初見〜98年のオペラ座の怪人
1998年 12月27日 赤坂ミュージカル劇場 |
1998年 5月21日 赤坂ミュージカル劇場 |
1997年 12月6日 名古屋ミュージカル劇場 |
1997年 10月10日 名古屋ミュージカル劇場 |
1995年 12月29日 日生劇場 |
出演者 : オペラ座の怪人・・今井清隆 クリスティーヌ・・井料瑠美 ラウル・・柳瀬大輔 カルロッタ・・・・・河合和代 メグ・ジリー・・・石倉康子 マダム・ジリー・・西上菜穂子 ムシュー・アンドレ・・林和男 ムシュー・フィルマン・・佐川守正 ピアンジ・・・・・・・半場俊一郎 ブケー・・・須郷裕介 ムシュー・レイエ・・・喜納兼徳 ムシュー・ルフェーブル・・・・深見正博
<ひとこと感想>
大好きな作品のはずなのに、なんと半年もご無沙汰してしまいました(爆)
しかし、それなのにキャストがほとんど同じというのは何故なのだろうか(苦笑)
何はともあれ、98年最後の四季作品!座席も8列目の中央!1幕ラストで落下してくるシャンデリアをまさにリアルで感じられる位置でした。
やっぱりいいですねえ、この作品。特に2幕ではぞくぞくきちゃいました。が、年末だったためセットも含めてちょっとお疲れ気味かなぁ?という感じも受けてしまいました(^_^;)←シャンデリアの落ち方がなんだか迫力に欠けてたかも(苦笑)
ただ、期待していた年末のご挨拶がなかったのが残念でした。「美女と野獣」では毎年必ずルミエールからのご挨拶があったのですが…やはり「オペラ座の怪人」でそれを望むのはお株違いだったのだろうか(爆爆)
それでもやはりこの作品が好きです。
関係ないですけど、「ジーザス」のメンバーがかなり出演していたため、時々キャラクターがかぶさって見えてしまいました(笑)
←特に佐川さん(笑)
今井清隆(オペラ座の怪人)
今井さん、姿形は本当にカッコイイファントムですよねえ。まさに理想的なんですけれども、どうも1幕がおとなしすぎるような気がします。胸に迫ってくるものが感じられないんです…
ただ、5月に観た時よりは動きがだいぶスムーズになっていました(笑)
とにかくロボットの動きは解消できたようですね(^_^;)
2幕はすごい感動的だったので(特にラウルとクリスティーヌを争うところ)
1幕も2幕の様なテンションで演じて欲しいと思ってしまいました。頑張れ!今井ファントム(^0^)
井料瑠美(クリスティーヌ)
5月に観た時はすごい迫力のクリスティーヌだったのですが、年末のお疲れからかちょっと声が出ていませんでした。最後の1言がなんだかスーッと消えてしまっていて、いつもの貫禄の井料さんじゃないなあという感じ。ですが、わたしはかえって調子の悪い井料さんのクリスティーヌのほうがこの舞台に合っていると思ってしまいました。前回見た時、なんだかファントムを圧倒しちゃってるし、ラウルなんかたじたじって感じでしたので釣り合いとしては今回の様な感じがちょうどいい(笑)
ただ、決めるところではきっちり決めてくれるのが井料さんの素晴らしいところ。墓場での歌は聞いていてグッときました!
