわかってる?
誰が犯人なの?
私をこれから殺す犯人は誰?!
<目明し編>
砂漠にビーズを落としたと少女は泣いた。
少女は百年かけて砂漠を探す。
砂漠でなく海かもしれないと少女は泣いた。
少女は百年かけて海底を探す。
海でなくて山かもしれないと少女は泣いた。
本当に落としたか、疑うのにあと何年?
<罪滅し編>
一度目なら、今度こそはと私も思う。
避けられなかった惨劇に。
二度目なら、またもかと私は呆れる。
避けられなかった惨劇に。
三度目なら、呆れを越えて苦痛となる。
七度目となるとそろそろ喜劇になる。
<皆殺し編1>
井戸の外の世界が知りたくて。
私は井戸の底から這い上がろうとしました。
井戸の外の世界が知りたくて。
何度、滑り落ちて全身を打ち付けても上り続けました。
でも気づきました。
上れば上るほどに落ちる時の高さと痛みは増すのです。
外の世界への興味と全身の痛みが同じくらいになった時、
私は初めて蛙の王さまの言葉の意味がわかりました。
<皆殺し編2>
どうかこの夜に何があったか教えてください。
それを例えるなら猫をつめた箱。
どうかこの夜に何があったか教えてください。
箱の中の猫は、生か死かすらもわからない。
どうかあの夜に何があったか教えてください。
箱の中の猫は、死んでいたのです。
<皆殺し編3>
井戸の外にはどんな世界が?
それは、知るために支払う苦労に見合うもの?
井戸の外にはどんな世界が?
それは、何度墜落しても試すほどに魅力的?
井戸の外にはどんな世界が?
それを知ろうと努力して、落ちる痛みを楽しもう。
その末に至った世界なら、そこはきっと素敵な世界。
例えそこが井戸の底であったとしても。
井戸の外へ出ようとする決意が、新しい世界への鍵。
出られたって出られなくたって、きっと新しい世界へ至れる…。
<祭囃し編>
誰だって幸せに過ごす権利がある。
難しいのはその享受。
誰だって幸せに過ごす権利がある。
難しいのはその履行。
私だって幸せに過ごす権利がある。
難しいのはその妥協。
だって、これから
もっともっと幸せになるんだもの。
これくらいじゃ、妥協なんてしないんだから。
私たちは、これまでの幸せを全部取り戻すよ。
私は百年分を。
あなたは千年分を、ね。
大体が各編の最初に出てくるんですが、これは誰が誰のどんな状況を詠った詩なのかを考えてプレイすると非常に感動するんですよ。俺の大好きな[罪滅し編]の詩だけはチョット理解できなくて悔しいです。でね、この詩ってリアルワールドでも通用すると思うんですよ。特に[皆殺し編1]の詩はリアルワールドで苦悩する人々の気持ちを詠った詩として通用するでしょう。
教科書とかに載ってる詩なんかより、[ひぐらし]の詩の方が絶対に世間のハートを鷲掴みにしますよ。
と思うのは俺が洗脳されてるからでしょ〜か?
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