図書館員のコンピュータ基礎講座

紙の寸法

ここでは、ISOやJISで定められている規格を中心に、紙資料の寸法について説明します。

紙加工仕上寸法と原紙寸法

【2013-05-18更新】

紙の寸法を表わす方法には、コピー用紙や書籍などに断裁加工した後の寸法を表わす「紙加工仕上寸法」と、断裁加工前の寸法を表わす「原紙寸法」とがあります。

紙加工仕上寸法

ISOで定められている主な紙加工仕上寸法には、A列とB列(それぞれ、Aシリーズ、Bシリーズともいう。)があります。これらは、ISO 216(JIS P 0138)として定められています。世界的には、A列が広く用いられています。
A0は841×1,189mmで、それを長辺で半分に裁断したものをA1と呼び、さらに半分に裁断したものをA2と呼ぶという要領で寸法と名称が決まります。B0は1,000×1,414mmで、A列と同じ要領で寸法と名称が決まります。

さらに、JIS P 0138では、ISOとは別のB列規格も定めています。国内では、B列に基づく紙の寸法は、ISOよりもJISの方が一般的に用いられています。

ISO A列
名称 寸法(mm)
A0 841×1,189
A1 594×841
A2 420×594
A3 297×420
A4 210×297
A5 148×210
A6 105×148
A7 74×105
A8 52×74
A9 37×52
A10 26×37
ISO B列
名称 寸法(mm)
B0 1,000×1,414
B1 707×1,000
B2 500×707
B3 353×500
B4 250×353
B5 176×250
B6 125×176
B7 88×125
B8 63×88
B9 44×63
B10 31×44
JIS B列
名称 寸法(mm)
B0 1,030×1,456
B1 728×1,030
B2 515×728
B3 364×515
B4 257×364
B5 182×257
B6 128×182
B7 91×128
B8 64×91
B9 45×64
B10 32×45
  • JISで認められている許容差は、150mm以下は±1.5mm、151mm以上600mm以下は±2mm、601mm以上は±3mm

ISO A列のサイズ比率 JIS B列のサイズ比率

原紙寸法

原紙寸法は、印刷や製本の際に必要な裁断余白を含む、仕上寸法よりひとまわり大きい寸法です。JIS P 0202で定められている寸法は次のとおりです。

JIS P 0202の原紙寸法
名称 読み 寸法(mm)
ハトロン判 ハトロンバン 900×1,200
四六判 シロクバン 788×1,091
B列本判 ビーレツホンバン 765×1,085
菊判 キクバン 636×939
A列本判 エイレツホンバン 625×880
  • JISで認められている許容差は、+6mm、-0mm

ポイント
断裁方法によって、紙の寸法を次のように呼ぶことがあります。

名称 寸法(mm)
四六全判 788×1,091
四六半裁 545×788
四六4切 394×545
四六8切 272×394
四六16切 197×272
名称 寸法(mm)
B全判 765×1,085
B半裁 542×765
B4切 382×542
B8切 271×382
B16切 191×271
名称 寸法(mm)
菊全判 636×939
菊半裁 469×636
菊4切 318×469
菊8切 234×318
菊16切 159×234
名称 寸法(mm)
A全判 625×880
A半裁 440×625
A4切 312×440
A8切 220×312
A16切 156×220
断裁方法のイメージ

図書・雑誌

【2013-04-17更新】

国内の図書・雑誌の仕上寸法には、ISOのA列に基づくA4判、A5判、A6判や、JISのB列に基づくB4判、B5判、B6判のほかに、下表のような多くの規格外の寸法があります。正確な寸法は定められていませんので、参考としてご覧ください。

図書・雑誌の寸法(規格外)
名称 読み 寸法(mm) 説明
AB判 エイビーバン 210×257 A4の短辺とJIS B5の長辺により構成される。ワイド判の婦人雑誌などに用いられる。
菊判 キクバン 150×220 菊判の原紙を16に裁断したもの。学術書等の単行本などに用いられる。
重箱判 ジュウバコバン 182×206 絵本などに用いられる。
四六判 シロクバン 127×188 四六判の原紙を32に裁断したもので、おおよそ寸4×6寸。文芸書等の単行本などに用いられる。
B40判 ビーヨンジュウバン 103×182 新書判とも呼ばれる。新書や漫画単行本に用いられる。
小B6判 ショウビーロクバン 112×174 コンパクト判やトランジスタ判とも呼ばれる。
三五判 サンゴバン 84×148 3寸×5寸。地図帳などに用いられる。
  • A6判を文庫判と呼ぶこともある。

