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【注意】 このドキュメントは、W3CのOWL 2 Web Ontology Language Quick Reference Guide W3C Recommendation 27 October 2009の和訳です。
このドキュメントの正式版はW3Cのサイト上にある英語版であり、このドキュメントには翻訳に起因する誤りがありえます。誤訳、誤植などのご指摘は、訳者までお願い致します。

First Update: 2011年3月8日 | セマンティック・ウェブ関連用語集


W3C

OWL 2ウェブ・オントロジー言語
クィック・リファレンス・ガイド

W3C勧告 2009年10月27日

本バージョン:
http://www.w3.org/TR/2009/REC-owl2-quick-reference-20091027/
最新バージョン(シリーズ2):
http://www.w3.org/TR/owl2-quick-reference/
最新勧告:
http://www.w3.org/TR/owl-quick-reference
旧バージョン:
http://www.w3.org/TR/2009/PR-owl2-quick-reference-20090922/ (色分けした差分)
編集者:
Jie Bao, Rensselaer Polytechnic Institute
Elisa F. Kendall, Sandpiper Software, Inc.
Deborah L. McGuinness, Rensselaer Polytechnic Institute
Peter F. Patel-Schneider, Bell Labs Research, Alcatel-Lucent
貢献者:
Li Ding, Rensselaer Polytechnic Institute
Ankesh Khandelwal, Rensselaer Polytechnic Institute

このドキュメントに対する正誤表を参照してください。いくつかの規範的な修正が含まれているかもしれません。

このドキュメントは、規範以外の形式でも入手できます: PDFバージョンリファレンス・カード

翻訳版も参照してください。


要約

OWL 2ウェブ・オントロジー言語(非公式にはOWL 2)は、形式的に定義された意味を有するセマンティック・ウェブのためのオントロジー言語です。OWL 2オントロジーは、クラス、プロパティー、個体、データ値を提供し、セマンティック・ウェブ・ドキュメントとして保存されます。OWL 2オントロジーは、RDFで記述された情報と共に使用でき、OWL 2オントロジー自身は、主にRDFドキュメントの形式で交換が行われます。OWL 2ドキュメント概要は、OWL 2の全般的な状況を説明しており、他のOWL 2ドキュメントの前に読むべきです。

このドキュメントは、OWL 2言語の非規範的なクイック・リファレンス・ガイドです。言語の入門と例示のためのOWL 2入門、関数型構文に関する詳細のためのOWL 2構造仕様と関数型構文ドキュメント、新機能記述のためのOWL 2新機能と原理ドキュメントなどの他のドキュメントへのリンクも提供しています。

このドキュメントのステイタス

置き換えられる可能性

この項は、このドキュメントの公開時のステイタスについて記述しています。他のドキュメントがこのドキュメントに取って代わることがありえます。現行のW3Cの刊行物およびこの技術報告の最新の改訂版のリストは、http://www.w3.org/TR/のW3C技術報告インデックスにあります。

XMLスキーマ・データ型の依存性

OWL 2は、XMLスキーマ定義言語(XML Schema Definition Language)(XSD)で定義されたデータ型を用いるように定義されています。この文書の執筆時点では、XSDの最新のW3C勧告はバージョン1.0であり、バージョン1.1の勧告に向けて進行中です。OWL 2は、XSD 1.1の新しいデータ型や、より明確な説明を用いるように作られていますが、現在は、これらの利用は部分的に保留されています。具体的には、2.3項の適合性で詳細に述べるように、XSD 1.1がW3C勧告になるまでは、それに基づくOWL 2の要素は任意であると考えるべきです。XSD 1.1がW3C勧告として公表されたときに、これらの要素は任意ではなくなり、規定に従い、必須であると見なすべきです。

開発者やユーザは、当面、XSD 1.1勧告候補に従うことをお勧めします。スキーマ・ワーキンググループとOWLワーキンググループの議論を踏まえると、XSD 1.1が勧告になった際にも、実装上の変更は必要なさそうです。

変更の概要

前バージョン以後は、実質的な変更はありません。軽微な変更に関する詳細は、変更履歴および色分けした差分を参照してください。

コメントの送信

public-owl-comments@w3.org公開アーカイブ)にコメントをお送りください。このドキュメントに対するOWLワーキンググループの作業は完了していますが、コメントは正誤表や今後の改定で扱われることがあります。開発者間の公開討論は、public-owl-dev@w3.org公開アーカイブ)で歓迎します。