柳瀬大輔(ラウル)
しかしわたしは柳瀬さんと縁がありますねえ(^^)
つい1週間前までは小林さんという方がラウルをやっていらしたらしいのですが、今回またまた柳瀬ラウルにビンゴでした(笑)
いや、わたし柳瀬さん好きなんですけど(ジーザスで好感度がますますアップしました(*^^*))
やっぱり他の人も見てみたいというのが正直なところでして…。
しかし、今回の柳瀬ラウルは今まで見てきた柳瀬ラウルよりも明らかにパワーアップしていました!!はっきりいって1幕では完全に今井ファントムよりも注目してしまったくらい。今までは若干存在感が薄かったんですけど、今回はもうばっちりでしたねえ。特に支配人やカルロッタ達との6〜7重奏のときが素晴らしかった!ラウルのパートが90%把握できましたので(爆)
それに動きがシャープでカッコイイ!そう、カッコ良さに磨きがかかったって感じでしたねえ、本当に。やはりジーザスがいい経験になっているのではないでしょうか。
河合和代(カルロッタ)
この方のカルロッタって、本当にチャーミングなんですね。だからあまり嫌味を言っているようでも嫌味に感じられないのはわたしだけなのでしょうか(笑)
「わたしよりもあのチビがいいのね」の「ね」の言い方なんてすごくカワイイ(^_^)
最近カルロッタという人物がどういう人なのか分からなくなってきました(^_^;;)
←思いきり意地悪で恐い人というイメージがあったため(爆)
西上菜穂子(マダム・ジリー)
ようやく西島さん以外のマダム・ジリーに出会う事ができました。でも、西島さんに慣れてしまっているのか、どうも迫力不足に感じられました。あの独特の威厳のあるオーラが感じられなかったんですよねえ。線が細いのかなあ。
出演者 : オペラ座の怪人・・今井清隆 クリスティーヌ・・井料瑠美 ラウル・・柳瀬大輔 カルロッタ・・・・・河合和代 メグ・ジリー・・・秋本みな子 マダム・ジリー・・西島美子 ムシュー・アンドレ・・青山明 ムシュー・フィルマン・・佐川守正 ピアンジ・・・・・・・半場俊一郎 ブケー・・・須郷裕介 ムシュー・レイエ・・・井関一 ムシュー・ルフェーブル・・・・深見正博
<ひとこと感想>
ついに・・ついに東京に戻ってきてくれました!
ということで親切にも友人がとってくれた
チケットで初日の次の日公演を観ることができました。会場は大入り満員状態。みんないかにオペラ座の怪人を待っていたかという熱気が伝わってきて嬉しかったです。
キャストも半分くらいお初見の方が多くて入場前からドキドキ。しかも今回からまた生オケ!やはり生オケはいいですね。芝居に臨場感が生まれます。見終わればやはり感動・・・・
やや皆さん緊張されていたようですが、回を重ねる毎にとても素晴らしいものになると思いました。
今井清隆(オペラ座の怪人)
今井さんが劇団四季に入団したと聞いた時は正直、すごい驚きました。東宝系の
ミュージカルで活躍されていたので、これからもフリーでやってていくものとばかり思っていました。でも今ではすっかり劇団四季になくてはならない顔ですよね。しかも、ついに今回はファントム役に抜擢!
なんだかすごい嬉しかったんです。
さて、全体的に観るとやはりまだファントム像がつかみきれていないのかな・・という印象を持ってしまいました。歌のほうはとっても素晴らしいのですが(はじめて聞こえてきた時はちょっと鳥肌立ちました)演技のほうは「うーん・・・」ですね(^^;)動きがなんだかロボット的で、一生懸命芝居を追ってる感じがしました。が、2幕の感情表現はなかなか良かったです。
とくに、ラウルとクリスティーヌを逃がす場面で「行ってくれぇ!」と絶叫したのがとってもよかったと思います。なんだか身を引き裂くような悲痛な叫びで思わず涙ぐんでしまいました。この時点ではまだまだ発展途上の今井=ファントムですが、この先舞台を重ねる毎にとってもすばらしい、切ないファントムになる!
と確信しています。これからも頑張ってほしいですね。
井料瑠美(クリスティーヌ)
井料さんのクリスティーヌも前から観たかったんです。さすが貫禄だなあ・・というのが正直な感想です。今までのクリスティーヌにはない強さを感じました。だから、ファントムに脅えるところでも、あまり信憑性がなかったような(^^;)歌の迫力がすごいですね。それだけに圧倒されてしまいました。ただ、ちょっと自分のイメージするクリスティーヌではなかったので多少違和感は感じました。
でも、一つとても可愛らしいシーンが。「ドン・ファンの勝利」の主役騒動の時、みんなの騒動を止めさせるところで「やめてちょうだい!」と叫ぶのですが、この時のイントネーションは井料さんのご出身地の方言でした(笑)
柳瀬大輔(ラウル)
柳瀬さん、本当にラウルで頑張っていらっしゃいます。踊りも相変わらずスマートでかっこいい!
ただ井料さんのクリスティーヌのほうがすごい貫禄があったので、今回の柳瀬=ラウルはちょっと押され気味(笑)それにしても、柳瀬さんラウルをどのくらいやっているんでしょうか。他の役の柳瀬さんもみてみたいなぁ、なんて思ってしまいました。(そういえば、半場さんも、西島さんも、ずっと同じ役だなあ)
青山明(ムッシュ・アンドレ)
今回とっても感動したのが青山さんのアンドレ!!
CDでしかお会いできないと思っていたのでキャスト表を見た時は思わず胸踊ってしまいました!
