連続写真の危険性について
 陸マガや月陸などにトップアスリートの連続写真が掲載されていることがあります。トップアスリートの動きを分解し、技術分析をすることは大変意義のあることですが、あくまでもそれらの1コマ1コマは動きの中で形成されるものだということを十分に認識しなければなりません。

 この写真は海老原選手の1回転目の画像です。皆さんはこの画像を見てどのように思われますか?ほとんど真後ろに向かって右足を接地していますね。ハンマー初心者がこの画像を見てまねをすれば、360度しっかりとターンすることはできず、ほぼ100%の確率で右側のネット方向に向かって進んでいくでしょう。

 海老原選手は、鋭い腰の切れを得るために右足かかとから接地しています。これは非常に力強いあおりの技術がないと身体をまわしきれずに終わってしまいます。

 ハンマー投は投てき種目の中でも一番長く3回、4回、、5回と投てき物を加速させなければなりません。そのため、ターンの流れが非常に重要になってきます。

 海老原選手の意見としては、連続写真はあくまでも連続した動きを分解しているのであって、その中の1コマを抜き出し、その姿勢を目指すのは危険であると言っています。
 その姿勢を得るためには、前後の動きというのもが必要であり、連続で動いている中での結果がその姿勢であるということを十分に認識しましょう。