W3Cによる承認

このドキュメントは、W3Cメンバー、ソフトウェア開発者、他のW3Cグループ、および他の利害関係者によりレビューされ、W3C勧告として管理者の協賛を得ました。これは確定済みドキュメントであり、参考資料として用いたり、別のドキュメントで引用することができます。勧告の作成におけるW3C の役割は、仕様に注意を引き付け、広範囲な開発を促進することです。これによってウェブの機能性および相互運用性が増強されます。

特許

このドキュメントは、2004年2月5日のW3C特許方針の下で活動しているグループによって作成されました。このドキュメントには、参考情報のみが含まれています。W3Cは、このグループの成果物に関連するあらゆる特許の開示の公開リストを維持し、このページには特許の開示に関する指示も含まれています。


目次


1 名前、接頭辞および表記法

OWL 2における名前はIRIで、しばしば略語法prefix:localnameで書かれ、その場合、prefix:はIRIとして展開される接頭辞名であり、localnameは名前の残りです。OWL 2の標準的な接頭辞名は、次の通りです。

接頭辞名展開
rdf:http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#
rdfs:http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema#
owl:http://www.w3.org/2002/07/owl#
xsd:http://www.w3.org/2001/XMLSchema#

次の表*の表記法が使用されています。

文字意味文字意味文字意味文字意味
C クラス式 CN クラス名 D データ値域 DN データ型名
P オブジェクト・プロパティーの式 PN オブジェクト・プロパティー名 R データ・プロパティーA 注釈プロパティー
a 個体 aN 個体名 _:a 匿名の個体(空白ノード・ラベル v リテラル
n 負でない整数** f ファセット ON オントロジー名 U IRI
s IRIまたは匿名の個体 t IRI、匿名の個体またはリテラル p 接頭辞名 _:x 空白ノード
(a1 … an) RDFリスト

* 上記のすべてには、添字を付けることができます。 ** "n"^^xsd:nonNegativeIntegerの略語としての

2 OWL 2構成子と公理

OWL 2 DLオントロジーでは、公理にいくつかのグローバルな制限があります。

以下の表では、最初の列は入門へのリンク(該当する場合)、2列目は関数型構文へのリンク、3列目はTurtle構文のRDFトリプルを示しています。

2.1 クラス式

定義済みクラスと名前付きクラス

言語機能関数型構文RDF構文
名前付きクラス CN CN
ユニバーサル・クラス owl:Thing owl:Thing
空のクラス owl:Nothing owl:Nothing

個体のブール結合と列挙

言語機能関数型構文RDF構文
積集合 ObjectIntersectionOf(C1 … Cn) _:x rdf:type owl:Class.
_:x owl:intersectionOf ( C1 … Cn ).
和集合 ObjectUnionOf(C1 … Cn) _:x rdf:type owl:Class.
_:x owl:unionOf ( C1 … Cn ).
補集合 ObjectComplementOf(C) _:x rdf:type owl:Class.
_:x owl:complementOf C.
列挙 ObjectOneOf(a1 … an) _:x rdf:type owl:Class.
_:x owl:oneOf ( a1 … an ).

オブジェクト・プロパティーの制限

言語機能関数型構文RDF構文
全称 ObjectAllValuesFrom(P C) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty P.
_:x owl:allValuesFrom C
特称 ObjectSomeValuesFrom(P C) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty P.
_:x owl:someValuesFrom C
個体の値 ObjectHasValue(P a) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty P.
_:x owl:hasValue a.
ローカルな反射性 ObjectHasSelf(P) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty P.
_:x owl:hasSelf "true"^^xsd:boolean.
厳密カーディナリティー ObjectExactCardinality(n P) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty P.
_:x owl:cardinality n.
条件付き厳密カーディナリティー ObjectExactCardinality(n P C) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty P.
_:x owl:qualifiedCardinality n.
_:x owl:onClass C.
最大カーディナリティー ObjectMaxCardinality(n P) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty P.
_:x owl:maxCardinality n.
条件付き最大カーディナリティー ObjectMaxCardinality(n P C) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty P.
_:x owl:maxQualifiedCardinality n.
_:x owl:onClass C.
最小カーディナリティー ObjectMinCardinality(n P) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty P.
_:x owl:minCardinality n.
条件付き最小カーディナリティー ObjectMinCardinality(n P C) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty P.
_:x owl:minQualifiedCardinality n.
_:x owl:onClass C.

