質問22 「わたしを束ねないで」における詩の省略について 女声合唱組曲『わたしは風』の終曲「わたしを束ねないで」では、詩の第4節「わたし 静岡県 H.F. 解答 第一に、5節全部音楽を付けると長くなりすぎて構成をまとめにくい。第二に、この節の言葉のリズムが一番旋律に乗せにくい。という作曲上の理由に加えて、第4節は内容自体にインパクトがあるので、これに音楽を付けて歌うと、詩として読むよりはるかに「女の自立主張ソング!」風になってしまうのではという心配がありました。声高に歌わずにこの内容を伝えられれば、と思ったのです。そのかわりこの節で一番魅力的な言葉「わたしは風」を組曲の総タイトルにしました。のちに新川先生とお話ししたとき、先生ご自身「わたしは風」という表現をとても気に入っていらして、これをタイトルにしてくれて嬉しい、とおっしゃってました。 このようにいろいろな配慮をしたというのに、どこかの座談会で合唱指揮の大御所S氏が「お母さんコーラスの大会でこんなウーマンリブみたいな曲を歌うのはよくない」とのご発言。とほほ努力は全然効果なし・・。でも今ごろウーマンリブっていわれても。 2001.11.6 |