今までみてきたアンドレもとても良かったのですが青山さんのアンドレはすごい味がある!
観客を楽しませてくれる演技をしてくれるんですよねえ。
「美女と野獣」のルミエールテイストがまだ残っているせいか、とっても楽しいアンドレでした。今回の「オペラ座の怪人」で一番光っていた青山=アンドレでした(^^)これからも頻繁にアンドレで登場してもらいたいですね。
出演者 : オペラ座の怪人・・村俊英 クリスティーヌ・・井上ちえ ラウル・・柳瀬大輔 カルロッタ・・・・・益光美江 メグ・ジリー・・・石倉康子 マダム・ジリー・・西島美子 ムシュー・アンドレ・・喜納兼徳 ムシュー・フィルマン・・平林剛 ピアンジ・・・・・・・半場俊一郎 ブケー・・・佐藤廣美 ムシュー・レイエ・・・井関一
<ひとこと感想>
前回の感動に味をしめて(^^;)今度は友人を2人プラスしての名古屋観劇旅行でした。
今回は村さん、柳瀬さん以外はお初のメンバーが多かったのでなんだかとても新鮮。しかも座席がシャンデリアの落ちてくるすぐ側だったので1幕終了時にはあまりの迫力に数秒間声が出ませんでした・・。すごい近い席で見たんですけど怪人とクリスティーヌのキスシーンてすごく物悲しいんですね。なんだか胸が締め付けられてるみたいな感じでした。
全然関係ないですけど、帰りに念願の味噌カツを食べました。こってりしてたけどおいしかった!たくさんは食べれないですけど(笑)
村俊英(オペラ座の怪人)
今回の村ファントムも泣けました(T_T)今回は特に1幕最後のラウルとクリスティーヌを
嫉妬の思いで見つめるシーン・・・はっきり言ってストーカーっぽいんですけどそれよりもファントムのクリスティーヌをいかに大事に想っているかという気持ちが、こちらにビリビリ伝わってくるんですよね。「クリスティーヌ」の言葉の響きがとっても悲しくて、涙を誘いました。(外国ではこのシーンは、観客で笑ってしまう人がいるらしい。お国柄の違いですね)
それにしてもまた改めて・・・村さん、2年前よりずっとスリムになってます。ご苦労されてるんですね。
井上ちえ(クリスティーヌ)
まだ3回しかオペラ座の怪人観てなかったのですが、彼女のクリスティーヌが個人的には一番
好きですね。とってもかわいいし、かわいいだけでなく芯もしっかりしている、それに歌声がとっても奇麗なんです。これだったら、怪人とラウルから想われるだろうなあ・・と思ってしまいました。
感情表現もとっても上手い!
クリスティーヌという一人の女性がはっきり見えたって感じがしました。是非是非もう一度会ってみたいです、井上=クリスティーヌ(^^)
柳瀬大輔(ラウル)
それにしても柳瀬さん頑張ってます!
この日はちょっとセリフをとちってしまいましたが、
それでも今までのなかではなかなか素晴らしいラウルでした。井上さんとは大学の同期だったこともあり、二人の息もぴったり!
一番お似合いのカップルだぁ・・と一人で喜んでしまいました。ということで、今回の屋上でのクリスティーヌと愛を交わすシーンがすごいお気に入りです。もちろん、「マスカレード」の柳瀬さんの踊りも大好きです!
井関一(ムッシュ・レイエ)
実はファンなんですよ、井関さん。劇団四季旗揚げ時代からのとっても貴重な俳優さんです。
初めて拝見したのは「美女と野獣」のモリースでしたが、「オペラ座の怪人」の井関さんはまたとても新鮮です。オペラの稽古を付けてる時の井関=レイエはこの芝居の清涼剤のような存在。ついつい目が追ってしまいました。これからもたくさん登場してほしいです。
出演者 : オペラ座の怪人・・村俊英 クリスティーヌ・・村田恵理子 ラウル・・柳瀬大輔 カルロッタ・・・・・河合和代 メグ・ジリー・・・石倉康子 マダム・ジリー・・西島美子 ムシュー・アンドレ・・林和男 ムシュー・フィルマン・・佐川守正 ピアンジ・・・・・・・半場俊一郎 ブケー・・・佐藤廣美 ムシュー・レイエ・・・喜納兼徳 ムシュー・ルフェーブル・・・・川知啓友
<ひとこと感想>
なんと、2年ぶりの「オペラ座の怪人」観劇でした。名古屋なら行ける・・・(すでに経験済みだったので)
ということで意気揚々と友人と出かけました。生オーケストラではないのが残念だったのですが、入った瞬間目に飛び込んできたあの神々しいセットにまず感動!