データ・プロパティーの制限

言語機能関数型構文RDF構文
全称 DataAllValuesFrom(R D) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty R.
_:x owl:allValuesFrom D.
特称 DataSomeValuesFrom(R D) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty R.
_:x owl:someValuesFrom D.
リテラル値 DataHasValue(R v) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty R.
_:x owl:hasValue v.
厳密カーディナリティー DataExactCardinality(n R) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty R.
_:x owl:cardinality n.
条件付き厳密カーディナリティー DataExactCardinality(n R D) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty R.
_:x owl:qualifiedCardinality n.
_:x owl:onDataRange D.
最大カーディナリティー DataMaxCardinality(n R) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty R.
_:x owl:maxCardinality n.
条件付き最大カーディナリティー DataMaxCardinality(n R D) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty R.
_:x owl:maxQualifiedCardinality n.
_:x owl:onDataRange D.
最小カーディナリティー DataMinCardinality(n R) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty R.
_:x owl:minCardinality n.
条件付き最小カーディナリティー DataMinCardinality(n R D) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperty R.
_:x owl:minQualifiedCardinality n.
_:x owl:onDataRange D.

n項データの値域を用いた制限

次の表の「Dn」は、n項データの値域です。

言語機能関数型構文RDF構文
n項の全称 DataAllValuesFrom(R1 … Rn Dn) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperties ( R1 … Rn ).
_:x owl:allValuesFrom Dn.
n項の特称 DataSomeValuesFrom(R1 … Rn Dn) _:x rdf:type owl:Restriction.
_:x owl:onProperties ( R1 … Rn).
_:x owl:someValuesFrom Dn.

2.2 プロパティー

オブジェクト・プロパティーの式

言語機能関数型構文RDF構文
名前付きオブジェクト・プロパティー PN PN
ユニバーサル・オブジェクト・プロパティー owl:topObjectProperty owl:topObjectProperty
空のオブジェクト・プロパティー owl:bottomObjectProperty owl:bottomObjectProperty
逆のプロパティー ObjectInverseOf(PN) _:x owl:inverseOf PN

データ・プロパティーの式

言語機能関数型構文RDF構文
名前付きデータ・プロパティー R R
ユニバーサル・データ・プロパティー owl:topDataProperty owl:topDataProperty
空のデータ・プロパティー owl:bottomDataProperty owl:bottomDataProperty

2.3 個体とリテラル

言語機能関数型構文RDF構文
名前付き個体 aN aN
匿名の個体 _:a _:a
リテラル(データ型値) "abc"^^DN "abc"^^DN

2.4 データ値域

データ値域の式

言語機能関数型構文RDF構文
名前付きデータ型 DN DN
データ値域の補集合 DataComplementOf(D) _:x rdf:type rdfs:Datatype.
_:x owl:datatypeComplementOf D.
データ値域の積集合 DataIntersectionOf(D1…Dn) _:x rdf:type rdfs:Datatype.
_:x owl:intersectionOf (D1…Dn).
データ値域の和集合 DataUnionOf(D1…Dn) _:x rdf:type rdfs:Datatype.
_:x owl:unionOf (D1…Dn).
リテラルの列挙 DataOneOf(v1 … vn) _:x rdf:type rdfs:Datatype.
_:x owl:oneOf ( v1 … vn ).
データ型の制限 DatatypeRestriction(DN f1 v1 … fn vn) _:x rdf:type rdfs:Datatype.
_:x owl:onDatatype DN.
_:x owl:withRestrictions (_:x1 ... _:xn).
_:xj fj vj.      j=1…n

2.5 公理

クラス式の公理

言語機能関数型構文RDF構文
サブクラス SubClassOf(C1 C2) C1 rdfs:subClassOf C2.
同等クラス EquivalentClasses(C1 … Cn) Cj owl:equivalentClass Cj+1. j=1…n-1
素のクラス DisjointClasses(C1 C2) C1 owl:disjointWith C2.
対で素のクラス DisjointClasses(C1 … Cn) _:x rdf:type owl:AllDisjointClasses.
_:x owl:members ( C1 … Cn ).
素の和集合 DisjointUnionOf(CN C1 … Cn) CN owl:disjointUnionOf ( C1 … Cn ).

