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【注意】 このドキュメントは、W3CのThe 'view-mode' Media Feature W3C Recommendation 19 June 2012の和訳です。
このドキュメントの正式版はW3Cのサイト上にある英語版であり、このドキュメントには翻訳に起因する誤りがありえます。誤訳、誤植などのご指摘は、訳者までお願い致します。

First Update: 2013年10月30日


W3C

「表示モード」メディア特性

W3C勧告 2012年6月19日

本バージョン:
http://www.w3.org/TR/2012/REC-view-mode-20120619/
最新公開バージョン:
http://www.w3.org/TR/view-mode/
最新編集者草案:
http://dev.w3.org/2006/waf/widgets-vmmf/
旧バージョン:
http://www.w3.org/TR/2011/PR-view-mode-20110811/
編集者:
Robin Berjon, Robineko
Marcos Caceres, Data.Driven

この仕様の英語版のみが規範的なバージョンです。非規範的な翻訳も提供されている可能性があります。このドキュメントに対する正誤表を参照してください。いくつかの規範的な修正が含まれているかもしれません。


要約

この仕様は、様々な視覚表現モードに対応したメディア特性を定義しています。これは、ウェブ・アプリケーションに適用でき、それにより、CSS Media Queries(CSSメディア・クエリ)[MEDIAQ]を用いて、アプリケーションのモードに応じて異なるスタイルを適用できます。

このドキュメントのステイタス

この項は、このドキュメントの公開時のステイタスについて記述しています。他のドキュメントがこのドキュメントに取って代わることがありえます。現行のW3Cの刊行物およびこの技術報告の最新の改訂版のリストは、http://www.w3.org/TR/のW3C技術報告インデックスにあります。

このドキュメントは、W3Cメンバー、ソフトウェア開発者、他のW3Cグループ、および他の利害関係者によりレビューされ、W3C勧告として管理者の協賛を得ました。これは確定済みドキュメントであり、参考資料として用いたり、別のドキュメントで引用することができます。勧告の作成におけるW3C の役割は、仕様に注意を引き付け、広範囲な開発を促進することです。これによってウェブの機能性および相互運用性が増強されます。

このドキュメントは、Web Applications WGによって勧告として発表されました。このドキュメントに関してコメントを行いたい場合には、public-webapps@w3.org購読アーカイブ)にお送りください。どのようなフィードバックでも歓迎します。

実装報告書を提供しています。

このドキュメントは、2004年2月5日のW3C特許方針の下で活動しているグループによって作成されました。W3Cは、このグループの成果物に関連するあらゆる特許の開示の公開リストを維持し、このページには特許の開示に関する指示も含まれています。不可欠な請求権(Essential Claim(s))を含んでいると思われる特許に関して実際に知っている人は、W3C特許方針の6項に従って情報を開示しなければなりません。

このドキュメントは、前付け以外は勧告案と同じです。

目次

1. はじめに

この項は非規範的です。

ウェブ・アプリケーションは、ウィジェットであろうとブラウザ内蔵のものであろうと、ほとんどのプラットフォーム上で複数の表示モードで実行できます。これらは、スクリーン全体を占有するものもあれば、特定のドッキング領域に最小化されるものもあります。オペレーティング・システムのスタイルに合ったクロム(chrome)があるものもあれば、より没入型の体験を提供するために独自の制御機能を提供するものもあります。

一般的に、ユーザは、これらの方式のうち、少なくともいくつかの側面を制御でき、したがって、自身のアプリケーションに異なるスタイルを導入するためにこれらに反応できることは作成者にとって重要です。これを達成するために、この仕様では、特定のメディア・クエリ[MEDIAQ]に適合するか否かによって、異なるCSSスタイル規則を適用できるようにするメディア特性を定義しています。

1.1 設計目標と要件

この項は非規範的です。

この仕様の設計目標と要件は、Requirements for Standardizing Widgets(ウィジェット標準化要件)[WIDGETS-REQS]で記述されています。

このドキュメントは、「ユーザー体験」の1つの要件に取り組んでいます。

  1. 表示モード

2. 適合性

非規範と記している項のみでなく、この仕様のすべてのガイドライン、図形、例、注記は、非規範的です。この仕様のその他の部分はすべて規範的です。

この仕様の「しなければならない(must)」「してはならない(must not)」「必須である/要求される(required)」「すべきである/する必要がある(should)」「すべきでない/する必要がない(should not)」「推奨される(recommended)」「することができる/してもよい(may)」「選択できる/任意である(optional)」というキーワードは、[RFC2119]で記述されているように解釈されるべきです。

この仕様は、仕様に含まれている表示モードを実装しているユーザ・エージェントという1つの製品に当てはまる適合基準を定義しています。

3. セキュリティに関する考察

ユーザを騙して、望まないアクションを行なわせたり、ユーザに提供の意図がないデータを獲得できるようにアプリケーションを設計することもできます。以下に、ユーザを騙す可能性のある状況の例を挙げていますが、これらに限られるわけではありません。