そしてプロローグからエピローグまでどっぷりはまり込んでみてしまいました。座席も真ん中ですごく良かったし(^^)
2年前よりも話の内容も把握していたせいか、終わった後も涙がにじんでしまいました。
村俊英(オペラ座の怪人)
2年の歳月は人を育てる・・・なんてすごい偉そうな事言ってしまいましたが、この日の
村さんのファントムは最高でした!
もう歌だけの人なんて誰も言わないでしょう。怪人の悲しみの演技が痛いほど胸に染みてしまいました。特にラスト、一人で「マスカレード」を寂しく歌うところなど・・涙なくしてはみれない・・。名古屋に来て良かった!
と心底思えるすばらしい村ファントムでした。
村田恵理子(クリスティーヌ)
村田さんというと・・「キャッツ」でシラバブを拝見して以来だったのですが、とても
可愛らしいクリスティーヌだなぁ、という印象を持ちました。歌声も奇麗だったし・・
でも、存在感・・というとまだ薄い感じがします。(あの当時は)もっとたくさん経験を積めばとても素晴らしいクリスティーヌになるのではないかと思いました。
柳瀬大輔(ラウル)
柳瀬さんも2年ぶりでしたが、なかなか貫禄のラウルになってました。以前なかった
髭もついてたし(^^;)こっちのほうがカッコ良く見えます。2年前はあまり感情移入できなかったのですが、今回は存在感も出てきた柳瀬=ラウルにも注目できました。それでもやはり・・私は村ファントムのほうが好きなんですけど。でも、2幕はじめの「マスカレード」の柳瀬さんのダンスはすっごく好きです!とってもスマート!!
出演者 : オペラ座の怪人・・村俊英 クリスティーヌ・・鈴木京子 ラウル・・柳瀬大輔 カルロッタ・・・・・益満美江 メグ・ジリー・・・青山弥生 マダム・ジリー・・西島美子 ムシュー・アンドレ・・林和男 ムシュー・フィルマン・・佐川守正 ピアンジ・・・・・・・半場俊一郎 ブケー・・・安福毅 ムシュー・レイエ・・・深見正博 ムシュー・ルフェーブル・・・・川知啓友
<ひとこと感想>
まず劇場入ってその美術セットにびっくり。はじまってみてその音楽の甘美さにうっとり。神出鬼没の怪人に
びっくり。そして怪人とクリスティーヌの関係に涙・・・何の予備知識もないままに観た「オペラ座の怪人」でしたが、こころゆくまで感動に浸ってしまいました。
村俊英(オペラ座の怪人)
初めてオペラ座の怪人が出現した時、失礼ながら『あれ?ちょっと体型が・・』と思ってしまった
のですが、その声を聞いてそんなことはすっかりどこかへ飛んで行ってしまいました(爆)
とにかく、2期会の出身だけあって歌声が素晴らしい!
まだミュージカルの世界に足をちょっと踏み入れたばかりの私にとってはかなり衝撃的でした。だから、この当時「村さんは歌はいいけど演技がまだだ」という周りの声が気にならなかったんですよね。
鈴木京子(クリスティーヌ)
今から思えば、最初で最後の鈴木クリスティーヌでした・・。ああ、なんだかとても残念。
初演からずっとやってこられてるだけあって、もうクリスティーヌそのものって感じがしました。1幕の高音があまり出てなかったのかな・・なんて事も生意気にも思ったのですが、それはそれで鈴木クリスティーヌの思惑だったのかもしれないです。「オペラ座の怪人」のテーマソングでの彼女の低い歌声はとても印象的でした。
もう一度、観てみたいですけど・・・復活しないかな。
柳瀬大輔(ラウル)
この当時の柳瀬ラウルは髭をつけていなかったので(^^;)なんだかイメージと違うなぁ・・というのが
正直な感想でした。それに、怪人のほうにばかり感情移入してしまったのでラウルが出てくるたびになんだかしつこいお兄さん(爆)とばかり思ってしまいました。ああ・・・なんと失礼な私。
益光美江(カルロッタ)
いやぁ、この方の登場シーンはまさに圧巻の一言でした!
1幕の「ハンニバル」で聞いたあの迫力 ある第一声は今でも忘れられません。もう、客席シートに貼り付け状態でした(^^;;)
この日以来、私のなかで益光カルロッタがふかーく印象づけられてしまいました。