オブジェクト・プロパティーの公理

言語機能関数型構文RDF構文
サブプロパティー SubObjectPropertyOf(P1 P2) P1 rdfs:subPropertyOf P2.
プロパティーの連鎖包含 SubObjectPropertyOf(ObjectPropertyChain(P1 … Pn) P) P owl:propertyChainAxiom (P1 … Pn).
プロパティーの定義域 ObjectPropertyDomain(P C) P rdfs:domain C.
プロパティーの値域 ObjectPropertyRange(P C) P rdfs:range C.
同等プロパティー EquivalentObjectProperties(P1 … Pn) Pj owl:equivalentProperty Pj+1. j=1…n-1
素のプロパティー DisjointObjectProperties(P1 P2) P1 owl:propertyDisjointWith P2.
対で素のプロパティー DisjointObjectProperties(P1 … Pn) _:x rdf:type owl:AllDisjointProperties.
_:x owl:members ( P1 … Pn ).
逆のプロパティー InverseObjectProperties(P1 P2) P1 owl:inverseOf P2.
関数型プロパティー FunctionalObjectProperty(P) P rdf:type owl:FunctionalProperty.
逆の関数型プロパティー InverseFunctionalObjectProperty(P) P rdf:type owl:InverseFunctionalProperty.
反射的プロパティー ReflexiveObjectProperty(P) P rdf:type owl:ReflexiveProperty.
非反射的プロパティー IrreflexiveObjectProperty(P) P rdf:type owl:IrreflexiveProperty.
対称的プロパティー SymmetricObjectProperty(P) P rdf:type owl:SymmetricProperty.
非対称的プロパティー AsymmetricObjectProperty(P) P rdf:type owl:AsymmetricProperty.
推移的プロパティー TransitiveObjectProperty(P) P rdf:type owl:TransitiveProperty.

データ・プロパティーの公理

言語機能関数型構文RDF構文
サブプロパティー SubDataPropertyOf(R1 R2) R1 rdfs:subPropertyOf R2.
プロパティーの定義域 DataPropertyDomain(R C) R rdfs:domain C.
プロパティーの値域 DataPropertyRange(R D) R rdfs:range D.
同等のプロパティー EquivalentDataProperties(R1 … Rn) Rj owl:equivalentProperty Rj+1. j=1…n-1
素のプロパティー DisjointDataProperties(R1 R2) R1 owl:propertyDisjointWith R2.
対で素のプロパティー DisjointDataProperties(R1 … Rn) _:x rdf:type owl:AllDisjointProperties.
_:x owl:members ( R1 … Rn ).
関数型プロパティー FunctionalDataProperty(R) R rdf:type owl:FunctionalProperty.

データ型の定義

言語機能関数型構文RDF構文
データ型の定義 DatatypeDefinition(DN D) DN owl:equivalentClass D.

言明

言語機能関数型構文RDF構文
個体の同等性 SameIndividual(a1 … an) aj owl:sameAs aj+1. j=1…n-1
個体の不同等性 DifferentIndividuals(a1 a2) a1 owl:differentFrom a2.
対の個体の不同等性 DifferentIndividuals(a1 … an) _:x rdf:type owl:AllDifferent.
_:x owl:members (a1 … an).
クラスの言明 ClassAssertion(C a) a rdf:type C.
肯定のオブジェクト・プロパティーの言明 ObjectPropertyAssertion( PN a1 a2 ) a1 PN a2.
肯定のデータ・プロパティーの言明 DataPropertyAssertion( R a v ) a R v.
否定のオブジェクト・プロパティーの言明 NegativeObjectPropertyAssertion(P a1 a2 ) _:x rdf:type owl:NegativePropertyAssertion.
_:x owl:sourceIndividual a1.
_:x owl:assertionProperty P.
_:x owl:targetIndividual a2.
否定のデータ・プロパティーの言明 NegativeDataPropertyAssertion(R a v ) _:x rdf:type owl:NegativePropertyAssertion.
_:x owl:sourceIndividual a.
_:x owl:assertionProperty R.
_:x owl:targetValue v.

