一人旅のすすめ(Vol.7)
内容と予算と(交通費編)
せっかくの旅行、あれもこれもと色々やりたいことや見たい所、
食べたいものなど次から次へと際限なく出てくるものです(笑)。
限られた予算を如何にやりくりして旅行の内容を充実させるか、
それも立派な旅行のテクニック(?)ですので、今回はそこに
スポットを当ててみましょう。
旅行中は何かにつけてお金がかかるが、せっかく来たのだからと言うことで
あまり意識せずについつい使いすぎてしまうことが多い。
もちろんそれは悪いことではないのだが、気が付いてみると懐が寒くなっていたり、
思わぬ予算オーバーで後々に負担がかかってしまうこともある。
そこで旅行中の節約について考えてみよう。
交通費
旅行中必ず必要で、かつ最も負担が大きいのがこの交通費である。
同じ場所を移動するのにもその方法等によって数倍の差がつくこともある。
それぞれの方法にはメリット、デメリットがあるので、自分に当てはまる方法を
うまく組み合わせてみよう。
移動編
出発地から周遊地への移動は長距離な分費用の負担が大きくなるが、
割引率の大きいサービスも少なくないのでニーズに合わせてうまく使おう。
主立ったものを挙げてみると…
- 早期購入割引:飛行機を使う場合に事前に購入しておけば料金が割り引きされるというもの。割引率は最大で50%に達するので、うまく使えば非常に有用な手段となる。ただし、「割引枠席数に制限がある」「予約変更はできない」「キャンセル料金は50%かかる」など制限もかなり多いので、予定が流動的な人には少し使いにくいかもしれない。
- 周遊切符:JRを使う場合はこの周遊切符を使用すれば一定額で現地までの移動運賃と、周遊区間内でのJR利用時の交通費がかからなくなる。特に周遊区間内で特急の自由席が使える周遊切符は使用頻度や距離によっては非常にお得となる。しかしこの切符もメリットばかりではなく、「現地での周遊期間が短い」「周遊区間までの移動に特急を使う場合は特急券が別途必要になる」等の制限がある。
- 青春18切符:5回使用できる切符で、1回当たり1日JRの普通列車、快速列車などが乗り放題になる。特急や急行に乗れないのだったらあまり移動できないのでは…とお考えかも知れないがさにあらず、特に東京、大阪などの都市部を経由する移動であれば快速列車をうまく使えば特急並のスピードで移動することができる。また、シーズン中の臨時長距離快速などもグリーン車以外は乗れるので(指定席は指定席料金が別途必要)、うまく使えば大移動(笑)も十分可能である。デメリットとしては、原則普通列車を使うので、「時間がかかる」「乗り換えが頻繁」「本数の少ないところでは接続しにくい」などが挙げられるが、注意しておきたいのは「1日あたりというのは0時から23時59分まで」ということである。具体的に言えばある駅を23時50分に発車する夜行快速列車に乗ろうとして、18切符を使って乗ってしまえば、9分後の23時59分でその切符の有効期限は切れてしまうのである。切符の有効期限は乗ってから1日とか言うのではなくて、日付単位で区切られる。
- バス:都市間高速バスの多くは同区間を走る列車などよりも割安である。しかも椅子の質や飲み物のサービスなどレベルも高く、かなり有用な交通手段となっている。デメリットとしては道路を使うので、「渋滞などによる到着遅延の可能性があること」が挙げられる。特に高速道路などで事故通行止めが起こった場合、出られるインターチェンジがない場合は足止め状態となり、その後の予定が大きく狂ってしまう。
周遊編
決まった地域内を回るのでそれほど費用はかからないだろうと思いがちだが、
下手をすると出発地との往復費用以上のお金がかかってしまうこともある。
しかしちょっと注意して見れば安くあげる方法は少なくない。
- レンタカー:レンタカー会社ごとに割引制度を設けているところが多い。特に北海道では走行距離制限なるものがあり、規定量以上の距離を走るとタクシーよろしく1キロごとにいくらかの料金が加算され、制限距離を大幅にオーバーするととんでもない金額を追加で取られることになるが、旅行会社や航空会社で取り扱っているパックや、JRの駅レンタカーの種類によってはその制限が無くなる。列車やバスが通っていない所や時間的に不便な所などはもちろん、宿で人数を集めたりすれば非常に割安な周遊手段となる。
- 各種切符:JRで移動する人にとっていちいち切符を買うのは面倒くさいばかりでなく割高にもなる。周遊切符を使っている人ならば周遊区間内は乗り放題だが、そのほかにも1日乗り放題な切符や往復割引切符などが用意されている場合が多い。北海道や四国、九州など周遊区間が広範囲な場合は現地のみどりの窓口や旅行センターをチェックしてみよう。また、青春18切符も非常に有用である。
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©1998 Mitsuharu Maeda