和本

和本(和装本)には、下記のような寸法があります。江戸時代の公用紙である美濃紙や、杉原紙を半分に切った半紙を基にしたものが多いです。正確な寸法は定められていませんので、参考としてご覧ください。

和本の寸法
名称 読み 寸法(cm) 説明
大本 オオホン 27×19 美濃判本(ミノバンボン)とも呼ばれる。美濃紙(書院紙)を2つ折りにしたもので、この寸法の紙を美濃判(ミノバン)という。
大本三つ切本 オオホンミツギリボン 9×19 美濃三つ切本(ミノミツギリボン)とも呼ばれる。美濃判を3等分にした大きさ。
大本四つ切本 オオホンヨツギリボン 7×19 美濃四つ切本(ミノヨツギリボン)とも呼ばれる。美濃判を4等分にした大きさ。
中本 チュウホン 19×13 大本の半分の大きさ
半紙本 ハンシボン 24×16 半紙を2つ折りにしたもので、この寸法の紙を半紙判(ハンシバン)という。
小本 コホン 16×12 半紙判の半分の大きさ
半紙三つ切本 ハンシミツギリボン 8×16 半紙判を3等分にした大きさ
半紙四つ切本 ハンシヨツギリボン 6×16 半紙判を4等分にした大きさ
横中本 ヨコチュウホン 13×19 大本を横二つ切にした横本で、大本二つ切本(オオホンフタツギリボン)や美濃二つ切本(ミノフタツギリボン)とも呼ばれる。
横小本 ヨココホン 16×12 半紙本を横二つ切にした横本で、半紙二つ切本(ハンシフタツギリボン)とも呼ばれる。
  • 「寸法」は、縦×横のおおよその大きさです。
  • 縦より横が長い本を横本(ヨコホン)、横の長さが特に短い本を縦長本(タテナガボン)と呼びます。
  • 大本より大型の本を特大本(トクオオホン)と呼びます。
  • 小本より小型の本を特小本(トクコホン)と呼び、豆本(マメホン)、寸珍本(スンチンボン)、袖珍本(シュウチンボン)、芥子本(ケシボン)などとも呼ばれます。

新聞

【2013-04-17更新】

国内の新聞の主な寸法は次のとおりです。正確な寸法は定められていませんので、参考としてご覧ください。

新聞の仕上寸法
名称 寸法(mm) 説明
ブランケット判 406×546 一般的な新聞などに用いられる。
タブロイド判 273×406 レジャー紙、ミニコミ紙などに用いられる。
  • 見開き寸法は、ブランケット判が813×546mm、タブロイド判が546×406mm

上記は、現在の新聞の寸法です。新聞が発行された明治の初めには、ドイツから輸入された三三判を四つ切りにしたもの(349×500mm、1尺1寸5分×1尺6寸5分)が用いられ、明治の中頃には、アメリカの新聞標準判(24×36inch)に縦横1インチ足した菊判の半裁判(469×636mm、1尺5寸5分×2尺1寸)が用いられました。その後、明治21年にフランスから輸入した印刷機に適した四六判が採用され、これをほぼ半分にしたものが現在のブランケット判の見開き寸法となっています。

地図

【2013-04-17更新】

国土地理院が発行する地図に用いられる寸法には次のものがあります。このほか、地図には「A1判」のようなISOやJISの紙加工仕上寸法が用られる場合もあります。

国土地理院が発行する地図の寸法
名称 読み 寸法(mm) 主な用途
四六判
(四六全判)
シロクバン
(シロクゼンバン)
788×1,091 地勢図、日本地図、日本とその周辺の地図
菊判 キクバン 636×939 集成図、土地利用図、土地条件図
四六半裁判 シロクハンサイバン 520×738 1万分の1地形図
柾判 マサバン 460×580 2万5千分の1地形図、5万分の1地形図、20万分の1地勢図