キー

言語機能関数型構文RDF構文
キー HasKey(C (P1 … Pm) (R1 … Rn) ) C owl:hasKey (P1 … Pm R1 … Rn).
m+n>0


2.6 宣言

言語機能関数型構文RDF構文
クラス Declaration( Class( CN ) ) CN rdf:type owl:Class.
データ型 Declaration( Datatype( DN ) ) DN rdf:type rdfs:Datatype.
オブジェクト・プロパティー Declaration( ObjectProperty( PN ) ) PN rdf:type owl:ObjectProperty.
データ・プロパティー Declaration( DataProperty( R ) ) R rdf:type owl:DatatypeProperty.
注釈プロパティー Declaration( AnnotationProperty( A ) ) A rdf:type owl:AnnotationProperty.
名前付き個体 Declaration( NamedIndividual( aN ) ) aN rdf:type owl:NamedIndividual.

2.7 注釈

注釈

言語機能関数型構文RDF構文
注釈の言明 AnnotationAssertion(A s t) s A t.
公理の注釈
RDFの公理が、si U tiという形式の1つ以上のトリプルである場合(すなわち、同じ述語Uを持つ)
AXIOM(Annotation(A t) …) _:xi A t.
si U ti.

_:xi rdf:type owl:Axiom.
_:xi owl:annotatedSource si.
_:xi owl:annotatedProperty U.
_:xi owl:annotatedTarget ti.
公理の注釈
RDFの公理が_:x U tである場合1
AXIOM(Annotation(A t) … )
_:x A t.
_:x U t1.
他の注釈の注釈
(RDFの他の注釈がs1で始まる)
Annotation(Annotation(A t) … A1 t1) _:x A t.
s1 A1 t1.

_:x rdf:type owl:Annotation.
_:x owl:annotatedSource s1.
_:x owl:annotatedProperty A1.
_:x owl:annotatedTarget t1.

注釈プロパティー

言語機能関数型構文RDF構文
名前付き注釈プロパティー A A
人間が読める名前 rdfs:label rdfs:label
人間が読めるコメント rdfs:comment rdfs:comment
追加情報 rdfs:seeAlso rdfs:seeAlso
定義エージェント rdfs:isDefinedBy rdfs:isDefinedBy
バージョン情報 owl:versionInfo owl:versionInfo
非推奨 owl:deprecated owl:deprecated
下位互換性 owl:backwardCompatibleWith owl:backwardCompatibleWith
不一致 owl:incompatibleWith owl:incompatibleWith
前バージョン owl:priorVersion owl:priorVersion

注釈の公理

言語機能関数型構文RDF構文
注釈サブプロパティー SubAnnotationPropertyOf(A1 A2) A1 rdfs:subPropertyOf A2.
注釈プロパティーの定義域 AnnotationPropertyDomain(A U) A rdfs:domain U.
注釈プロパティーの値域 AnnotationPropertyRange(A U) A rdfs:range U.

2.8 オントロジー

オントロジー

言語機能関数型構文RDF構文
OWLオントロジー
インポート1 2

Ontology([ON [U]]
  Import(ON1)...
  Annotation(A t)
  ...
)
ON rdf:type owl:Ontology.
[ON owl:versionIRI U.]
ON owl:imports ON1. ...
ON A t.
...
接頭辞宣言3 Prefix(p=U) @prefix p U.
  1. [ ]は任意の構成子を表わす。
  2. RDF構文では、オントロジー名が全くない場合に、ONに代わって_:xが用いられる。
  3. RDF構文はTurtleで記述されており、その他のRDFシリアル化は多種多様である。


3 組み込みデータ型とファセット

3.1 組み込みデータ型

汎用データ型rdfs:Literal
数字 owl:rational owl:real
xsd:double xsd:float xsd:decimal xsd:integer
xsd:long xsd:int xsd:short xsd:byte
xsd:nonNegativeInteger xsd:nonPositiveInteger
xsd:positiveInteger xsd:negativeInteger
xsd:unsignedLong xsd:unsignedInt
xsd:unsignedShort xsd:unsignedByte
文字列 rdf:PlainLiteral(RDFプレーン・リテラル)
xsd:string xsd:NCName xsd:Name xsd:NMTOKEN
xsd:token xsd:language xsd:normalizedString
ブール値 xsd:boolean(値空間: true(真)とfalse(偽))
バイナリ・データ xsd:base64Binary xsd:hexBinary
IRI xsd:anyURI
時刻 xsd:dateTime(任意のタイム・ゾーン・オフセット)
xsd:dateTimeStamp(必須のタイム・ゾーン・オフセット)
XMLリテラル rdf:XMLLiteral

