一人旅のすすめ(VOL.3)
乗り物について
VOL.3(97年6月29日):乗り物について
今回は乗り物について書こうと思います
もちろん乗り物に乗っている間も大事な旅行の途中、
同じ目的地でも色々な乗り物の特徴をつかんで
自分にあった旅行のスタイルを探してみてはどうでしょうか?
一人旅に限らず、どの交通機関を使うかによって旅行の中身は大きく変わってくる。
車でしか行けないところ、列車ならではの車窓から見る風景。
目的や場所、状況などによって色々使い分けよう。
- 列車、バス
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- まずなんと言ってもメリットは移動に大した労力を使用しなくて済むということだろう。
- 移動中に寝ていられればその分現地で元気に行動できる。また、時間にもかなり正確なので
- 予定が立てやすい。夜行列車や夜行バスなどは宿代わりにもなるし、スピードも速い。
- デメリットとしては、移動に融通が利かない。例えばちょっとお腹が空いたり喉が渇いたなどと
- 言うとき、車ならば途中の店に寄ることもたやすいが、列車、バスではそれが出来ない。
- また、予約制の場合オンシーズンは予約できないこともある。ただ、やはり移動中にのんびりと
- 過ごすことが出来たり、アルコールを飲んだり出来る(笑)のは、列車やバスのような公共交通機関
- ならではだろう。
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- 車、バイク
- 車の場合は列車やバスとは逆に、自分の労力を使って移動する代わりに気が向けば寄り道
- 出来るなどの融通性に富んでいる。また、車でしか行けないところも多々あり、目的地によっては
- 必需品となってくることもある。荷物も列車やバスでの旅行よりも遙かに積むことが出来るし、
- 車中泊なども出来る。ただ、やはり移動の労力はかなりのものであり、それによって現地での
- 行動が制限される事もある。さらに道路事情は予測できない要素がかなりあるので時間に正確とは
- 言いにくく、細かい予定は立てにくい。しかし移動中にしても現地にしても、自分だけの空間があると
- ほっと一息ついたり、また同宿の人などを乗せて観光したり出来るのでなかなか楽しい。
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- バイクはその気持ちよさと機動性が一番の特徴だろう。季候がよければ、風景を肌で感じるあの
- 気持ちよさは何物にも代え難いといえるのではないだろうか。ただし、逆に悪天候の場合は移動が
- 困難になったり、事故のようなアクシデントにも遭いやすい。また、荷物の積載もかなり制限される。
- それでも、費用の安さもさることながら、風景を肌で感じる気持ちよさでは他の交通機関を圧倒している
- といえるだろう。
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- 飛行機
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- 長距離の移動を圧倒的な速さで行うには飛行機が一番である。例えば列車なら1泊2日、フェリーでは
- 2泊3日もかかる大阪〜札幌の移動もわずか2時間弱で行えるのである。北海道の美瑛(旭川と富良野の
- ほぼ中間に位置する)で3時位に一緒にコーヒーを飲んでいた友人が夜7時位の夕食時には大阪の家に
- いたりする(笑)。もちろん飛行機の場合は長距離移動が主な目的なので、観光云々等とは無縁ではある。
- また、あまりにあっけなさ過ぎて遠くまで旅行に来たという実感がないのも欠点といえるかも知れない。
- 更に費用的にも早期割引等を使わなければかなり高くつく。しかし、時間が貴重な社会人などには
- 非常に有効な交通機関であることは間違いない。また、空から見る風景も現実離れしていてとても
- 素晴らしいものである。
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- フェリー
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- フェリーは人間だけでなく車も運べるというのが大きなメリットである。更に費用もかなり安くあがる。
- たとえば、舞鶴(京都府)〜小樽(北海道)までの料金は人間だけで2等船室の場合、なんと¥7,000弱
- ですむのである。飛行機の場合正規料金では3万円代後半、列車でも寝台特急等を使えば2万円強
- かかることを思えばこの安さはとてつもなく大きいメリットといえるだろう。更に車を積んでも人間一人+
- 4.5M車長の乗用車(5M未満で計算)の場合、人間は2等船室使用で2万5千円強位ですむ。
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- 現地で自分の車で自由に移動ができ、更に現地までの移動はのーんびりと過ごす事が出来るので、
- そういったことだけでも十分に利用する価値がある。デメリットとしては、なんと言っても時間がかかる
- 事にあるだろう。飛行機の項目で例に挙げたが、大阪〜札幌の場合、飛行機なら3〜4時間(大阪市内
- から伊丹空港、千歳空港から札幌駅までのおおよその所要時間を加算)、列車なら約21時間強(大阪〜
- 札幌トワイライトエクスプレス使用時)のところが、フェリーなら乗船時間だけで約29時間(高速便も
- 割増料金であり)かかる。さらに大阪市内から舞鶴まで2〜3時間、小樽から札幌まで1時間〜2時間
- かかるので、その所要時間だけで小さな連休は無くなってしまう(笑)。時間の貴重な社会人にとっては
- はっきり言って使いにくい。しかしのーんびりした船旅で水平線を見て過ごすのもとてもいいもので、
- 船によっては設備もしっかりしている。
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- 自転車
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- 「自転車で旅行?旅先でレンタルするの間違いじゃないのか?」と思われるかも知れないが、
- れっきとした交通手段の一つである。選りすぐった荷物を積んで、目的地まで野を越え山を越え
- 走る。確かに移動にかかる労力は車や列車の比ではないが、峠を登りきったときの達成感、
- 体を動かす爽快さはどの交通機関にも負けてはいないだろう。しかも他の交通機関との組み合わせも
- かなり容易で、船などはもちろん列車やバス、飛行機にすら持ち込むことが出来るのである(列車やバス、
- 飛行機などは梱包設備が必要)。その輸送費用も自動車やバイクなどに比べて遙かに安くすむ。
- デメリットとしては、やはり体力を使うことにあるだろう。1日の移動距離もそれほど長くないし、
- バイク以上に天候の影響を受けやすい。ただし、故障時の修理の容易さは安心材料ではあるし、
- 自分の体を動かして移動するということは、精神的にとても充実する事ができる。また、
- 移動中の好天時などの爽快さはバイクにも勝るとも劣らない。
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- 徒歩
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- もちろん突き詰めて言えば、列車に乗るのも徒歩、車まで歩くのも徒歩だから、基本は徒歩という
- ことになるが(笑)、この場合の徒歩は出発から目的地までを可能な限り歩く事を指している。
- 移動中に目に飛び込んでくる風景をじっくりと楽しみながら、疲れたら休憩しつつのんびりと
- 歩く。もちろん途中で気が変わったら列車に乗っても良いし、バスでさっと目的地までいってしまっても
- 全然かまわない。その比類無き柔軟性は本当の意味でのんびりとした気ままな旅といえるだろう。
- もちろん1日の移動できる距離や、持てる荷物その他諸々の条件は他の交通機関とは比べるべくもないが
- 何故かこういった徒歩での旅行者は無くならない。困難な道のりを、自分の足で一歩一歩歩いて
- 目的地に達する事を自分の人生か何かと重ねているのだろうか・・・・。
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ちなみに筆者は北海道方面なら時間の許す限り
自動車+フェリー
自動車を持って行けないのならば
行き列車で帰りが飛行機
のパターンが一番多いです。
少年時代などは徒歩や自転車、
バイクがもっぱらでした・・・・
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