写真印画紙

【2013-04-17更新】

写真の印画紙の寸法はISO 1008(ISO 1008:1992)に推奨値が示されています。また、国内にはJIS K 7523(1950年制定、1957年、1961年、1977年、1986年、1994年に改正)という規格がありましたが、1998年に廃止されました。
JIS K 7523の1977年版と1986年版では、JIS独自の寸法が規定されていました。1994年版は、基本的にISO 1008:1992を翻訳したもので、ISOで規定されている寸法を「推奨する寸法」とし、ISOに含まれておらず、日本で生産・販売されている寸法が全体の2%以上を占める寸法を「容認する寸法」としていました。
JIS K 7523の1950年版、1957年版、1961年版は、原規格を確認していないため、説明を省略します。

写真印画紙の寸法
寸法(mm) JIS77 JIS86 JIS94 ISO 通称 通称読み 備考
762×1,016 容認 艶倍判 ツヤバイバン グラシン倍判(グラシンバイバン)とも呼ばれる。
560×914 規定 容認 全倍 ゼンバイ
508×610 規定 推奨 推奨 大全紙 ダイゼンシ
457×560 規定 規定 容認 全紙(JIS) ゼンシ
406×508 規定 推奨 推奨 小全紙 ショウゼンシ
356×432 規定 規定 容認 半切(JIS) ハンセツ
305×406 規定 推奨 推奨 小半切 ショウハンセツ
279×356 規定 推奨 推奨 大四切 オオヨツギリ
254×305 規定 規定 推奨 推奨 四切(JIS) ヨツギリ JIS77では「四つ切」と表記
240×305 規定 推奨 推奨 四切 ヨツギリ
216×279 推奨 推奨 レターサイズ レターサイズ
210×297 推奨 推奨 A4 エイヨン
203×254 規定 規定 推奨 推奨 六切(JIS) ムツギリ JIS77では「六つ切」と表記
178×240 規定 推奨 推奨
165×216 規定 規定 容認 八切(JIS) ヤツギリ JIS77では「八つ切」と表記
130×180 規定 規定 容認 大カビネ(JIS) ダイカビネ 大キャビネ(ダイキャビネ)とも呼ばれる。
127×178 規定 推奨 推奨 2L ツーエル
120×165 規定 規定 容認 カビネ(JIS) カビネ キャビネとも呼ばれる。
105×148 規定 推奨 推奨 A6 エイロク
102×127 規定 容認 二枚掛(JIS) ニマイガケ 4×5(シノゴ)とも呼ばれる。
100×148 規定 容認 はがき ハガキ
90×130 規定 規定 容認 大手札(JIS) オオテフダ 手札(テフダ)とも呼ばれる。
89×140 規定 ポストカード(JIS) ポストカード
89×127 規定 推奨 推奨 L(サービスサイズ) エル
76×112 規定 容認 30切 サンジュウギリ
65×500 規定
65×90 規定 大名刺(JIS) ダイメイシ
65×80 規定
  • 「JIS77」はJIS K 7523-1977、「JIS86」はJIS K 7523-1986、「JIS94」はJIS K 7523:1994、「ISO」はISO 1008:1992を表わす。
  • 通称欄に「(JIS)」とあるものは、JIS K 7523のいずれかの版に参考情報として記述されている通称。その他は、筆者が一般的な通称を補記した。
  • ISOで認められている許容差は、12cm以下は±1.0mm、12cmより上は±2mm
  • JIS K 7523:1994で認められていた許容差は、12cm以下は±1.0mm、12cmより上は±2mm
参照・参考文献
  • 上手に付き合う印刷用紙 / 野村忠義著 日本印刷新聞社, 1993.11 [b]
  • 紙の寸法規格とその制定の経緯について / 小林清臣 (百万塔) (61), 1985.4, pp.24-42 [s]
ページのトップへ
CyberLibrarian : tips on computer for librarians, 1998-