3.2 ファセット

ファセット適用可能なデータ型説明
xsd:minInclusive
xsd:maxInclusive
xsd:minExclusive
xsd:maxExclusive
対応するデータ型のリテラル 数字、
時刻
値スペースを、値(以)上、または、(以)下に制限します。
xsd:minLength
xsd:maxLength
xsd:length
負でない整数 文字列、
バイナリ・データ、
IRI
リテラルの長さに基づいて値スペースを制限します。
xsd:pattern 正規表現としてのxsd:stringリテラル 文字列、
IRI
値スペースを正規表現と一致するリテラルに制限します。
rdf:langRange 正規表現としてのxsd:stringリテラル rdf:PlainLiteral 値スペースを正規表現と一致する言語タグを有するリテラルに制限します。

4 付録

4.1 OWL 2の新機能

クラス式
クラス公理
プロパティー式
プロパティー公理
データ値域
言明
注釈
追加の組み込みデータ型
  • owl:rational、owl:real、xsd:dateTimeStamp、rdf:PlainLiteral
その他

4.2 OWL 2 RDF構文の追加語彙

機能語彙注記
データ値域 owl:DataRange OWL 2では非推奨となり、rdfs:Datatypeに置き換えられた。
対で異なる個体のメンバーシップ owl:distinctMembers owl:membersも選択可能。
オントロジー・プロパティー owl:OntologyProperty
非推奨 owl:DeprecatedClass,
owl:DeprecatedProperty
選択可能なRDF構文:
s rdf:type owl:DeprecatedClass .または
s rdf:type owl:DeprecatedPropertyは、

s owl:deprecated "true"^^xsd:boolean
に置き換え可能。

5 付録: 更新履歴(参考情報)

5.1 勧告案以後の更新

この項では、2009年9月22日の勧告案以後のこのドキュメントへの更新をまとめています。

5.2 最終草案以後の更新

この項では、2009年6月11日の勧告候補以後のこのドキュメントへの更新をまとめています。

6 謝辞

OWL 2の開発の出発点は、OWL 1.1メンバーの提案で、それ自身は、ユーザと開発者のフィードバックの結果であり、特に、OWL経験と説明(OWLED)ワークショップ・シリーズの間に集まった情報です。ワーキンググループは、WebOntワーキングループ先送りされていた課題についても検討しました。

このドキュメントは、OWLワーキンググループによって製作され(下記を参照)、コンテンツはワーキンググループ全体の広範囲にわたる議論を反映しています。編集者は、徹底的なレビューに関し、Bernardo Cuenca Grau (Oxford University)、Christine Golbreich (Université de Versailles St-Quentin and LIRMM)、Ivan Herman (W3C/ERCIM)とBijan Parsia (University of Manchester)に特に謝意を表します。

このドキュメントの公表時点のOWLワーキンググループの会合の正規出席者は次の通りでした。Jie Bao (RPI)、Diego Calvanese (Free University of Bozen-Bolzano)、Bernardo Cuenca Grau (Oxford University Computing Laboratory)、Martin Dzbor (Open University)、Achille Fokoue (IBM Corporation)、Christine Golbreich (Université de Versailles St-Quentin and LIRMM)、Sandro Hawke (W3C/MIT)、Ivan Herman (W3C/ERCIM)、Rinke Hoekstra (University of Amsterdam)、Ian Horrocks (Oxford University Computing Laboratory)、Elisa Kendall (Sandpiper Software)、Markus Krötzsch (FZI)、Carsten Lutz (Universität Bremen)、Deborah L. McGuinness (RPI)、Boris Motik (Oxford University Computing Laboratory)、Jeff Pan (University of Aberdeen)、Bijan Parsia (University of Manchester)、Peter F. Patel-Schneider (Bell Labs Research, Alcatel-Lucent)、Sebastian Rudolph (FZI)、Alan Ruttenberg (Science Commons)、Uli Sattler (University of Manchester)、Michael Schneider (FZI)、Mike Smith (Clark & Parsia)、Evan Wallace (NIST)、Zhe Wu (Oracle Corporation)とAntoine Zimmermann (DERI Galway)。ワーキンググループの元のメンバーであるJeremy Carroll、Jim Hendler、Vipul Kashyapにも感謝申し上げます。