一人旅のすすめ(Vol.20)
一人旅の楽しみ方2



VOL.20:一人旅の楽しみ方2

何でもできる一人旅。ちょっとした心構えでその
一人旅がより豊かになるかもしれません。


一人旅の楽しみ方は千差万別である。
食べ歩きをする人、その土地の歴史に触れる人、美しい場所でのんびりとした時間を過ごす人、
一人旅の楽しみ方ほど十人十色という言葉がぴったりくるものも珍しいのではないだろうか(笑)。
しかし、その数ある楽しみ方の中でも、これは抑えておきたいというポイントを
数回にわたって挙げてみる。


貪欲であれ


旅行先で出会うものは、非日常的なものが多い。風景、体験、食事、名産品、などなど・・・。
旅行というのは、非日常的な感覚を感じる事で、そこから来るいい刺激を自分の中で楽しむ
という面もあるから、そういったものに触れる事自体が、楽しみのひとつでもある。
非日常的なものということは、読んで字の如く普段あまり触れたりした事のないものだから、
それに関する知識や経験なども当然持っていない事になる。もちろん、あまり知識を
持たないままにいろんなものに触れて、率直な感覚を感じるというのもすばらしい事ではあるのだが、
興味を持ったものに対しては、色々造詣を深めてみるのも面白い。

例えば風景の場合、この風景はどうやって創られたのか、その場所にまつわるエピソードなど、
地元や宿の人、資料館や観光センターで、色々聞いたり調べてみよう。
出発前に旅行先のことを調べているうちに、興味がわいてきたものに対しては
事前に色々調べているだろうが、現地の情報はやはり生、事前の情報と違ったりしている事も少なくない。
そしてその違い自体が、新鮮な情報として、より現地を楽しむきっかけになったりもする。

旅行で出会うものに限らずだが、物事、同じものでも、それに触れる前提が違ってくると、感じ方も違う事が多々ある。
いちばん最初に触れた時の刺激や感動というものは、残念ながら初回特典(笑)なので、
二度感じる事はできないが、その感動や刺激を思い出したり、違った面から見ることによる
楽しさを感じられれば、その旅行はより思い出深いものになるのではないだろうか。
その為に、興味を持ったものに関しては、これでもかというくらい貪欲にあれこれ調べてみよう。
観光客向けの情報は簡単に手に入るが、地元の人等、そこで生活している人だけが
持っている情報というものもあるかも知れず、運がよければそれを聞かせてもらえるかもしれない。
ひとつの山や樹を見る時、違った方角から見れば、形や背景も違ってまた違った姿を楽しむことができるのと同じで、
気持ち的にも違った方角を向いてものを見れば、同じものでもまた違った楽しさを見つけ出すことができるかもしれない。

実習的な体験を伴うようなものに興味を持った場合は、まず何をおいても体験である。
未体験のものに関する情報というのは、自分の価値観に基づいて自分の
都合のいいように処理をして、結論を出してしまいがちになるが、
実体験だとその想定結論(?)が見事に裏切られる場合も少なくない。
自分が興味を持ったものが、実体験できるチャンスがある場合には、
スケジュールの許す限り貪欲にチャレンジしてみよう。
それにより興味を持った場合は、さらに深く再体験をしたくなるだろうし、
自分に合わないというのがわかれば、心置きなく他のものに興味を移すことができる。
まさに百聞は一見にしかずである。

せっかく行く旅行、ひとつの場所でもいろんな楽しさを見つけたいものである。




とりあえず知ってみないと、やってみないと始まらない・・・
という事が旅行中は多々あります。
Vol.11でも書いたとおり多すぎる情報は時として判断を迷わせる事になりますが、
現地での実体験から情報を求める場合は、
不思議とうまい具合に取拾選択ができるものです。

これらの記事に関するご感想等を頂ければ幸いです。


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