アラスター
Alastair
(1887-1969)
ビアズリーなきあと、ジョン・レインに見いだされてイラストレーターになり、ビアズリー以上にビアズリー的と評された謎とスキャンダルに満ちた人物。ペンネームは「落ちた星」という意味。
正式に美術を習った経歴はなく、ダンサーやサーカスのメンバーとして活動していた。舞台デザイン、衣装デザインなどはその頃から手がけていたらしい。社交家で各国語に通じていて友人も多く、男女を問わず浮名を流した。世紀末のにおいを20世紀の半ばまで運んだ特異な画家だ。
ラクロ「危険な関係」挿絵
1929年
(Les Liaisons Dangereuses)
|  |
 | トムスン「恐ろしい夜の街」挿絵
1932年
(The City of Dreadful Night)
|
|