実装者は、これらの問題を考慮に入れ、ユーザがさらされるリスクが最小のものとなることを保証するために、ウェブ・アプリケーションの実行範囲に制限を課すことをお勧めします。

4. 定義

表示モード(View mode)
表示モードは、あるプラットフォーム上で用いられるメタファーと機能に対応しているユーザに対し、ウェブ・アプリケーションが提示される方式です。この仕様では、ユーザ・エージェントが、類似するプラットフォーム固有の状況に適していると想定される表示モードをいくつか定義しています。
クロム(Chrome)
クロムは、コンテンツに依存しない、ユーザ・エージェントの可視部分を構成します(例えば、ウィンドウの装飾、ツール・バー、タイトル・バー、メニューなど)。
没入型(Immersive)
プラットフォームのクロムとウィジェットを用いるのではなく、ユーザ・インターフェースの制御および構成要素が、特定のスタイルのアプリケーションに合うように作成されている場合、これを没入型と呼びます。
メディア特性(Media feature)
メディア特性という用語は、[MEDIAQ]で定義されています。
画面領域(Screen area)
(例えば、メニュー、時間、状況を表示するための最上部のバー、起動中のアプリケーション・リストを表示するための最下部のバーなどの)通常、システム自体が占有する部分を除く、一的般にアプリケーションが利用できる画面上の領域です。
ウェブ・アプリケーション(Web application)
ウェブ・アプリケーションは、ウェブ・テクノロジーを用いて構築、発表されたアプリケーションで、ウィジェットとしてブラウザ内で実行したり、この目的のために設計された別のタイプのコンテナ内で実行できます。
ウィジェット(Widgets)
ウィジェットという用語は、[WIDGETS]で定義されています。
ビューポート(Viewport)
ビューポートという用語は、[CSS21]で定義されています。

5. 'view-mode'(表示モード)メディア特性

表示モード・メディア特性とは、プラットフォーム上で実行中のアプリケーションとしてウェブ・アプリケーションが表示されるモードを指します。

値:
windowed(ウィンドウ) | floating(フローティング) | fullscreen(フルスクリーン) | maximized(最大) | minimized(最小)
適用対象:
視覚メディア・タイプ
min/max接頭辞:
認めない

ユーザ・エージェントは、表示モード・メディア特性が、著者にとって有用な方法で一般的な状況を表現できるように、この仕様で定義している表示モードのリストに合わせてウェブ・アプリケーションが実行されている可能性がある多種多様なプラットフォームの規定に対応するように最大限の努力を行うべきです(should)。個々の表示モードは、他のモードとは排他的に定義されています。

5.1 表示モード

表示モード・メディア特性は、下記に列挙した値を受け入れます。

windowed(ウィンドウ)
ウィンドウ形式で実行するウェブ・アプリケーションを記述します。つまり、クロムがあり、すべての画面領域を占有するわけではありません。
floating(フローティング)
より没入型のインターフェースを提供するウェブ・アプリケーションを記述します。ウィンドウ形式で実行しますが、クロムはなく、ビューポートの描画されていない部分を通して、他のシステム項目(他のアプリケーション、ディスプレイの背景...)が見えるように、ビューポートの初期背景が透明になっています。
fullscreen(フルスクリーン)
ディスプレイ全体を占有するウェブ・アプリケーションを記述します。画面領域には通常含まれない部分も含まれ(例えば、フルスクリーンのビデオ)、クロムはありません。
maximized(最大)
画面領域の全体を占領しているけれども、クロムがあるウェブ・アプリケーションを記述します。
minimized(最小)
ドッキングまたは最小化されているにもかかわらず、動的なグラフィカル表示が利用できるウェブ・アプリケーション(つまり、アプリケーションが完全に非表示であるとは限らない、または、アイコンがまだ表示されているかもしれない場合で、それによってそのコンテンツを制御できる)を記述します。例えば、これは、表示されているアプリケーションのコンテンツのサムネイルに該当するかもしれません。

5.2

CSSの簡単な例です。

@media handheld and (view-mode: floating) and (orientation: landscape) {
  // ...
}
@media tv and (view-mode: windowed) {
  // ...
}
@media handheld and (view-mode: fullscreen) {
  // ...
}

6. 謝辞

この項は非規範的です。

Daniel Herzog, Arve Bersvendsen、Arthur Barstow、Jochen Cichon、Sebastian Markbage、Cameron McCormack、David Rogers、Richard Tibbett、Scott Wilson、Boris Zbarsky、Kenneth Christiansen、Daniel Glazman、Tab Atkins Jr、Josh Soref、Marcin Hanclik、the CSS WG

A. 参考文献

A.1 規範的な参考文献

[MEDIAQ]
Media Queries. W3C.
[RFC2119]
Key words for use in RFCs to Indicate Requirement Levels. IETF.

A.2 参考情報の参考文献

[CSS21]
Cascading Style Sheets Level 2 Revision 1 (CSS 2.1) Specification.. W3C.
[WIDGETS]
Widget Packaging and XML Configuration. W3C.
[WIDGETS-REQS]
Requirements For Standardizing Widgets.. W3C WG Note.