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【注意】 このドキュメントは、IIIFのImage API Compliance, Version 2.1.0(草案)の和訳です。
このドキュメントの正式版はIIIFのサイト上にある英語版であり、このドキュメントには翻訳に起因する誤りがありえます。誤訳、誤植などのご指摘は、訳者までお願い致します。

訳注:IIIF画像APIドキュメントへのリンクは、和訳版へのリンクに変更しました。

First Update: 2016年6月3日


画像API準拠, バージョン2.1.0

このドキュメントのステータス

本バージョン: 2.1.0-草案

最新安定版: 2.1.0

目次

1. はじめに

これはIIIF画像API仕様の関連ドキュメントです。これは、APIに対する様々な準拠レベルに対応するサポート済みパラメータの集合を定義しています。

2. 準拠

3つのレベルの準拠を定義しています。レベル0は、サービスがIIIF画像API仕様に準拠していると見なすために実装しなければならない(must)パラメータと機能の最小限の集合です。レベル1は、実装すべきパラメータと機能の推奨される(recommended)集合です。下記のしかるべき項で言及されているとおり、サーバーが、すべてのサポート済みパラメータと機能のすべての組み合わせをサポートできるわけではないことに注意してください。

下記の表の「必須」はサポートが必須(required)であることを示し、「オプションl」はサポートがオプション(optional)であることを示します。

3. 画像パラメータ

3.1 領域(Region)

構文 機能名 レベル0 レベル1 レベル2
full   必須 必須 必須
x,y,w,h regionByPx オプション 必須 必須
pct:x,y,w,h regionByPct オプション オプション 必須
square regionSquare オプション オプション オプション

サポートされない可能性があるサイズと領域の組み合わせに関してはサイズの注も参照してください。

3.2 サイズ(Size)

構文 機能名 レベル0 レベル1 レベル2
full   必須 必須 必須
max   オプション オプション オプション
w, sizeByW オプション 必須 必須
,h sizeByH オプション 必須 必須
pct:n sizeByPct オプション 必須 必須
!w,h sizeByConfinedWh オプション オプション 必須
w,h sizeByDistortedWh オプション オプション 必須
w,h sizeByWh オプション オプション 必須
  sizeAboveFull オプション オプション オプション

どのレベルの準拠においても、画像情報の応答にsizesプロパティーを含んでいる画像サービスは、記述されているサイズに対するリクエストをサポートしなければならず、画像情報の応答にtilesプロパティーを含んでいるサービスは、タイルに付与されているwidthheightscaleFactorsの値で暗示しているサイズに対するリクエストをサポートしなければなりません。

サーバーが、画像に利用できるサイズの限界をmaxWidthmaxHeightおよび/またはmaxAreaというオプションのプロファイル記述プロパティーで表現できることに注意してください。指定されている上限までの画像サイズに対して、上記のサイズ・パラメータの形式をサポートしていれば、サーバーは準拠しています。クライアントは、/full/full/のような領域とサイズのパラメータの組み合わせがサポートされていると想定すべきではありません。

fullの非推奨に関する注意も参照してください。

3.3 回転(Rotation)

構文 機能名 レベル0 レベル1 レベル2
0   必須 必須 必須
90,180,270 rotationBy90s オプション オプション 必須
任意の値 rotationArbitrary オプション オプション オプション
!n mirroring オプション オプション オプション

3.4 品質(Quality)

構文 レベル0 レベル1 レベル2
default 必須 必須 必須
color オプション オプション 必須 (該当する場合)
gray オプション オプション 必須 (該当する場合)
bitonal オプション オプション 必須

3.5 フォーマット(Format)

構文 レベル0 レベル1 レベル2
jpg 必須 必須 必須
png オプション オプション 必須
tif オプション オプション オプション
gif オプション オプション オプション
pdf オプション オプション オプション
jp2 オプション オプション オプション
webp オプション オプション オプション

4. HTTP機能

HTTP機能 機能名 レベル0 レベル1 レベル2
base URI redirects(基底URIリダイレクト) baseUriRedirect オプション 必須 必須
CORS cors オプション 必須 必須
json-ld media type(JSON-LDメディアタイプ) jsonldMediaType オプション 必須 必須
profile link header(プロファイル・リンク・ヘッダ) profileLinkHeader オプション オプション オプション
canonical link header(正規リンク・ヘッダ) canonicalLinkHeader オプション オプション オプション

5. 準拠の表示

サーバーは、画像に対するIIIF応答に次のヘッダーを含めることにより、準拠を示すことができます(may)。

Link: <http://iiif.io/api/image/2/level1.json>;rel="profile"

準拠レベルのURIは、次の通りです。

レベル URI
0 http://iiif.io/api/image/2/level0.json
1 http://iiif.io/api/image/2/level1.json
2 http://iiif.io/api/image/2/level2.json

5.1 レベル0準拠

レベル0準拠の画像サーバーは、画像情報の応答のtilesscaleFactorsおよび/またはwidthheightの値を指定できます(may)。レベル0準拠では、サービスは、画像情報の応答で宣言されている倍率を用いて計算したサイズの画像を提供する必要があるだけです。値が指定されている場合は、下記の特別な意味で解釈すべきです。

  • scaleFactors - 指定されている倍率のみがサポートされます。
  • tiles内のwidthheight - クライアントは、指定されている大きさの出力タイルと一致する領域のみをリクエストすべきです。

レベル0準拠画像サーバーは、full領域に利用できるサイズに対する具体的なwidthheightの値を示すためにsizesを指定することもできます(may)。

クライアントがこれらのパラメータに当てはまらないサイズと領域の組み合わせをリクエストした場合は、画像サーバーはエラーで要求を拒否できます(may)。